CoinPostで今最も読まれています

セントルイス連邦準備銀行:米国経済統計データにBTC・BCH・LTC・ETHの価格指標を追加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国の経済統計データに仮想通貨指標を追加
米セントルイス連邦準備銀行が、以前より公開する経済統計データ(FRED)に、4つの仮想通貨(BTC・BCH・LTC・ETH)の価格トラッカーを追加した。FREDは約50万種類の経済データを管理しているとされ、金融業界関係者の間で重宝されている。
連邦準備銀行とは
連邦準備銀行 (Federal Reserve Banks) は市中銀行の監督や規制など、公開市場操作以外の連邦準備制度の業務と、ドル紙幣の発行を行う。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

米経済統計データに仮想通貨指標を追加

米国に12ある連邦準備銀行の1つであるセントルイス連邦準備銀行は6月19日、同銀行が運営する経済統計データ「FRED(Federal Reserve Economic Data)」に、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の仮想通貨データ4種類を追加することを発表しました。

公式サイトによるとデータは日々更新され、2014年頃から現在までの情報が管理されています。

FREDは、セントルイス連邦準備銀行の研究部門が独自運用する膨大な経済データベースであり、87のソースから50万以上に及ぶ、アメリカ内外の時系列データを管理しています。

今回追加された仮想通貨データは、アメリカの仮想通貨取引所Coinbaseから取得されると公式サイトに記述されており、今後Coinbaseが新たな仮想通貨を追加するに伴い、FREDにも新たな仮想通貨が追加されるのではないかと考えられています。

セントルイス連邦準備銀行の見解

セントルイス連邦準備銀行は、数年前から仮想通貨に目をつけており、2014年3月には同銀行のバイスプレジデントを務めるDavid Andolfatto氏がビットコインに関する講演を行なっています。

講演内でAndolfatto氏は、ビットコインが主に決済分野において大きな可能性を秘めているものの、現時点ではまだまだ不安定なため、今後の発展が必要と述べる一方、既存銀行業のイノベーションの欠如、送金の不便さなどの問題点も挙げ、金融における資産クラスが今後一新される可能性についても言及していました。

さらに、2018年5月にCoindesk主催で行われた「Consensus 2018」では、セントルイス連邦準備銀行の代表を務めるJames Bullard氏が、仮想通貨に対する懸念と可能性を自身の見解を共有しました。

同氏は、法定通貨の「米ドル」が、今後も圧倒的な存在感を保ち続けることを確信しているものの、このまま仮想通貨市場が大きな成長を遂げた場合、過去数世紀に存在していたような”統一通貨がない”時代に逆戻りしてしまう可能性もあるとして、危機感を抱いています。

同氏は懸念を抱く一方で、ブロックチェーン技術や仮想通貨関連の技術が非常に優れていると認めています。

セントルイス連邦準備銀行は、2018年4月に公式サイトにて、以下のように主張しました。

ビットコインは紙幣同様に本質的な価値はなく、限定的な側面を持っている。少なくとも現金においては、取引を処理するための仲介者を必要としない”非中央主権的な特性”を持つという理由から、米ドルのような法定通貨との類似点は認められる。

ビットコインなどの仮想通貨に対して、依然として否定的な見解を述べる連邦準備銀行も少なくありませんが、アメリカ中央銀行制度の一端を担う「セントルイス連邦準備銀行」が、仮想通貨に対して寛容な姿勢を見せ始めていることは、注目に値する動きだと言えるでしょう。

CoinPostの関連記事

セントルイス連邦準備銀行:ビットコインと現金は似通った点が多数存在する
セントルイス連邦準備銀行によれば現金とビットコインは似通った点があるとのことで、現金とビットコインはあらゆる点で異なるという一般の認識とは異なった見解を示しました。
サンフランシスコ連邦準備銀行総裁「仮想通貨は通貨ではない」「技術としては有望」
サンフランシスコ連邦準備銀行総裁のJohn Williams氏は「仮想通貨は通貨としての基本的な評価基準を満たしていない」とする一方で、仮想通貨を有望な技術としては認めている旨の発言をしました。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。
18:00
ライフカードVプリカ 仮想通貨で購入可能に
ライフカードが暗号資産(仮想通貨)決済サービス事業者Slash Fintechと提携。2024年5月15日から「Slash Vプリカ SHOP」でステーブルコイン等を使ったVプリカギフトの販売を開始する。インターネットショッピングやオンラインゲーム等、デジタルサービスでのプリペイド決済が拡大する見込み。
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。
11:00
米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱
米大統領選候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、米国の国家予算をブロックチェーンに記録して透明性を高めるという考えを披露した。
10:12
NY証券取引所、取引時間の延伸を検討か
仮想通貨と同様に株式等を24時間取引できるようにすることのメリットなどを、ニューヨーク証券取引所が市場参加者に調査していることがわかった。調査の概要が明らかになっている。
09:25
Xverseウォレット、ビットコインRunes機能対応
XverseはOKXのOrdinalsマーケットプレイスや、Magic EdenのビットコインNFT電子市場で利用可能だ。ライバルの仮想通貨ビットコイン専用ウォレット「UniSat」もRunesに対応済み。
08:00
FTX、ロックされたソラナを個人投資家参加のオークションに
FTXは4月上旬ロックされたSOLを清算するために、高割引として、2,500万~3,000万の仮想通貨SOLを約19億ドル相当で売却。これは、1トークン=64ドルの安値だったが、当時の価格は約175ドルだった。
07:15
スクエニ「シンビオジェネシス」、世界展開をアニモカJPが支援
スクエニのNFTコレクティブルアートプロジェクト「シンビオジェネシス」の世界展開を支援するとアニモカブランズジャパンが発表。400社超のWeb3企業に投資するアニモカブランズのネットワークも活用する。
06:45
Magic Eden、ビットコインのミームコイン規格Runesに対応
Runesはビットコインの4度目の半減期が発動した4月20日にローンチされたビットコインメインネット上で代替可能な新規ミームコインを発行するプロトコルで、既存のBRC20トークン規格の改善版に当たる。
05:55
コインベース、AI・ゲーミング仮想通貨銘柄新規上場
KARRATプロトコルは、仮想通貨KARRATによってサポートされた分散型ゲームインフラストラクチャレイヤーで、ゲーム、エンターテインメント、AI主導の体験進化を加速させることを目的としている。
04/22 月曜日
14:47
ビットコインの新規格「Runes」、半減期後の需要殺到でBTC取引手数料が急騰
半減期直後の仮想通貨ビットコインにおいて、新規格「Runes(ルーン)」の影響が大きな反響を呼んだ。Ordinals(オーディナル)」開発者であるCasey Rodarmor氏が生み出したものであり、そのメリットに焦点が当たっている。
14:16
米ブロック社支援のマイニング企業Gridless、ケニアで再生エネルギーの利用促進
仮想通貨マイニング企業Gridlessは、アフリカ各国で太陽光や地熱を利用してBTCマイニングを行っている。地域の電力網にも貢献する仕組みだ。
12:20
マウントゴックス弁済巡る思惑強まる、公式サイトで日本円などの支払いオプション提示か
破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスは、債権者への仮想通貨弁済について詳細を記した表を更新した.。返還金の売り圧も懸念されているところだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧