はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

EUがロシアへ追加制裁 仮想通貨ウォレットへの送金などを禁止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EU、ロシアに追加制裁

欧州連合(EU)は8日、ロシアに対する新たな制裁措置を発表。暗号資産(仮想通貨)ウォレットへの送金や、高価格の仮想通貨サービスを禁じることを通知した。

今回の制裁措置は、これまで4回に渡って、段階的に発動されてきた措置に加わる、5回目の制裁措置となる。「ロシアに対する経済的圧力をさらに強め、ウクライナ侵略のための資金調達能力を麻痺させること」が狙いだ。

仮想通貨ウォレットへの送金の禁止は、「既存の措置を強化し、制裁の抜け穴をふさぐことを目的とした一連の経済的措置」の一つとして挙げられた。

これらの中には、他にロシアの公共団体へのすべての財政支援の停止、ロシアおよびベラルーシへの、EU圏法定通貨建ての銀行券・証券の販売禁止の拡大なども含まれる。

以前より仮想通貨は、EU関係者から、制裁回避手段の一つになり得ると指摘されてきたところだ。

欧州中央銀行のクリスティーヌ・ラガルド総裁は3月22日に、仮想通貨がロシアに経済制裁を迂回する手段として使用されることを懸念する発言を行っていた。仮想通貨取引所などが「共犯者」になりかねないとも述べ、関係事業者に明確なメッセージを伝えるよう動いていることも示唆していた。

関連: 欧州中央銀行ラガルド総裁、仮想通貨の制裁回避利用を警戒

なお、「高価格の仮想通貨サービス禁止」は、金融的措置の一環として実施されるが、具体的にどのようなサービスが対象になるのかは今回の声明では説明されていない。仮想通貨ウォレットへの送金禁止の詳細についても同様だ。

G7も制裁回避を警戒

仮想通貨を対象とする制裁は、G7も3月に発表している。ロシア国家や、オリガルヒ(新興財閥)が、国際制裁の影響を回避する手段として仮想通貨を活用できないようにすることが目的だった。

関連: G7がロシアに対する制裁強化で共同声明、仮想通貨も対象

G7とは

Group of 7の略称。日本、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアの主要7ヵ国を指す。

▶️仮想通貨用語集

米財務長官「制裁回避に使うのは難しい」

一方で、取引がブロックチェーン上で追跡できる特徴を持つことから、仮想通貨により制裁回避を行うのは難しいという意見も上がっている。

米国のジャネット・イエレン財務長官は6日、米下院金融サービス委員会の公聴会で、現時点でロシアは制裁回避手段として仮想通貨を利用していないと説明。

引き続き、仮想通貨による制裁回避が行われないよう注視していくが、「仮想通貨を利用して、大々的に制裁回避するのは難しい。大規模なトランザクションはブロックチェーン上で明らかになってしまう」と話していた。

関連:イエレン米財務長官「現時点でロシアは制裁回避で仮想通貨を利用していない」

EUが発した今回の一連の追加制裁には、ロシア産石炭の輸入禁止、ロシアの銀行4行の取引禁止と資産凍結、精密機械などへ対象を絞ったロシアへの輸出禁止、ロシアからの輸入禁止品目追加なども盛り込まれた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧