300億円超の資金調達中
暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン領域に特化としたVCファンドのFabric Venturesは2つのファンドで総額300億円以上を資金調達していることを発表した。ファンド創設者がThe Blockに対して語った。
Fabric Ventures(ファブリック・ベンチャーズ)は「オープンエコノミー」など分散型技術を活用した企業を支援するベンチャーファンド。現在、資金調達を行っているのは早期段階のスタートアップ企業に特化したファンドとシリーズB以降の企業に特化している。
この内、早期段階のスタートアップ企業に特化した投資ファンドは想定以上の需要を見せており、170億円(1.25億ユーロ)の資金を募っている。
同ファンドは21年7月にも160億円の資金調達を実施したばかり。欧州投資基金(EIF)のほか、イーサリアム財団やペイパル、スクエア、グーグルなどの幹部らから出資を受けていた。
ファブリック・ベンチャーズは過去にはアクシーインフィニティーの親企業であるスカイ・メービスやレジャー社に出資した経歴を持つ。
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相次ぐ資金調達事例
短期的には相場は苦しんでいる反面、仮想通貨業界では企業やプロジェクトの大型資金調達が目立つ。
米仮想通貨分析企業コインメトリクスは先週6日にシリーズCラウンドで約43億円(3,500万ドル)の資金調達完了。金融大手のBNYメロンやCboeグローバル・マーケット社、アブダビの政府系ファンド「ムバダラ投資会社」などが出資した。
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