WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場回復の可能性・クジラの現状・SECの業界への影響ほか|BitcoinIRA COOが解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BitcoinIRA COOインタビュー
BitcoinIRAの最高運営責任者のChris Kline氏は、Ethereum World Newsのインタビューに応じ、仮想通貨市場回復の可能性、XRPが証券でない理由、ビットコイン”クジラ”の影響力の低下などについて言及した。
IRAとは
Individual Retirement Account、個人退職口座)は、アメリカの個人年金制度の一つで、税制上の特典がある。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

BitcoinIRA COOインタビュー

Ethereum World Newsは26日、BitcoinIRAの最高運営責任者(COO)を務めるChris Kline氏へのインタビューを公開しました。

BitcoinIRAは、アメリカの個人年金制度(Individual Retirement Account)で、

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • リップル(XRP)
  • ライトコイン(LTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • イーサリアムクラシック(ETC)

といった、6種類の仮想通貨購入を実現した企業です。

インタビュー内でKline氏は、仮想通貨市場回復の可能性や、ビットコインクジラの現状、アメリカ証券取引委員会(SEC)の規制懸念、XRPが証券でない理由、最近のハッキングの影響、アメリカの中央銀行の独自通貨発行などについて言及しました。

以下が、インタビュー全文です。

今後、仮想通貨市場は盛り返すと思うか

私は、仮想通貨市場が再び盛り返す可能性として、いくつかの理由が見え始めていると考えています。

第一に、ゴールドマン・サックスのBTC取引業務の開始や、米ナスダックがSMART市場監視システムを仮想通貨取引所Gemniに提供するなど、機関投資家の関心が高まって来ていることが挙げられます。

第二に、SECがビットコインおよびイーサリアムを”証券ではないと定義”し、規制の不透明性を払拭したことも影響しています。この不透明性は、私自身を始めとする多くの業界内の専門家が、市場停滞を引き起こしていると感じていたものです。

そして最後に、AmazonやFacebookなどの世界有数の企業が、多大な資金とリソースをつぎ込み、ブロックチェーン技術へのより良い理解と活用方法を模索している現状があります。実際に非中央集権型技術が、データの処理や管理など、世界の仕組みを徐々に変革させていっていることが挙げられるでしょう。

”クジラ”の意味と現状は

クジラは、ビットコインなどの大口投資家のことを指しており、仮想通貨市場は大海を示しています。

過去長期間に渡り、彼らは市場に対して、大きな影響力を有していましたが、仮想通貨市場が成熟するに連れて、彼らの影響力は低下していくと考えられます。

仮想通貨市場が成長し、規模がますます拡大していく中で、個人が市場に与えることのできる影響は減少していきます。規制局や司法省などが、悪意のある市場操作などに対抗し始めていることから、現時点でクジラが大きな波を立てることにメリットがあるとは言えない状況です。

先日のSECの発表は、仮想通貨業界にどのような影響を与えるか

仮想通貨市場にとってポジティブニュースであると言えます。

先ほど述べたように、Fundstrat Global Advisorsの研究責任者を務めるTom Lee氏や私自身は、規制の不透明性が価格停滞を引き起こしていると考えています。しかし、今回のSECの発表によって、その不透明性が無くなったのは良い傾向です。

SECの発言によって、規制当局とブロックチェーン技術業界が、適切な現代の金融業界の実現に向けて尊重し合い、協力的かつ生産的な関係を築いていることが示唆されています。

リップルは証券なのか

私個人としては、リップルは証券ではないと考えています。

SECの企業財務部長のWilliam Hinman氏は、ビットコインやイーサリアムが証券ではない理由について、以下のように述べています。

「現状のイーサリアムとイーサリアムネットワークは、非中央集権的構造を有していると理解している。よって、現時点でのイーサリアムの販売や提供は、証券取引ではない。」

リップルは、他の仮想通貨より中央集権寄りであるとされていますが、非中央集権に向け着実に歩みを進めているのです。またリップルプラットフォームは、XRPレジャー上に認可された承認者をユニークノードリスト(UNL)に追加し、承認者の多様化を目指していくことを宣言しています。

ハッキングは、仮想通貨規制を加速させてしまうのか

私は、ハッキングが仮想通貨業界におけるさらなる進展、変化の必要性を加速させると思っています。

実際、SECが全ての取引所に対し、証券登録を促し、悪意のある市場参加者を排除するため、複数のテクノロジープラットフォームにおける仮想通貨広告の廃止など、2018年はそれを象徴するような年でした。

さらに、Chainalysis社のような企業も、ビットコイン関連ビジネスの詐欺検知の支援を行なっています。

アメリカの中央銀行(連邦準備制度)は、独自の仮想通貨を発行するのか

中国や、イスラエルのような国々が、自国の法定通貨をデジタル化するような噂も耳にしますが、現時点でアメリカの中央銀行が米ドルをデジタル化する理由が見当たらないため、少なくとも短期的に見て独自通貨の発行はないと考えられます。

まとめ

このようにKline氏は、仮想通貨市場の現状を率直に語りました。

現時点で、ビットコインは先週から、さらに価格が落ち6160ドル(約67万円)で取引されており、仮想通貨業界は、未だ下落トレンドを脱退できていません。

しかしKline氏は、機関投資家の関心の増加およびSECの方向性が明確になってきていること、そして世界有数の多くの企業がブロックチェーン技術の発展、開発に励んでいることから、長期的に仮想通貨市場が盛り返すと宣言したことは、注目すべきことでしょう。

そして、現状ビットコインの海を悠々と泳ぐ”クジラ”も、仮想通貨市場が長期的に成熟し、成長するに連れて影響力を失い、仮想通貨のさらなる非中央集権化の加速が期待されています。

CoinPostの関連記事

ビットコインは有価証券に該当せず規制の対象ではない|米SEC委員長が言及
本質的に通貨として用いられる通貨は有価証券に該当せず規制の対象ではないと言及。 また仮想通貨トークンの"ICO"ではなく"IPO"実施に関して言及し、米法律に則った新たな形が生まれる可能性を示唆した。
ビットコインが大口投資家『クジラ』に価格操作をされていない理由
著名アナリストのPeter Brandt氏は、BTC価格の大幅下落について、CMEなどBTC先物市場の「クジラによる価格操作」を疑う一部メディアに反論。その根拠として、BTC先物市場のレバレッジに着目して解説した。

XRP Not A Security And Bitcoin (BTC) Whales Will ‘Die Out’, Says Crypto Expert

参考記事はこちらから
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/19 土曜日
13:35
JPモルガン系ブロックチェーン決済網と英LSEG、24時間決済で提携
ブロックチェーン決済網のパーティアと英LSEG DiSHが常時稼働の決済銀行流動性で提携し、JPモルガンなど参加行が24時間365日の資金移動を可能にする新体制を築く。銀行間送金の効率化により、機関投資家の資金効率を高める。
11:45
「トークン化RWAのAUMが5兆円に到達」バイナンスが市場の現状と展望をレポート
バイナンスリサーチがRWA(現実資産)トークン化市場の現在を分析。運用資産総額は341.8億ドルに達しており資産の「活用度合い」が今後の焦点になるとした。
11:05
ビットコイン急騰、8万ドル台回復 SEC・CFTCの制度整備を好感|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは日本時間9月18日夜から19日未明にかけて急騰し、8万ドル台を回復した。今回の上昇は、クラリティ法案の審議停滞を受けて強まった政策面への悲観を、規制当局の具体的な対応が和らげた動きと捉えられる。
10:20
サークル社、独自チェーンArcのAIエージェント公開
サークル社は独自ブロックチェーン「Arc」向けのAIコーディングエージェント「Arc Studio」を発表。自然言語の指示だけでアプリを生成し、9つのブロックチェーンに対応している。
09:55
コインベース、米国で個別株の無期限先物上場を申請 規制緩和受け
米コインベースがCFTCに個別株の無期限先物上場を申請した。アップルやマイクロソフトなど約50〜60銘柄が対象で、年内の取引開始を計画している。米国の個人投資家が個別株のレバレッジ取引に参加しやすくなる可能性がある。
08:25
Bitcoin Japan、初のビットコイン購入へ 100万ドル上限
Bitcoin Japanが子会社経由で初のビットコイン購入を決定した。初回投資は100万米ドルが上限で、資金は7月発行の転換社債で調達する。同社の資産運用戦略が実行段階に入ったことを示す。
08:10
ジーキャッシュのNU7、メインネットでの実行目標時期は11月5日に
仮想通貨ジーキャッシュは、アップグレードNU7を11月5日にメインネットで実行する計画を決定。NU7では、ブロック生成間隔を現行の75秒から25秒に短縮するアップグレードなどが行われる。
07:05
米グレースケール、ジーキャッシュ現物ETFを3分割へ 高い需要受け
投資家の需要を受け、米グレースケールは運用するジーキャッシュ現物ETFを分割する予定だ。9月30日から適用され、流通株数は3倍に増える。
06:40
イーサリアムの『グラムスターダム』テスト実装日、10月6日より開始
イーサリアム開発者は17日、次期アップグレード「グラムスターダム」のテストネット移行日を10月6日に確定した。同時に偽装ビルダーによる攻撃リスクも指摘されたが、対象は検証ネットのみでメインネットの資産に影響はない。
06:15
ビットコイン、8万ドル台定着は年内困難か|コインシェアーズ分析
仮想通貨運用会社コインシェアーズは18日、FRBの利下げ観測後退とクラリティー法案の停滞を受け、ビットコインが年内に8万ドルを決定的に突破する可能性は低いとの見方を示した。
05:50
米CFTC、仮想通貨規則案2件をホワイトハウスに提出|セリグ委員長方針を実行
米CFTCが仮想通貨関連の規則案2件を、規則案を事前審査する米政府機関に提出した。上院でのクラリティー法案不成立から2日後の動きで、セリグ委員長がかねて示していた「準備は整っている」という姿勢を行動で裏付けた。
05:00
ハイパーリキッドがUSDC・USDT手動借入機能を導入、初日の借入額2.65億ドル超
DEX大手ハイパーリキッドは担保資産を用いてUSDCおよびUSDTを借り入れる手動借入機能の提供を開始した。初日の借入総額は2.5億ドルを超えており担保需要の拡大がうかがえる。
09/18 金曜日
18:12
日米豪独7機関、北朝鮮ハッカー「WaterPlum」が仮想通貨17億円窃取と公表
警察庁・FBIなど日米豪独7機関が北朝鮮系ハッカー集団WaterPlumによる仮想通貨窃取の実態を共同公表した。7,000超のウォレットから17億円相当を窃取したと認定し、国内初のラップトップファーム摘発事例も判明した。
17:00
AI・オンチェーン金融サミット、平将明氏やメガバンク幹部が登壇
HashPortは18日、10月1日に東京・高輪で開く「AI・オンチェーン金融サミット」の 登壇者を先行公開した。ローソンでの円建てステーブルコインJPYCの店頭決済実証や、 ウォレットの現在地を扱う5セッションを予定する。
16:01
NYSE親会社ICE、アバランチを24時間取引の基盤候補に
NYSE親会社ICEの幹部が、開発中の24時間取引基盤ATSの有力候補としてアバランチ(AVAX)に言及した。9月17日のアバランチ公式Xアカウントの投稿で判明。選定なら機関投資家の株式取引インフラを担うが、正式契約はまだ発表されていない。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧