CoinPostで今最も読まれています

DeFiプロジェクト「MakerDAO」、イーサリアムL2の「StarkNet」に対応へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの利便性向上へ

ステーブルコイン「ダイ(DAI)」のDeFi(分散型金融)プロジェクト「MakerDAO」は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2スケーリングソリューション「StarkNet」に対応することが分かった。

ダイの取引においてガス代を下げ、処理スピードを向上させることが目的。今月28日から4つの段階に分けて作業を進めていく。MakerDAOの担当者によれば、イーサリアムのメインネットに比べて手数料が約10倍安くなるという。

関連CoinBestで国内初、DAI(ダイ)の取引所取引を開始|DAI(ダイ)解説付き

StarkNetはStarkWare社が開発しているソリューションで、今年2月に本格稼働を開始。ZKロールアップという技術を活用して、イーサリアムの処理能力を向上させるために、開発が現在も継続されている。

関連スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説

MakerDAOの担当者はStarkNetへの対応について、上述した手数料のことなどを、CoinPostの提携メディア「The Block」に説明。処理速度については、イーサリアムブロックチェーンではトランザクションの処理に最大5分ぐらいかかることがあるが、「StarkNetは1分から2分だ」と主張している。そして「来年には数秒まで短縮できるように取り組んでいる」とした。

対応のプロセス

上述した通り、StarkNetへの対応は4月28日から開始。以下の4つの段階に分けて、作業を進めていく。

  • 第一段階:トークンのブリッジをリリース
  • 第二段階:L2からL1へ速く出金できる機能を実装
  • 第三段階:L2からL2への送金機能を実装
  • 第四段階:複数担保型のDAIのデプロイ(展開)を完了

具体的な日程については、第二段階までを今年の2Q(4月から6月)、第三段階を今年の3Q(7月から9月)、第四段階を22年4Q(10月から12月)か23年1Q(1月から3月)までに行うとした。

MakerDAOはStarkNet以外にも、「オプティミスティック・ロールアップ」という技術を活用する「Arbitrum One」というネットワークもサポートしており、今後もマルチチェーン対応を計画。L2とL1を問わず、より多くのネットワークに対応していくという。

ブリッジとは

ブロックチェーンにおけるブリッジとは、異なるネットワークを接続するための機能や仕組みのこと。ブリッジを利用すれば、異なるブロックチェーン間で資産を移動できるようになる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/05 土曜日
07:40
IMF「エルサルバドルはBTC投資に制限を」
仮想通貨ビットコインへの公的な投資に制限を課すことなどをIMFはエルサルバドルに勧告。IMFの報道官が会見で、同国のビットコイン政策に言及した。
07:15
コインベース、欧州でUSDTなどのステーブルコイン廃止へ MiCA法準拠で
大手仮想通貨取引所コインベースは10月4日、年末までに欧州連合(EU)域内で規制に準拠していない「ステーブルコイン」の上場廃止を行うと発表した。
06:45
ビットコインクジラ、2009年採掘のBTCを5億円分取引所へ送金
古参のビットコインクジラが5日、5億円相当のビットコインを米仮想通貨取引所クラーケンに送金したことが明らかになった。
10/04 金曜日
23:26
Sanctum(サンクタム)でソラナのステーキング利益最大化
仮想通貨ソラナ(SOL)のブロックチェーン上のDeFiプロトコル「Sanctum(サンクタム)」を詳しく解説。LSTの仕組みやCLOUDトークン、具体的な使用方法、将来展望まで。SOLのステーキングなど、投資利益を最適化したい方向け。
17:30
Bunzz Audit、AI搭載監査でWeb3事業のセキュリティを強化【独自取材】
Web3時代のセキュリティ課題に挑むAI駆動スマートコントラクト監査サービス「Bunzz Audit」を解説。従来の監査の問題点と革新的解決策を探る。DeFi、NFT事業者向け。
16:38
バイナンス、4種類の仮想通貨取引ペアを取扱い中止
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは4種類の現物通貨ペアの取扱いを中止した。流動性向上を目的とした戦略の一環で、他の通貨ペアは引き続き利用可能。
15:00
ソラナの猫系ミームコイン「MEW」、米クラーケンに新規上場
米大手仮想通貨取引所クラーケンは8日にソラナ(SOL)基盤の猫をモチーフにしたミームコイン「MEW」を新規上場する予定だ。
14:30
リップル社、ラテンアメリカ大手仮想通貨取引所と協業
仮想通貨を活用した国際送金を変革するため、リップル社がラテンアメリカ大手取引所Mercado Bitcoinと協業。今後のユースケースなどを発表した。
13:00
ビットコイン発明者「サトシ・ナカモト」の正体に迫るHBOドキュメンタリー公開へ
ビットコイン考案者サトシ・ナカモトの正体を追うドキュメンタリーが近日公開。関係者へのインタビューなどで開発状況に迫る。
12:29
ビットコイン6万ドルの節目で下げ渋る、SEC控訴でXRPは急落
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが6万ドルの節目で下げ渋り反発した。SECのリップル控訴を受け、XRPは急落している。
12:00
おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング
コインチェック、bitFlyer、bitbank、GMOコインなど、国内大手のおすすめ暗号資産(仮想通貨)取引所のメリット・デメリットについて個人投資家の口コミ評価を集め、比較ランキングにしたページです。優先して口座開設すべき取引所探しに役立てて下さい。
10:10
ペイパル、世界四大会計事務所EYにステーブルコイン「PYUSD」で支払い実行 コインベース活用
PayPalが自社ステーブルコインPYUSDを使用し、EYへの支払いを実行した。コインベースによると仮想通貨決済を検討する企業が増加中。
08:45
Bybit、NYダウや日経平均など世界主要株指数の取引提供開始
仮想通貨取引所大手バイビットは3日、米ダウや日経平均など世界主要指数の取引提供を開始した。中国A50指数、ダウ平均株価、ナスダック100、日経平均株価など計17の指数が含まれる。
08:00
BTC半減期後の相場、コインマーケットキャップが分析
仮想通貨ビットコインの相場は過去の半減期と傾向が違い、予想よりも早くピークに達する可能性があるとCoinMarketCapが分析。過去との相違点を説明している。
07:15
メタプラネット、ビットコイン・プットオプション売却で約2億円のプレミアム収益
メタプラネットがビットコイン・プットオプション取引で約2億円のプレミアム収益を獲得。新たな収益戦略を展開し、バランスシート強化に成功。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア