はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

戒厳令下のウクライナ、中銀が自国通貨による仮想通貨購入を禁止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨購入を禁止

ウクライナ国立銀行(NBU、中央銀行)は21日、暗号資産(仮想通貨)を含む「準現金取引」に関する新たな制限を発表。自国通貨フリブナによる準現金取引は、禁止されることとなった。NBU理事会で承認され、20日付で発効した。

NBUは準現金取引を以下のように分類している。

  • 仮想通貨の購入
  • 電子ウォレット・証券会社・外国為替口座への資金補充
  • トラベラーズチェックの換金

先月、フリブナによる仮想通貨の購入が、ウクライナの最大手銀行PrivatBankにより、一部制限されていると業界メディアForklogが報じていたが、今回の措置は中央銀行の決定となる。

関連:ウクライナ最大手銀、法定通貨での仮想通貨購入を制限か=報道

一方、フリブナではなく、保有外貨による仮想通貨の購入(及び準現金取引)は、月43万円相当(10万フリブナ)の制限金額内でなら可能とのことだ。

国際準備に圧力

NBUは今回の措置は、戒厳令下にある同国からの「非生産的な資本流出」を防止し、同国の外国為替市場の改善を図るためのものだと主張している。

NBUによると、同行が国際決済システムで決済を行うための取引は、外貨準備高を含む外国為替市場に大きな圧力となっているという。クレジットカードで準現金取引の支払いを行い、外国投資(戒厳令で禁止)制限の回避行為を阻止するために、今回の措置を導入したとNBUは説明している。

一方、国外へ避難したウクライナ難民にとって、自国からの送金や、同国の銀行が発行したクレジットカード決済は命綱でもある。そのため、月10万フリブナまでであれば、国内の銀行口座からクロスボーダーのP2P送金は可能となる。また、国内外で商品やサービス決済にクレジットカードを使用することに、制限はかからないという。

NBUは2月24日、ウクライナ全土に戒厳令が発出されたことを受け、特別体制に入った。一時的な措置として、顧客による外貨売却を除き、同国の外国為替市場の運営を停止。また、特別に許可を得た事業体以外は、外貨での現金引き出しが禁止され、及び外貨のクロスボーダー決済を停止していた。

仮想通貨合法化と購入制限

ロシアによるウクライナ侵攻で、皮肉にも、仮想通貨の有用性が脚光を浴びる状況が生まれている。

ウクライナ政府は仮想通貨取引所FTXと提携し、仮想通貨の募金サイトを設立。また戦争をテーマとしたNFT(非代替性トークン)プロジェクト「MetaHistory NFT Museum」をローンチ。NFTの販売で資金調達をおこなっている。

関連:ウクライナ政府、「NFTミュージアム」をローンチ

ウクライナのゼレンスキー大統領は3月16日、仮想通貨取引を合法とする法案に署名。同国では前月にウクライナ議会が合法化を承認しており、同国で仮想通貨を利用する法的環境は整っているようだ。

関連:ゼレンスキー大統領、仮想通貨合法化案に署名 ウクライナ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
06:15
JPモルガン、高リスクのビットコインETF連動仕組債を提案
JPモルガンがブラックロックのビットコインETFに連動する仕組債を提案した。1年後に16%の固定リターンを保証し、2028年には投資額の1.5倍を上限なく受け取れる設計だが、30%超の下落時は損失を全額負担する高リスク商品となる。
05:50
JPモルガンが仮想通貨業界関係者の口座を相次ぎ閉鎖、シェイプシフトも対象に=報道
JPモルガンがシェイプシフトとストライクの関係者の銀行口座を警告なしに閉鎖した。トランプ大統領の禁止令にもかかわらず、仮想通貨業界へのディバンキングが続いているとの懸念が高まる。
05:25
テキサス州、米国初のビットコイン購入州に 7.8億円相当分のブラックロックETFで
テキサス州が20日に500万ドル相当の仮想通貨ビットコインを購入し、米国で初めてビットコインを購入した州となった。1000万ドルが配分されたが残り500万ドル分は今後実施される見込みだ。
05:00
仮想通貨ステラルーメン(XLM)とは
ステラ(XLM)の基礎から最新動向まで完全解説。2024年注目のSorobanプラットフォーム、マネーグラムとの戦略的提携、DeFiエコシステムの発展など、投資・運用に必要な情報を詳しく紹介。国内取引所の比較や将来性まで徹底解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧