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パナマ議会、仮想通貨利用を合法化する法案を可決 任意の仮想通貨決済が可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

パナマ、仮想通貨合法化へ

中南米パナマ議会は28日、暗号資産(仮想通貨)の決済利用を合法化する法案を満場一致(40-0)可決した。同国ラウレンティノ・コルティソ大統領が法案を署名した後、施行していくこととなる。

同法案は先週22日にも2度目の審議を通過したばかりだった。法案自体は、仮想通貨の商用(決済)利用や貴金属のトークン化(STO)などを認める内容だ。

施行後は仮想通貨の決済利用が店舗だけではなく、税金や市区町村への支払いでも利用可能になる。現段階ではビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、XRP、ライトコイン(LTC)、ステラ・ルーメン(XLM)などが対応銘柄に挙げられている。

南米ではエルサルバドルが初めてビットコインを法定通貨として採択した経緯があるが、パナマの法案はエルサルバドルのビットコイン法と違い、小売店が仮想通貨決済を受け入れるか選択できる権利がある。

エルサルバドルのビットコイン法とは

正式名称はLey Bitcoin。米ドルと並行する形で、ビットコインを法定通貨として認め、市民がビットコインを全ての決済場面での利用を定める法。

ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初の事例。

▶️仮想通貨用語集

また、DAO(分散型自律組織)も法人として認識されることとなる。

DAOとは

「Decentralized Autonomous Organization」の略称で、自律的に機能する分散型組織を指す。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない組織形態となっている。

▶️仮想通貨用語集

関連:DAO(分散型自律組織)の仕組みや将来性とは

パナマは中米と南米大陸の境界に位置する小国。外務省によれば、同国の人口は約420万人程で、人口一人当たりのGDPは15,831ドル(2019年時点)。

過去の動向

今回可決した法案を提出したのはガブリエル・シルバ議員。21年9月に最初に提出したもので、仮想通貨の決済利用で任意に合意できることを定める内容だった。

関連:パナマ議員、ビットコインやイーサリアムなどの商業利用認める「仮想通貨法」提出

21年より仮想通貨法案の採択を呼びかけてきたシルバ議員は同法案の施行により、パナマは「ラテンアメリカにおけるイノベーションハブになる」と発言。金融包摂や雇用創出につながると語った。

同議員はエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領が初めてビットコインを法定通貨に定めると発言した直後から「パナマも取り残されてはならない」と仮想通貨支持を呼びかけていた。

パナマ以外にも、アルゼンチンやブラジルなど多数の中南米国家の政治家がビットコイン支持を示す「レーザーアイ」加工をSNSのプロフィール画像に行っていた経緯がある。

関連:エルサルバドルに触発された中南米諸国、政治家が続々とビットコイン支持を示唆

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