はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米カリフォルニア州知事、仮想通貨・ブロックチェーン関連の行政命令を署名

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の規制を明確化へ

米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は4日、Web3.0についての知事命令に署名した。暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンの規制を明確化し、消費者保護などを行いながらイノベーション促進を図る。

この知事命令の下、同州の消費者金融保護法にも従いながら、消費者を保護し責任あるイノベーションを促進するための規制方針の策定を開始していく。また、カリフォルニア州機関や、その他公的機関へブロックチェーン技術を導入する方法を査定し、州民がこの業界で成功できるようにするための、研究および人材開発の道を切り開いていく予定だ。

カリフォルニア州政府は今回の知事命令は、バイデン大統領が3月に発行した、暗号資産(仮想通貨)関連の大統領令に沿うものだと説明。3月に発令した大統領令は、デジタル資産や関連技術のリスクを抑えながら、その潜在的メリットを活用していくことを唱えるものだった。ニューサム知事は消費者保護や、法の支配その他に基づいた規制を行っていくべきとしている。

関連米バイデン大統領、仮想通貨関連の大統領令に署名

Web3.0とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。

▶️仮想通貨用語集

知事命令は、カリフォルニア州が、今後米国の連邦政府から発行される規則やガイドラインに従いながら、企業に向けた規制を明確にし、消費者を保護することができるようにするものだ。

ニューサム知事は、次のようにコメントした。

カリフォルニア州は世界的なイノベーションの中心地だ。我々はWeb3.0の新しい技術を成功させるために、責任あるイノベーションを促進し、消費者を保護し、この技術を公共の利益のために活用していく。

連邦政府は技術の進歩について遅れをとることが多いので、我々はこの分野で先手を打ち、消費者と企業が繁栄できるような基盤を築いていきたい。

関連反響広がる仮想通貨関連「米大統領令」、政府関係者や有識者らの見解は

7つの優先項目

知事命令は、以下の7つを優先項目として挙げた。

  1. ブロックチェーン企業のための透明で一貫性ある事業環境を構築
  2. 幅広い関係者から意見を収集し、規制枠組みを構築
  3. ブロックチェーンの応用事例や事業について有識者から広く意見募集
  4. 包括的な規制枠組みを開発するためのプロセスを実施
  5. 大統領令に沿いながら規制明確化を推進する
  6. 公共サービスなどにブロックチェーン技術を使用する機会を探る
  7. 仮想通貨含めブロックチェーン技術を促進するための研究・人材環境を構築する機会を探る

ニューサム知事は仮想通貨も含むブロックチェーン事業に対して、消費者への利益とリスクのバランスを取りながら環境構築を行うと説明。また、有識者からコメントを募集する際は、特に仮想通貨や関連する金融技術に焦点を置く。

さらに、特定の課題に対応するために、ブロックチェーン技術を採用する可能性を、民間企業、学術界などとも協力しながら探り、パイロットプログラムなどの提案も検討するとした。

現在カリフォルニア州以外でも、米国の州政府レベルで、仮想通貨法整備が進んでいる。米ニューハンプシャー州は2月、仮想通貨に関する調査を行う知事委員会の設立を指示していた。

関連米ニューハンプシャー州、仮想通貨の調査委員会を設立

また、テキサス州のフォートワース市は独自でビットコイン(BTC)のマイニング機器の稼働を開始しており、米国の自治体として初の取り組みだ。連邦政府は3月に大統領令を発令したが、州政府単位で独自の政策を取る姿勢が目立つ。

なお、一部では、仮想通貨領域に否定的な姿勢を示す州政府もあり、ニューヨーク州では仮想通貨マイニング企業に対する新規のライセンス発行を2年間停止する法案が通過したばかり。業界からは企業や関係者が反対の声を強めている。

関連ニューヨーク州、仮想通貨マイニングの規制強化法案可決に反対の声

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧