イーサリアム、「The Merge」の最初のリハーサルへ Ropstenテストネットでビーコンチェーンをローンチ

The Mergeの最初のリハーサルへ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)テストネット「Ropsten」で、ビーコンチェーンがローンチされた。イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)導入「The Merge(ザ・マージ)」に向けた、最初のリハーサルを迎えようとしている。

Ropsten Beacon Scannerでは、2022年5月31日0時頃(日本時間)に「Ropsten Beacon Chain」の最初の数ブロックが生成されたことが確認できる。

「Merge」とは、「統合や合併」を意味するワード。The Mergeでは、ユーザーが現在利用している旧イーサリアム(メインネット)と「ビーコンチェーン」と呼ばれる新しいチェーンを「統合」することにより、PoSへのアップグレードが完了する。

3つのテストネットの中で、Ropsten TestnetはRopsten Beacon Chainとの「統合」を最初に経験することになる。Ropstenの後、2つのテストネット(GoerliとSepolia)もMergeを実施し、最終的にメインネットでも実装される流れ。

イーサリアム財団でプロトコルサポートを務めるTimbeiko氏は、6月8日に予想されるRopstenネットワーク上でのThe Mergeが「ノードオペレーターにとって最初のリハーサルになる」とコメントした。

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The Mergeとは

イーサリアム・ブロックチェーンは、コンセンサス(合意形成)アルゴリズムを従来の「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「PoS」へ移行する大型アップグレードを進めている。PoSへのアップデートは既存のチェーンを稼働させたまま実行されるため、複数の段階に分けて実行される。最初のステップであるThe Mergeが実現すると、PoWのイーサリアムが終わり、イーサリアムネットワーク上のマイニング作業も不要になる。

イーサリアムのコア開発者の一人であるPreston Van Loon氏はメインネットでのThe Mergeは暫定的に8月に予定されていると述べていた。なお、イーサリアムの共同創設者であるVitalik Buterin氏は5月20日のETH上海サミットで「9月か10月になる可能性がある」とより保守的な見解を示している。

5月26日にイーサリアム・メインネットのビーコンチェーン上で、7ブロックのブロック再編成(リオーグ)が発生していた。分岐したチェーンに7ブロック相当のトランザクションが追加されたが、二重支払いのリスクが低く、古いクライアントソフトウェアを使用するマイナーによって生じたことが判明している。30日にはイーサリアム・クライアントのLighthouseによって、この問題の修正事項を含むアップデート「v2.3.0」がリリースされた。

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