はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨イーサリアム、Ropstenテストネットで「The Merge」実行へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムはテストの最終段階へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)は6月8日、パブリックテストネット「Ropsten」で「The Merge」を実行することが明らかになった。

イーサリアムのコア開発者の一人であるPreston Van Loon氏は6月8日にRopstenでThe Mergeを行う計画を報告。このテストは、「メインネットのThe Merge実行に向け、非常に大きな一歩になる」とコメントした。

The Mergeは、イーサリアム・ブロックチェーンのコンセンサス(合意形成)アルゴリズムを従来の「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」へ移行する大型アップグレード。今後行う3つのパブリックテストネットが全て順調に稼働した場合、早ければ8月にもイーサリアム・メインネットでThe Mergeを実装できる可能性があるとの見方もある。

PoSとは

保有(=ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。取引の承認に大量の電力消費を伴うプルーフ・オブ・ワーク(PoW)に比べ、環境への影響が少ないなどの特徴を持つ。

▶️仮想通貨用語集

関連仮想通貨のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは|PoWとの違いとメリットを解説

The Mergeの検証について、イーサリアムの情報やリソースを提供するEthHubの共同創設者であるAnthony Sassano氏は、CoinPostの提携メディアThe Blockに対し、以下のように説明している。

パブリックテストネットでのThe Mergeの実行は、テストの最終段階である。これから3つのパブリックテストネットで実験を行う予定だ。

全て順調に進めば、そのままメインネットでの実行へ移行したい。

また、Sassano氏は、個人的な推測だと強調した上で、早ければ8月にもメインネットでThe Mergeを実行できる可能性があるとした。

なお、メインネットでの実装に関する最新のスケジュールはまだ正式に発表されていない。公式ウェブサイトによれば、2022年3Q(7〜9月)から4Q(10〜12月)を予定している。

関連イーサリアム、PoS移行は2022年後半か

イーサリアムのステーキング需要

現時点ではメインネットでThe Mergeは実行されていないものの、イーサリアムではステーキングはできるようになっている。5月の第2週にはステーキング数量が1,213万ETH(3兆円相当)に達し、前週比で15万ETHの増加となった。

関連ビットコイン7週連続陰線は2014年以来、オンチェーンアナリストが探る相場の底は

また、関連サービスも考案されており、一例として分散型ステーキングサービスLido Financeは、新機能の実装を計画。17日にThe Merge対応版の「プロトコル・サービス・パック」の実装に関する提案が、スナップショット投票を通過した。

サービス・パックの主要な変更点は、The Merge後に「追加報酬の収集・再分配機能」が付加されること。具体的には、バリデーターがブロック生成で獲得するブロック報酬とガス代以外の収益をstETHステーカーに分配する。さらに、報酬を即時ステーキングするという複利システムを導入していくという。

関連イーサリアムのステーキング需要に対処、Lidoが新機能実装へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧