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イーサリアムのステーキング需要に対処、Lidoが新機能実装へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムのPoS移行

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のPoS移行「The Merge」に備えて、分散型ステーキングサービス・プロバイダーのLido Financeで新機能の実装が計画されている。

Lido DAO(分散型自律組織)では17日、The Merge対応版の「プロトコル・サービス・パック」の実装に関する提案がスナップショット投票を通過した。

サービス・パックの主要な変更点はThe Merge後に「追加報酬の収集・再分配機能」が付加されること。具体的には、バリデーター(検証者)がブロック生成で獲得するブロック報酬とガス代以外の収益(例、トランザクションの優先手数料)をstETHステーカーに分配する。さらに、報酬を即時ステーキングすることで複利システムを導入する。

The Mergeは、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムを現行のプルーフ・オブワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行するアップグレード。22年Q3~Q4の実装が予定されている。PoS移行により、エネルギーを大量に消費する採掘(マイニング)が不要になり、ステーキングされたETHを使ってネットワークを保護する形となる。

Lido Financeは、仮想通貨のステーキング金利を受け取りながらその代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できる「流動的ステーキング(リキッド・ステーキング)」のサービスプロバイダーだ。ETHをステークすると「stETH」を受け取り、レンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できるなどの利点がある。

Lido steth

出典:Dune Analytics

執筆時点にLidoで420万ETH(約1兆円)がステークされており、イーサリアムのPoSビーコンチェーンでシェア30%を占める最大のステーキングノードとなっている。

関連:イーサリアム、PoS移行は2022年後半か

Lido Financeの流動性ステーキング

Lido DAOは「The Merge後にステーキング需要が急増する可能性が高い」と見込んでいる。そのため新たなサービスパックには、APR(年率)を適切に維持しながら運営するためのセーフティネットや、プロトコルの回復力や安定性向上につながる機能も盛り込まれている。スナップショット投票で可決したため、これらの機能はThe Merge前に段階的に実装される。

Lido Financeはイーサリアム2.0だけでなく、ソラナ(SOL)、クサマ(KRM)のステーキングサービスも提供しており、DefiLlamaによると預入総額(TVL)は約1兆円(88億ドル)で第2位のDeFiプロトコルとなっている。

Lidoは22年3月に、米大手ベンチャーキャピタル「Andreessen Horowitz(a16z)」から80億円の投資を受けている。Lido DAOのガバナンストークンLDOは、5月9日に大手仮想通貨取引所バイナンスに上場。6日には、クラーケングローバルへの上場を果たしていた。

関連:米大手VCのa16z、ETH2.0のステーキングを提供するLidoに80億円出資

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