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米ジェミナイとコインベース、人員コスト削減へ 「仮想通貨の冬」を予測

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ジェミナイとコインベースが従業員数抑制へ

米国の暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)は「仮想通貨の冬」を予期して従業員数を10%減らすと発表した。2014年創業以来初のことだとされる。

この従業員解雇については、ジェミナイ創設者・CEOのウィンクルボス兄弟が公式ブログで明かした格好だ。

ウィンクルボス兄弟は、「仮想通貨による革命は進行中であり、その影響は今後も甚大なものになるだろう」と述べつつ、その軌跡は予測不可能で、急成長、静止、収縮といったサイクルがあると指摘した。その上で兄弟は、次のように説明している。

現在私たちは、業界で「仮想通貨の冬(crypto winter)」と呼ばれるような、収縮期へと移行している状況だ。こうした状況は、現在のマクロ経済と地政学的な混乱によってさらに悪化している。

このためジェミナイは、事業にとって不可欠な製品だけに集中し、しばらく続くと予測される、変動の多い市場環境に対応できるようなチーム編成とするため、従業員を10%減らす決断をしたという。

ジェミナイは解雇される従業員数を明らかにしていないが、同社のLinkedInページによると、1,000人以上が同社で働いており、この10%とすると、約100人以上が解雇される可能性もある。

コインベースは新規採用を停止

米国の上場仮想通貨取引所コインベースも、従業員数増加を当面の間抑えることを発表した。

コインベースとは

コインベースの創業は2012年。世界最大手の民泊サービスのエンジニアを経験した人物と、大手証券会社の為替ディーラーを経験した人物が共同で事業を立ち上げ、短期間で仮想通貨業界のトップベンチャーとなった。2021年4月に米ナスダック市場に上場、同年8月に日本人向けのサービス提供を開始した。

▶️仮想通貨用語集

コインベースは2週間前から採用を一時停止していたが、今回公式ブログで「議論が進むにつれて、より厳しい措置をとって、従業員数の増加を抑える必要があることが明らかになった」と説明している。

迅速に対応することで、現在の市場環境・マクロ経済環境をうまく乗り切って、「さらに健全な成長とイノベーションを実現し、より強固な体制をとることができる」と続けた。

このため、セキュリティや法的遵守その他の不可欠な分野を除いて、採用停止期間を延長するという。

また、現在コインベースに採用が内定している人々についても、内定取り消しを決めた。

内定取り消しの対象となった人々については、経済的な影響を緩和するために、同社の退職金制度を活用して支援を行う予定だ。経済的支援の他にも、就職支援、履歴書チェック、面接指導、コインベースの業界人脈へのアクセスなど、様々な支援を行うとしている。

コインベースは、「仮想通貨の世界は常に不安定であることは分かっていたが、より大きな経済的要因や、そのもたらす不安定さは、また新たな方法で当社を試すかもしれない」と言及。ジェミナイと同様、間接的に現在のマクロ経済と地政学的な不安定さに触れた格好だ。

コインベースは発表の最後を、「私たちが柔軟性と回復力を持ち、長期的な視点に立ち続ければ、この局面を切り抜けてさらに強くなることもできるだろう」と締めくくった。

出典:The Block

仮想通貨の価格は今年に入り下落しており、それに伴って取引量も停滞しているところだ。

関連:米コインベース業績に市況悪化が直撃、22年Q1決算で損失560億円を計上

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