はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

新規の国内仮想通貨銘柄、上場前審査の撤廃に向け検討開始=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

上場後のモニタリング体制へ

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所が新規銘柄を取り扱う際の上場前審査の撤廃について、検討が開始されたことがわかった。一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は、年内の判断を目標としているという。複数の情報筋の話として8日に『ブルームバーグ』が報じた。

まだ日本には流通していない仮想通貨銘柄の審査を簡略化するために、同協会は上場前の事前審査ではなく上場後のモニタリング体制への移行を検討している。上場後に問題が発覚した場合には、取り扱いを停止させる処置が取られるという。

この方針は、グローバルな仮想通貨及びWeb3(ウェブ3)業界の成長スピードと、各国の規制面の慣習に即したものと見られる。6月1日時点に172種類の仮想通貨を取り扱う米国の主要な仮想通貨取引所Coinbaseでは、法務、コンプライアンス、技術的なセキュリティ要件を満たす銘柄はリストし、事後のモニタリングで要件を満たさなくなったり、新たに情報が更新された場合に上場廃止処置を取る。

関連:日本初、ポリゴンがbitbankに上場へ

現状、国内で新規取扱いを検討する銘柄における仮想通貨審査プロセスは、JVCEAの会員(暗号資産取引業者など)が自社評価を行い、それらをまとめて協会(JVCEA)に提出して、審査される流れになっている。

現状のプロセスだと上場申請から審査完了までおよそ「半年以上」かかるなど、顧客保護の仕組みと安全性を優先するがあまり、他国と比較してトレンドに出遅れるなどスピード感に欠けるという課題があった。

こうした課題は、日本政府が7日に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針2022)」でも言及されている。政府はWeb3(分散型ウェブ)の環境整備を本格化していく意思を示しており、「暗号資産交換業者が取り扱う暗号資産を新たに追加する際、認定自主規制団体の事前審査に長期間を要している」と指定した上で、「利用者保護に配慮しつつ、審査基準の緩和を行う」と述べていた。

関連:日本政府、Web3の環境整備を本格化 骨太方針を閣議決定 

仮想通貨審査における経緯と今後

なおJVCEAは、プロジェクトが新しい仮想通貨を発行して資金調達を行う「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)」への適用は検討していないという。関係者は「事前審査が撤廃されたとしても同協会への届け出は今後も必要になると考えている」と述べている。

JVCEAは、仮想通貨の交換業とデリバティブ取引業の自主規制団体。金融庁(FSA)はJVCEAに銘柄審査の権限を委ねている。今年3月にJVCEAは、すでに国内の他の取引所が取り扱っている銘柄について一定の条件を満たしていれば、協会による審査は無しで取り扱いを可能にする「グリーンリスト」制度を導入した。ここでも、モニタリングや監査において協会の事後的な確認が付随される。

出典:一般社団法人日本暗号資産取引業協会

同協会は3月に仮想通貨審査における経緯と今後の展望を公開。次の課題として、「ICO/IEO案件における開示の推進」、「国内取扱い仮想通貨のブロックチェーンエクスプローラの集約」といった目標を挙げるなど、国内仮想通貨業界の活性化に向けて積極的な姿勢を見せていた。

関連:JVCEA、国内の仮想通貨上場審査を大幅効率化へ 「グリーンリスト制度」など導入

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/07 土曜日
13:25
中欧チェコ、長期保有の仮想通貨に対する免税へ
チェコ共和国で、3年を超えて保有の仮想通貨によるキャピタルゲインを非課税とする法案が成立した。一定額以下の取引も免税となる。
11:40
仮想通貨と株式市場は割高か、米バンカメのアナリストが警戒
米主要株指数のS&P500は6日に史上最高値を更新し6,090ポイントの値を記録した。一方、仮想通貨ビットコインは5日に10万ドルの大台を突破し6日にはフラッシュクラッシュが発生したものの、7日には再び10万台を回復した。
10:05
米NY連銀元総裁、トランプ新政権のビットコイン準備金構想を批判
米国のトランプ次期大統領のビットコイン準備金構想に対し、NY連銀元総裁が批判的見解を表明した。代わりに規制を整備すべきとしている。
08:50
リップル社のシュワルツCTO、ステーブルコインRLUSDの課題を語る
米仮想通貨関連企業リップルのデビッド・シュワルツCTOは、年内のステーブルコイン「RLUSD」ローンチに対する希望を依然として持ち続けているようだ。The Block主催の仮想通貨カンファレンス「Emergence」に登壇し見解を語った。
07:45
米フロリダ州、25年1Q開始の議会でBTC準備金創設か
フロリダ・ブロックチェーン・ビジネス協会の創設者は、同州の仮想通貨ビットコイン準備金計画について説明。2025年第1四半期からの議会で戦略準備金を創設できるようになる可能性が十分にあるとした。
07:10
アルトコインとビットコインの相関性が低下 アナリスト分析
仮想通貨市場において、昨日ビットコインの急激な変動(フラッシュクラッシュ)に対し、主要アルトコイン銘柄が安定性を示す状況が確認され、アルトシーズンの継続が示唆されている。
06:25
イーサリアム4000ドル突破、3月以来の高値
仮想通貨イーサリアムの価格は昨日のビットコイン主導のフラッシュクラッシュから堅調に回復し、現在4,042ドルで取引されている。
12/06 金曜日
18:22
国税庁、日本居住者による米国ビットコインETFの譲渡所得は「分離課税」の認識示す
米国ビットコインETFの売却益に対する国税庁の見解が明らかに。申告分離課税(20%)適用の判断が、日本の仮想通貨課税制度の見直し議論に波紋を呼ぶ。国内ETF解禁への課題も検証する。
18:00
仮想通貨を種類別に解説|アルトコイン、ミームコインまでわかりやすく
仮想通貨の基本的な分類と代表的な銘柄を初心者向けに解説。決済通貨(BTC・XRP)、プラットフォーム通貨(ETH・SOL)、ユーティリティトークン、ミームコインの特徴や違いがわかります。
14:04
メルコイン、メルペイ残高から暗号資産つみたての自動引き落としを開始
メルカリの売上金(メルペイ残高)から暗号資産の自動つみたてが可能に。メルコインが新機能を追加し、ビットコイン・イーサリアムへの投資がより簡単に。渋谷で記念イベントも開催、最大1万円分のビットコインが当たるキャンペーンも実施中。
14:00
感情に翻弄される仮想通貨投資の実態、8割の保有者が認める=Kraken調査
Krakenの最新調査で、仮想通貨投資の実態が明らかになった。米国の8割以上の投資家がFOMOとFUDに影響され、感情的な意思決定が投資戦略を危うくしていることがわかった。
13:00
ソラナへの戦略的投資を行うソル・ストラテジーズ社、ナスダックへの上場を申請
カナダの仮想通貨投資会社ソル・ストラテジーズが、ナスダック上場を申請した。同社はソラナへの戦略的投資を拡大しているところだ。
12:43
10万ドル達成後のビットコイン急反落、1500億円相当の大規模ロスカットが発生
ビットコイン史上初の10万ドル到達後、急激な価格調整により10億ドルのロスカットが発生した。相場過熱の実態とSUIが上昇した背景などアルトコイン相場を解説。
10:55
トランプ次期大統領、ソラナ初期投資家のサックス氏をAI・仮想通貨特命官に任命
ドナルド・トランプ次期大統領は、ベンチャーキャピタリストのデビッド・サックスを、新たに設置される人工知能および仮想通貨担当の特命官に任命することを発表した。
10:30
リップル社、ステーブルコインRLUSDのローンチに関して声明
リップル社は5日、注目を集めていたRLUSDステーブルコインの発表に関する憶測に正式に対応した。トランプ次期政権への期待を受けて、仮想通貨XRPの価格は過去30日で341%上昇し、2021年の高値を超えている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧