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米SEC、仮想通貨のインサイダー取引防止に関する調査開始か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インサイダー取引対策についての調査

米証券取引委員会(SEC)は、暗号資産(仮想通貨)取引所がインサイダー取引を防止するための対策を実施しているか調査を開始している。米フォックスニュースが14日に関係筋の情報として報じた。

報道によると、SECはある大手仮想通貨取引所に書簡を送り、そのプラットフォームがネットワークを通じて行われるインサイダー取引から、ユーザーをどのように保護しているかについて情報を求めていた。この調査は、他の取引所も対象にしていると考えられるという。

インサイダー取引規制は、米国で通常、内部者が行う株式取引を行うことを防止するためのものだが、法的に証券とみなされるか不明確な仮想通貨市場についても、この規制が適用できるかどうかは不明である。

SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は、仮想通貨の多くは証券にあてはまる特徴を持っており、SECに監督権限があると主張してきた。

また、ゲンスラー委員長は5月、「仮想通貨の世界では、取引プラットフォームが顧客より先に取引するという問題を抱えていることがある」と発言。仮想通貨取引所が、マーケットメイキングと取引サービスなどの間で適切な壁を設けておらず、顧客に不利な取引をしているとの見方を示している。

関連:米SEC委員長、仮想通貨取引所やステーブルコインについて懸念示す=ブルームバーグ

インサイダー取引に関する報道

金融部門で従業員の法的遵守に関するサービスを提供する企業Argusは5月、複数の仮想通貨取引所でインサイダー取引が行われた可能性について報告を行った。

あるトークンが新規上場を発表される前にそれを購入し、上場後すぐにそれを売却するというパターンが繰り返されたウォレットに注目して、2021年2月から2022年4月までの取引活動を分析した形だ。

その結果、こうした取引により、コインベースで約1.3億円以上、バイナンスで約8,500万円以上、FTXで約1,300万円以上の利益が上がっていると主張している。

コインベース、バイナンス、FTXはいずれもこの疑惑を否定し、従業員がインサイダー情報をもとに取引することを禁止するコンプライアンスポリシーを設けていると反論していた。しかし、ウォールストリートジャーナルもArgusの調査結果を報じたことにより、仮想通貨業界のインサイダー取引については注目が高まっていた状況だ。

関連:仮想通貨取引所のインサイダー取引疑惑、業界大手は軒並み否定

今回の調査は、SECの執行部門が主導しているのか、それとも法的遵守調査部門が規制上の予備調査で行っているのかは不明である。仮に執行部門による調査だった場合は、SECが深刻な規制違反の可能性を懸念していることになる。

有利子口座についても規制強化

SECは、仮想通貨への規制整備を強化しているところだ。

仮想通貨有利子口座(仮想通貨を預けることで利子が付与される)についても、未登録証券にあたる可能性を調査しており、2月には、大手仮想通貨貸借サービスプラットフォームBlockFiの有利子口座について約115億円の罰金を科した。

BlockFiは、この有利子口座を証券として登録することになった。ゲンスラー委員長によると、SECは、他のプラットフォームや取引所についても、未登録証券に当たる可能性があるものを提供している場合は、BlockFiと同様に証券として登録するための道筋を探っているという。

ゲンスラー委員長は、「仮想通貨の多くはコモディティとみなされるもので米商品先物取引委員会(CFTC)の管轄下にある」とする超党派法案についても異議を唱えている。

関連:米SEC委員長、超党派の仮想通貨法案に異議

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