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仮想通貨取引所のインサイダー取引疑惑、業界大手は軒並み否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

WSJ、インサイダー取引を指摘

デジタル資産や金融部門で従業員コンプライアンスサービスを提供する企業Argusは21日、複数の暗号資産(仮想通貨)取引所でインサイダー取引があった可能性を発表した。

ウォールストリートジャーナルもこれを報道した一方で、業界大手の仮想通貨取引所はこれを否定した。

Argusは、複数の仮想通貨取引所における、2021年2月から2022年4月までの取引活動を分析。あるトークンが新規上場を発表される前にそれを購入し、上場後すぐにそれを売却するというパターンが繰り返されたウォレットに注目した。

その結果、 Argusはインサイダーとみられる取引により、コインベースで約1.3億円(100万ドル)以上、バイナンスで約8,500万円(67万ドル)以上、FTXで約1,300万円(10万ドル)以上の利益が上がっていると主張た。

例えば、ある仮想通貨ウォレットは21年8月、バイナンスでの上場が発表される前に、約4,600万円(36万ドル)相当のGnosis(GNO)を集めていた。上場が発表されると、Gnosisの価格は約38,000円(300ドル)前後から約52,000円(410ドル)へと急上昇した。

上場発表の4分後に、インサイダー取引の疑惑が指摘されているウォレットはGNOの売却を開始。4時間強で約1,800万円(約14万ドル)の利益を得ていたという。同ウォレットは、このように上場前にトークンを購入して、上場後すばやく売却するという取引パターンを、少なくとも他に3つ以上の銘柄で行っていたとされる。

インサイダー取引とは

会社の内部者しか知り得ない重要な情報を知る者が、知り得た情報に基づいて、その情報が公表される前にその会社の株式を売買する金融犯罪の一種。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨取引所は否定

ただ、この報道についてコインベース、バイナンス、FTXは否定。いずれも、従業員がインサイダー情報をもとに取引することを禁止するコンプライアンスポリシーを設けていると反論した。

コインベースのPaul Grewal最高法務責任者(CIO)は、「当社は、全従業員に、コインベースの取引プラットフォームでのみ仮想通貨を取引することを義務付けており、禁止されている行為を監視することができる」と強調。以下のようにコメントした。

もし調査により、コインベース社員が、資産上場に関する情報の悪用に関与していたことが判明した場合は、躊躇なく解雇し、関連する法執行当局に知らせるだろう。

また、セキュリティツールを使用して、機密性の高い上場情報などへのアクセスを監視・制御するなどの対策も行っていると述べている。

報道を受けて、バイナンスのChangpeng Zhao CEOも以下のようにコメントした。

インサイダー取引についての記事を見た。私達は、非常に厳格なポリシーを設けており、高い基準を課している。Argusが分析しているウォレットは、どれも当社の従業員とは関連していない。

FTXのSam Bankman-Fried CEOも、ウォールストリートジャーナルに対し、「FTXは従業員に対し、トークン上場に関する情報の取引や共有を明確に禁止しており、それを防ぐポリシーも有している」と説明した。

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