はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC委員長、超党派の仮想通貨法案に異議

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECの監督維持を強調

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は14日、先週発表された超党派の暗号資産(仮想通貨)法案について言及、市場保護を弱体化させる可能性もあるとの懸念を示した。投資家保護の面から、SECが市場を監督する必要性を強調した形だ。

ゲンスラー氏は法案について、まず起草した議員と話をしたいと直接的なコメントを避けた。その上で、SECの立場からは、「企業が一般市民から資金調達する方法を監督する」というSECの役割を維持したいと続けた。

法案内容

この「責任ある金融革新法案」と題された法案は、シンシア・ルミス議員(共和党)とカースティン・ギリブランド議員(民主党)が、数ヶ月にわたり、超党派で作成に取り組んできたものである。

仮想通貨について、定義や分類から課税方法、消費者保護、省庁間の連携などについて網羅する包括的な法案だ。

担当機関と規制の明確化も、大きな目的の一つとしており、特に大半のデジタル資産は「証券よりも商品(コモディティ)に近い」ため、CFTCが監督することが相応しいとしている。

関連米、超党派の包括的仮想通貨法案を公開 業界も歓迎

一方でゲンスラー氏は今回、「仮想通貨商品の多くは、証券の特徴を持っている」として、SECの監督権限を強調した。

ゲンスラー氏は、具体例としてSECとBlockFiが和解した事例について言及し、SECは「高利回り商品について未登録証券であると判断した」と説明している。

この和解は2月に発表されたものだ。SECは、大手仮想通貨貸借サービスプラットフォームBlockFiが提供していた仮想通貨有利子口座(仮想通貨を預けることで利子が付与される)を未登録証券とみなし、約115億円の罰金を科した。

和解の条件として、BlockFiは有利子口座「BlockFi Yield」を証券として投資家に提供するため、SECに公式登録を行うことになった。

関連BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

ゲンスラー氏によると、SECは他のレンディングプラットフォームや取引所についても、未登録証券に当たる可能性があるものを提供している場合は、BlockFiと同様に証券として登録するための道筋を探っている。必要な際には、強制的措置を取る場合もあるという。

ゲンスラー氏は、消費者保護の必要性を強調。現在SEC内では、仮想通貨市場の登録について約6つのプロジェクトが動いており、特にプラットフォーム上のトークンについてどのような情報開示が必要であるかという問題に取り組んでいると話した。

法案を提出した議員の一人であるギリブランド氏は先週、コインデスクの番組で、SECにも何が証券にあたるかなどについて相談しながら法案を進めるもので、CFTCの権限を最大化する意図はないとコメントしている。

CFTC委員長の見方

米商品先物取引委員会(CFTC)のロスティン・ベナム委員長は先週、今回の包括的仮想通貨法案について前向きな見方を示した。CFTCが業界に対して手数料を課すことができるようになり、技術、業界、市場経済にとって恩恵があるという趣旨で発言している。

ベナム氏は、仮想通貨の現物市場を監督する権限を強化することを提唱してきた経緯がある。

関連大型カンファレンス「コンセンサス2022」開幕、米CFTC委員長が登壇

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:28
米SEC、株式トークン化規制実現で協議中 証券取引所グループから懸念の中=報道
米証券取引委員会が株式をブロックチェーン上で取引可能にする規制変更を協議中と伝えられる。ナスダックがトークン化証券を申請する一方、証券業界は監督強化を要請している。
11:40
リップル社のデビッド・シュワルツ最高技術責任者が年末退任へ
リップル社のデビッド・シュワルツCTOが2025年末に退任することを発表した。仮想通貨XRP台帳のコーディングに貢献した同氏は、取締役として引き続き関与していく。
11:20
SBI Ripple Asia、東武トップツアーズとの提携を発表
SBI Ripple Asiaは、新たな決済プラットフォームの構築に向け、東武トップツアーズと基本合意書を締結。独自トークンの発行に仮想通貨XRPのブロックチェーンXRPLを使う。
11:17
bitFlyer、後藤真希さん起用の新TV CMを全国放映開始
暗号資産取引所大手のbitFlyerが、歌手・タレントの後藤真希さんを起用した新CM「暗号資産知らなかった篇」を10月1日から全国で放映開始。記念キャンペーンも実施中。
11:10
「テザー社は過去最大の利益企業になる可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、テザー社が過去最大の利益企業になる可能性があると試算。定期公開するメモで今回は仮想通貨が目指す市場規模の大きさについて論じている。
09/30 火曜日
19:30
ビットコインで利回りを狙う|Lombard(ロンバード)・LBTCの始め方
Lombardを通じてビットコインを利回り資産として活用する方法を解説。LBTCの仕組みや始め方に加え、注意点やリスクも整理しました。
19:11
USDHがハイパーリキッドの成長を加速させる理由
USDHはなぜハイパーリキッドを強化するのか?仕組みから収益循環、HYPEへの影響までわかりやすく解説します。
17:14
ハイパーリキッド「Hypurr NFT」エアドロに高い関心、初動のフロアプライス1000万円弱に
暗号資産(仮想通貨)HYPEを発行する分散型取引所ハイパーリキッドのNFTコレクション「Hypurr」が配布され、フロア価格800万円、24時間取引高105億円を記録した。特に希少NFTは最高7000万円で落札するなど反響を呼んだ
16:34
マーチャント・バンカーズ、ビットコイン購入 不動産の暗号資産決済に本格参入
マーチャント・バンカーズが3億円分のビットコインを購入し、FINX JCryptoと協業。不動産決済サービスや暗号資産事業強化へ動き出す。
16:25
ネイルサロン運営コンヴァノ、ビットコイン取得額が累計104億円に
東証グロース上場のコンヴァノが約15億円相当のビットコインを追加購入し、累計取得額が104億円に到達。同社は2027年3月末までに21,000BTC保有を目指している。
15:08
金融審議会が「第3回暗号資産WG会合」開催、上場審査プロセスにも言及
金融審議会が暗号資産の金商法一本化を検討。インサイダー取引規制と情報開示義務を導入し、投資家保護を強化する方針。JVCEAの審査実績や委員からの懸念も明らかに。
13:40
NYDIG、仮想通貨トレジャリー企業の評価指標「mNAV」を批判 ”不正確で誤解招く”
NYDIGは最新レポートで、仮想通貨トレジャリー企業の評価に使われるmNAV指標を強く批判した。不正確で投資家を誤解させる可能性があると指摘し、「業界から削除すべき」と主張した。
13:15
仮想通貨ファンドから1200億円流出 FRB利下げ観測後退受け=CoinShares
CoinSharesが先週、仮想通貨投資商品から約8億ドルが流出したと報告した。ビットコインとイーサリアムから流出し、ソラナとXRPでは流入が続いた。
11:51
米政府閉鎖危機に警戒感募る中ビットコイン反発、SECの新基準はアルトコインETFに追い風
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+2.56%の1BTC=114,666ドルと反発した。 デリバティブ市場では、3億3000万ドル以上の…
11:30
バイナンス、企業向けインフラソリューションをローンチへ
仮想通貨取引所バイナンスは、従来の金融企業向けにインフラソリューション「Crypto-as-a-Service(CaaS)」をローンチすると発表。ローンチの背景や内容を説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧