はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

コスモスでセキュリティ共有機能を実装へ、DeFi奨励プログラムを投票

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Interchain Securityの利点

コスモス(ATOM)上で、3ヶ月以内に「インターチェーン・セキュリティ (ICS)」という新機能が導入されることが明らかになった。

ICSはCosmosSDKで開発された個別チェーンに対して、Cosmos Hubの高いセキュリティーを共有する機能。現在、ICSのインセンティブプログラムの実施判断について投票が進行している。

異なるブロックチェーンの相互運用(インターオペラビリティ)を実現するコスモスネットワークは、中心的な役割を果たすブロックチェーン「Hub」と、CosmosSDK(開発キット)で開発された個別チェーンに分かれる。

現状、CosmosSDKで開発されたチェーンは独自にバリデーターネットワークを構築し、独自トークンでセキュリティを担保し、資産やデータの相互利用のためにHubと接続する(Zoneになる)か否かを決めるなどして運用している。

コスモス(ATOM)で運用されているエコシステムで最大のブロックチェーン「Cosmos Hub(コスモスハブ)」は、175以上のバリデーターに1,600億円(12億ドル)相当のATOMトークンがステークされて、セキュリティが担保されている。

関連:初心者でもわかるコスモス(ATOM)とは|注目点と将来性を解説

ICSで独自チェーンを構築するプロジェクトにとって、初日からCosmos Hubの高いセキュリティを確保できるため、本来のプロダクトや目標実現に専念できる利点がある。

こうしたセキュリティの共有機能は昨今のトレンドとなっており、ポルカドット(DOT)、アバランチ(AVAX)、ポリゴン(MATIC)などが同等の機能を提供してきた。

関連:ポリゴン、個別ブロックチェーンを構築する「Supernets」に120億円の支援基金を設立

インセンティブプログラムの投票

コスモスのフォーラムでは、インターチェーン・セキュリティ (ICS)を使用してブロックチェーンを構築するプロジェクトを誘致するために、コミュニティプールから15万ATOMトークン(1.5億円相当)を拠出する提案が投票にかけられている。

ポイントはDeFiエコシステムの拡大に特化しており、参加要件を「DeFi Hub(仮)」と接続するプロジェクトに絞っていること。DeFi HubはLidoのコア貢献者であるP2Pが開発しており、バリデーターにロックアップされているATOMトークンの、デリバティブ(リキッドステーキング)市場の拡大を目指す。

リキッドステーキングとは

仮想通貨のステーキング金利を受け取りながら、その代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できる。通常ロックされる資産の流動性(Liquidity)を解放する利点がある。最大のサービスプロバイダーLido Financeでは、ETHをステークして債権トークンstETHを受け取り、レンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できる。

▶️仮想通貨用語集

提案によると、ICSを活用するネットワーク上の取引で、ATOMで支払われるガス代(手数料)収入の75%は開発者DAOに、25%はCosmos Hubのバリデーターとデリゲーター(委任者)に還元されるという。

コミュニティプールの資金を活用する重要性を考慮して、提案者はCosmWasm(コード集)で構築するスマートコントラクトプロジェクトがDeFi Hubに接続することを決定した時点で、プロジェクトに資金を拠出すると条件付けている。

22日には、仮想通貨デリバティブの分散型取引所dYdXが、コスモス(ATOM)の開発フレームワークを使用して、独自ブロックチェーンを新たに構築する計画を発表していた。

関連:デリバティブ分散型取引所dYdX、コスモス上で独自チェーン構築へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/05 金曜日
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:30
仮想通貨スイ(SUI)の特徴|国内取引所・手数料を徹底比較
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧