はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

デリバティブ分散型取引所dYdX、コスモス上で独自チェーン構築へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

dYdXの分散化フェーズ

暗号資産(仮想通貨)デリバティブの分散型取引所dYdXは22日、コスモス(ATOM)の開発フレームワークを使用して、独自ブロックチェーンを新たに構築する計画を発表した。

dYdXは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)、ポリゴン(MATIC)、コスモス(ATOM)など主要銘柄のレバレッジ取引を提供する。公式サイトによると、過去24時間の取引高が900億円(6.8億ドル)を超えている。

dYdXは現在、イーサリアムのL2スケーラビリティエンジンとしてStarkware社が開発した「StarkEx」上で稼働しており、毎秒約10件のトランザクションと1,000件の発注・取消を処理する。

リリースによると、Cosmos SDKを使用してdYdX V4専用のブロックチェーン(アプリチェーン)を作成することで、サービス構成の完全な分散化と現行の100倍の処理能力獲得を目指している。

Cosmos SDKの利点は、ブロックチェーン自体の仕組みやバリデーターの報酬体系についてフルカスタマイズできること。独自トークンを使用でき、レンディング大手Compoundを始め、アプリケーション専用のブロックチェーン開発キットとして選択されてきた。

dYdXの既存バージョン(V3)は、注文のマッチング機能をオフチェーンで単一組織が処理しており、サーバー等が一部集権型の仕組みとなっている。V4ではこれをバリデーターに委ねることで分散化を図り、取引結果がブロックごとにチェーン上に保存されるようになる。

取引毎のガス代は現行バージョン(V3)もV4も発生しないが、V3で取引手数料は運営側が受け取っている。来るV4では、取引手数料がバリデーターへのステーキング参加者に分配されることになるため重要な変化となる。なお、DYDXトークンがV4ネットワークのレイヤー1トークンとして使用されるかどうかは、コミュニティ投票によって決まるようだ。

dYdX共同創設者のAntonio Juliano氏は、V4の処理性能について「主権型取引所と長期的に競合する製品体験を提供できるようになる」とCoinPost提携メディアThe Blockに対して語っている。リリースでは「V4アップデート」は22年末までにオープンソース化予定とされており、Juliano氏も「V4は今後数カ月でローンチ予定」と認めている。V4リリース後のStarkEx上の現行バージョンの扱いについては現段階で決定していないようだ。

関連:分散型取引所dYdX、完全な分散化に向けたロードマップを発表

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米州政府や企業のBTC投資動向やリップル社のSECへの追加上訴撤回など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次市況:1300万円台で揉み合う展開と今後の見通し|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による週次分析。トランプ政権の相互関税懸念と米経済指標の動向を背景に、1300万円台で揉み合うビットコイン相場。現物ETFへの資金流入が続く中、今後の展望を詳細に解説
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ関税の影響分析に高い関心
今週はSBI VCトレードによるステーブルコインUSDCの取引開始、トランプ関税の影響分析、世界最大級のオンライン証券会社によるトランプ氏言及の仮想通貨4銘柄追加に関するニュースが最も関心を集めた。
03/29 土曜日
13:45
イーサリアム創設者ヴィタリック、L2セキュリティの進化と「2-of-3」証明システムを提案
ヴィタリック・ブテリン氏が新たなブログで、L2セキュリティの現状と将来展望を公開。ブロブスペース拡張、ZK・OP・TEEを組み合わせた「2-of-3」証明システム、証明集約レイヤーの必要性について詳細に解説。
12:55
南カロライナ州で新たにビットコイン準備金法案提出 対コインベース訴訟取り下げも
米国サウスカロライナ州が、コインベースへのステーキング関連訴訟を取り下げた。また同日には州がビットコインなど仮想通貨の準備金を持てるようにする法案が提出されている。
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧