ローン返済を継続
暗号資産(仮想通貨)貸付サービスを提供するCelsius Network(セルシウスネットワーク)は6日、DeFiプロトコルのMakerに、55億円(4080万ドル)相当のステーブルコイン「DAI」を返済したことが明らかになった。7月に入って6回目の返済になる。
「DeFi Explore」のデータによると、セルシウスは6日に2回に分けて返済(Pay Back DAI)を行い、清算ラインを昨日の1WBTC=4,967ドルから、1WBTC=2,722.06ドルにさらに引き下げた。また、返済によって、2,000 WBTCを回収したことも確認された。
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財政難に陥ったセルシウスは、Makerでは「Wrapped Bitcoin(WBTC)」を担保にDAIを借りて運用。担保資産の価値低下によって清算されるリスクは以前から懸念されていたが、Makerのデットポジションが清算されないよう対応を継続している格好だ。
セルシウスの現在の流動性状況は依然として不透明で、顧客資金の引き出し、スワップ(交換)や口座間の送付も未だ停止中だ。
なお、セルシウスのリード投資家である「BnkToTheFuture」は先日セルシウスに関する3つの再建案を提案している。
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