コインベースの資産保有状況
米暗号資産(仮想通貨)取引所大手コインベースにおける、仮想通貨・現金の資産保有状況が明かされた。イギリス発の投資教育サイト「TradingPlatforms」がリサーチしまとめたデータだ。
データによると、コインベースの2022年の財務状況は下図通り。
- ビットコイン(BTC):42%
- イーサリアム(ETH):24%
- その他の仮想通貨:31%
- 現金:3%
「その他の仮想通貨」に関しては詳しいデータは明らかになっていないが、3月のデータによれば、当時はビットコイン(BTC)が50.1%、イーサリアム(ETH)が35.1%、テラ(LUNA)が9.4%、コスモス(ATOM)が5.37%であった。
また、2021年12月31日付のバランスシートでは当時3.16億ドル相当の仮想通貨を保有しており、2019年比9倍増加していたが、現在はそれが2.56億ドルに縮小。仮想通貨の弱気相場から影響を受けていると見られる。
そのほか、現金の割合が極めて低い点も投資家から注目されるところだ。現金に相当するステーブルコインUSDCは「その他の仮想通貨」に入っている可能性があるとされる。
コインベースの保有資産に直接関連していないが、昨年4Qの累計出来高と比べては今年の1Qでは56%減。一方、出来高による収入は依然としてコインベースの全売り上げの大部分を占めており、1Qにおいては83%は出来高による手数料で、約12%がサブスクリプションやその他のサービスによるものになっている。
なお、コインベースの株価は過去最高値から85%以上の下落幅を記録した。