約13億円の投資協定
LINE株式会社傘下のブロックチェーン企業LINE NEXT Inc.(LINE NEXT)は13日、ソフトバンク株式会社、NAVER、NAVER WEBTOONなど計10社と、総額約13億円(1,000万ドル)の戦略的投資協定を締結したことを発表した。
LINE NEXTは21年に設立。米国と韓国を拠点に、LINEの独自ブロックチェーン「LINE Blockchain」およびNFT(非代替性トークン)プラットフォームの事業運営を行っており、グローバルNFTおよびWeb3エコシステム構築を目指している。
今回、同社と提携を結んだ企業の一覧は以下の通り。
- ソフトバンク株式会社
- NAVER
- NAVER WEBTOON
- NAVER Z
- LINE Games
- CJ ENM
- YG PLUS
- SHINSEGAE
- Hashed
- K Auction
NFTとは
NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。
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エンタメ系IPを活用する計画
各社はLINE NEXTと連携して、グローバルNFTプラットフォーム「DOSI」のローンチに向けて協力すると同時に、エンターテインメントIP(知的財産)に基づくNFTプロジェクトの開発およびビジネス支援を行う。
具体的には、NAVERのエンターテインメント映像サービス「NOW.」やCJ ENMのインフルエンサービジネスグループ「DIA TV」などのIPを使ったNFTプロジェクトなどが実施される予定だ。
発表によると、本プロジェクトで発行されたNFTは、「DOSI」の各ブランドストアで取引できるようになる予定。NAVERへのログインとDOSI Walletの連携や、Naver Payでの決済が可能になる計画だという。
今回の投資協定について、LINE NEXTの高 永受(コ ヨンス)CEOは以下のようにコメントしている。
Web3.0のエコシステムを拡大するためには、ユーザーのニーズに基づいたNFTを創出し、NFTの価値を提供することが大切です。グローバルのNFTマーケットにアジアのエンターテインメントIPを提供することで、新たなファンダム文化を醸成していきながら、広くNFTを普及させる予定です。
日本国内では「LINE NFT」が展開中
LINE NEXTが開発する「DOSI」は、グローバル向けのNFTマーケットプレイス。
22年に開発が発表された際には、企業やクリエイターが、簡単にブランドの店舗やグローバルコミュニティを構築することが可能で、専用ウォレットを通じて、一般ユーザーはクレジットカードや、ビットコイン(BTC)など数種類の暗号資産(仮想通貨)を利用して決済ができるとされていた。
なお、日本や中国、香港、フィリピン、ロシアなどの国々・地域のユーザーは、同プラットフォームを使用できないとされており、国内ではマーケットプレイス「LINE NFT」が展開されている。