2020年以来の減少傾向
仮想通貨・ブロックチェーン企業の資金調達金分野は2020年からの約2年間の継続的成長傾向を終えて、初めて減少傾向に入った。
The Blockが提示したデータによると、5,000万ドル以上の大規模な調達件数は2020年の2Q(4月〜6月)から2022年の1Q(1月〜3月)の間は四半期ごとに大幅に増えていたが、今年の2Qでは初めて減少したことが明らかになった。
2022年の1Qでは125億ドルだったが、2Qは98億ドルと記録し約-23%縮小。また、5,000万ドル以下の調達件数も減少傾向にある。
The Blockはベンチャー資金という指標について、「仮想通貨分野の資金調達は一般的に実施される時期と発表される時期がずれているため、市場傾向を示す遅行指標となる。インフレ率高騰や最近の仮想通貨流動性危機などの要因がセクターに影響し続けているため、ベンチャー資金が減少し続ける可能性があると考えられる」と説明した。
今年の2QはOptimismの1.5億ドル調達やa16zの45億ドル調達があったが、1Qに10億ドルも調達したLuna Foundation GuardはUST・LUNAの崩壊で破綻したといった事例もある。
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