CoinPostで今最も読まれています

BAYCのメタバース「Otherside」、ライトペーパーを公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Othersideのボイジャー

「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などNFT(非代替性トークン)コレクションを手掛けるYuga Labs社は17日、メタバースプロジェクト「Otherside」のライトペーパーを発行した。

併せて技術的なテストツアー「Voyager’s Journey」の第一弾を開始した。Otherdeedの所有者と選ばれた開発者で構成される4,300人のテスター(ボイジャー)が11項目の技術的な作業やコンテンツ・アイテム作成などを体験し、フィードバックを提供する。

「Otherside」はBAYCのメタバースプロジェクト。Othersideのゲーム内の土地「Otherdeed」は全部で20万区画あるが、22年4月にYuga Labsはその内5万5,000個のセールを行い、約410億円以上を売り上げていた。

ライトペーパーによると、Othersideの特徴は大きく3つある。

一つは、ユーザーが様々なゲーム・体験を構築できる「コミュニティ主導」のオープンワールド・プラットフォームであること。

Voyager’s Journeyの初回は、Yuga LabsとImprobable社が共同開発したコンテンツに限定されているが、ボイジャーによるテスト・プロセス自体は今後も繰り返される。つまり、コミュニティが構築した新しいシステムやコンテンツ、メカニズムがボイジャーのテストを経てゲームに組み込まれていく。

Yuga Labsは、ボイジャーの重要性について「独占的なイベント、プレイテストの機会を通じて、またOtherside開発キット(ODK)の共同開発者として、プラットフォームのコア機能を形作る上で重要な役割を果たす」と述べている。

次の特徴は、英国のメタバース技術会社Improbable社が開発した「M²(MSquared)」により、ハイクオリティなゲームエクスペリエンスを提供すること。

「カスタム可能なアバターと高度な没入型オーディオを実現しつつ、同じ空間で10,000人以上の同時参加をサポートする」と説明されている。以下の動画のような、高品質な画面で大人数がソーシャルネットワーキング、ゲーム、コンサート等への参加が可能になる。

「M²」は相互運用性やデジタル資産のコマース、Web3ガバナンスに対応する新サービスと説明されている。Improbable社はM²完成のために22年4月に約200億円(1億5,000万ドル)を調達した。

関連:BAYCのメタバース「Otherside」、NFT売上400億円以上を記録

相互運用性を追及

プロジェクトの3つ目の特徴は、相互運用性を追及していること。Yuga LabsはImprobableと、プラットフォームの基盤技術だけでなく、メタバース間の相互運用性を推し進めるために協力していく。

Improbableはユーザー向けのコンテンツ開発ツール「Otherside Development Kit(ODK)」を提供しているが、これはOthersideだけでなく他のメタバースでも使えるようにするための「オープンオブジェクト標準」が含まれている。

オブジェクトの作成ルールが規定されており、同じ標準を使用するメタバース間でゲーム内コンテンツやアイテムを相互に利用できる。Yuga Labsは以下のように述べている。

NFT市場が大きくなるにつれて、私たちが評価したい他の素晴らしいプロジェクトも増えていく。Voyagerのフィードバックと並行して、私たちはWeb3コミュニティを統合するためのスマートで安全な業界標準の確立に取り組んでいく。

Voyager’s Journeyの第一弾は22年7月16日に開始されたが、次のグループも順次招待されるようだ。詳細はSNSでアナウンスされる。Voyager’s Journeyの開始を受けて、Otherdeedの取引量は前週比70%高の910万ドルに達しており、CryptoPunksやBAYCに次いで市場3位となっている(Crypto Slamより)。

関連:Yuga Labs、メタバース「Otherside」の参加型テストを実施

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/01 金曜日
11:26
ビットコイン先物ETF「BITO」、運用資産額が過去最高値更新
米国初のビットコイン先物ETF「BITO」が運用資産で歴史的高値を更新。今年のBITOへの純流入額は11月24日時点で4億3,800万ドルであり、特に11月10日までの2週間で2億2,400万ドルが流入した。現物ビットコインETF承認への期待が高まり、BTC市場への機関投資は9週連続で純流入を記録している。
10:45
ビットコイン取引手数料で4億円超の過払い アントプールが返却へ
アントプールは、あるユーザーが過大に支払った83ビットコインの手数料を返却すると発表した。
09:45
大和証券ら4社、イーサリアムでST発行へ
大和証券グループは、パブリックブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行するPOCを実施すると発表。基盤には仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを活用する。
08:30
NYダウ今年の高値更新 10月PCEがインフレ鈍化示唆
米株指数NYダウは本日+520ドル超と大幅続伸。11月には今年の高値を更新し2022年1月以来の高値をつけた。一方、仮想通貨ビットコインの11月の上昇率は8.8%だった。
07:30
バイナンス、新たな機関投資家向けソリューション提供へ
仮想通貨取引所バイナンスは、機関投資家向けの新たなソリューショーンを発表。開発の目的やプロジェクトの現状を説明している。
07:15
韓国Upbit、仮想通貨「SPACE ID」新規上場 一時30%高
韓国最大手仮想通貨取引所Upbitは30日、銘柄SPACE ID(ID)をBTC建て通貨ペアとして新規上場した。上場ニュースを受けてIDは一時30%急騰。
06:30
米SEC、フィデリティのイーサリアムETF上場申請で審査開始
米SECは新たに、フィデリティの仮想通貨現物イーサリアム(ETH)のETF上場申請について、パブリックコメントを募集し始めた。
05:30
約6億ドル分のビットコイン買い増し、マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは30日夜、再びビットコインを買い増ししたことを発表した。
11/30 木曜日
18:11
トークンブリッジ「Wormhole」 330億円を調達、Web3市場で今年最大規模
ブロックチェーン間互換性技術を手掛けるWormholeが330億円を調達。Web3エコシステムにおける今年最大級の動きとなり、ブレバン・ハワードやJump Tradingなど著名投資家が参加。ハッキング被害からの回復力も示し、新たな製品投入に期待が高まる。
16:03
「DOGE-1」月探査プロジェクト、SpaceXロケットで実現へ一歩前進
暗号資産(仮想通貨)ドージコインで資金調達した「Doge-1」月探査ミッションは、SpaceXロケットでの打ち上げを年明けに予定。プロジェクトを率いるジオメトリック・エナジー・コーポレーションが、規制承認の進捗を明かした。
14:30
Web3ゲーム「Big Time」、Bithumbに新規上場
暗号資産(仮想通貨)取引所BithumbがBIGTIMEとSTMXの新規取扱を発表。BIGTIMEはWeb3ゲームで、先月に米Coinbase(コインベース)に上場を果たした。韓国市場への進出が注目されている。
13:50
米フォーブス誌、24年版「30歳未満の30人」で仮想通貨関連で9名を金融リーダーに選出
米フォーブズ誌が選ぶ「30歳未満の30人」の2024年北米金融部門で、仮想通貨・ブロックチェーンに関連のある専門家9名が受賞することとなった。また、フォーブズは、13年の歴史で選出を後悔している10人を「恥の殿堂」として発表した。
13:20
ドイツ規制当局、ビットコイン・グループに資金洗浄対策を命令
ドイツ連邦金融監督庁は、ビットコイン・グループに対してマネロン対策の不備を是正することを命じた。
10:50
Web3ゲームの4分の3が失敗に=CoinGeckoレポート
仮想通貨データサイトCoinGeckoは、過去5年間でGameFiの4分の3が失敗に終わっているとのレポートを発表した。
10:10
フィリピンSEC、バイナンスの規制違反を指摘
フィリピンSECは、仮想通貨取引所バイナンスは同国で認可を取得せずに有価証券を販売していると国民に注意を促した。現地メディアはSECがバイナンスへのアクセスを遮断するなどと報じている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア