ドバイのメタバース戦略「5年後には5,000億円以上の市場規模まで成長」

メタバース領域にも本腰

中東ドバイ首長国連邦(UAE)のハムダン皇太子は18日、メタバース(仮想現実)やブロックチェーン領域に関わる「ドバイ・メタバース戦略」を発表した。メタバース上の求人案件を40,000件の雇用を創出し40億ドル(5,500億円)相当の経済規模に成長させる方針を明らかにしている。

ハムダン皇太子は世界有数の大富豪。最新技術の促進を目的にしたドバイのメタバース戦略では、既に1,000企業いるブロックチェーン・メタバース領域を今後5年間で8倍に成長する意向を示した。

同氏が打ち出したその他の目標は以下の通り。

  • ブロックチェーン・メタバース企業を今後5年間で5倍に
  • 今後5年間で40,000件のバーチャルな職業と経済規模を40億ドル規模まで拡大
  • メタバース経済としては地域規模で1位、世界でも上位10に入る経済価値まで成長
  • メタバース系のイノベーションと経済効果を促進
  • 教育とトレーニングを活用したメタバース系の人材育成
  • ドバイ政府内におけるメタバースのユースケースを整備

地元紙によれば、エミレーツ航空もメタバース領域への参入を表明しているほか、不動産大手Damacグループもデジタルな都市構想を検討中。医療系大手のThumbayグループはメタバース上での医療診察も視野に入れている。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。

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なお、ドバイはメタバース以外にも、暗号資産(仮想通貨)企業の誘致に積極的な姿勢を示している。22年3月にはアラブ首長国連邦(UAE)で取引所運営を望む仮想通貨サービスプロバイダー(VASP)に特化した専門機関のDubai Virtual Asset Regulatory Authority(VARA)を設立。

FTXやバイナンス、Crypto.comなどの取引所がドバイで仮想通貨ライセンスを相次いで取得してきた。

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各国のメタバース戦略

また、ドバイ以外にも7月中旬には上海がメタバース企業などを支援する体制を公表。メタバース企業や低炭素プロジェクト、スマートターミナルシステムの三本柱を中心に据えたテック業界が「景気回復のスタート地点になる」と形容するなど、積極的な姿勢を見せている。

2025年までにはこれらの市場規模が1.5兆人民元(30兆円)に成長するとの予測を元に、100億人民元(2,000億円)規模のファンド設立も表明していた。

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