1月に調達済み
暗号資産(仮想通貨)取引所大手のFTXは企業買収を目的に、資金調達の交渉を行なっているようだ。ブルームバーグが報じた。
資金調達を計画しているのは、グローバル取引所FTXおよび米国事業のFTX.US。FTX.USは今年の1月に4億ドルを、FTXも2月には4億ドルを調達した経緯がある。
今回の資金調達の目的は、更なる企業買収を実施することと見られる。サムCEOとブレット・ハリソン社長はこれまで複数の企業を買収する意欲を示し、5月に3つの株取引関連スタートアップの買収を打診していることが報道され、6月にはカナダの仮想通貨取引所「Bitvo」を買収することを発表。また、財政困難に陥ったBlockFiに4億ドルの融資を提供し、買収する権利に関する契約に合意した。
関連:『仮想通貨の下落トレンドとFTXのスタンス』FTX.US社長との独占インタビュー
なお、Voyagerやセルシウスをはじめとする仮想通貨融資企業の破綻が連鎖的に続く中で、サムCEOは19日に企業救済について業界の健全さを保つために「ある程度、条件の悪い取引をしてもいい」と述べていた。