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超党派のステーブルコイン法案、米下院議員間で合意間近か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

下院金融サービス委員会での交渉が鍵

米国でステーブルコイン法制化の動きが加速しており、早ければ来週にも下院金融サービス委員会で法案の最終折衝が行われる可能性がある。

米国議会と政治ニュースに特化した会員制メディア「Punchbowl News」は20日、同委員会の民主党議員らが同日午後に、ステーブルコイン法案についてのブリーフィングを受ける予定だと報じた。その後、22日には同委員会の共和党議員と草案を共有する予定。

しかし、法案提出の合意に至るかどうかは、金融サービス委員会のMaxine Waters委員長と同委員会の共和党トップであるPatrick McHenry議員の交渉にかかっており、まだ流動的なようだ。関係者によると交渉が決裂する可能性もあるという。

折りしも、Punchbowl Newsの設立者であるJake Sherman氏は、最新情報として、金融サービス委員会の共和党がステーブルコイン法案について、「大きな問題が残っているため」、民主党との合意に至らなかったとツイートした。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドル等に裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIなどアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

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ステーブルコイン発行者の要件

ステーブルコイン規制に関する議論の焦点の一つが、発行者を銀行と同等に扱うかどうかという点だ。昨年11月に発表された、大統領の金融市場作業部会の報告書では、ステーブルコイン発行者は「保険付き預金取扱機関(≒銀行)」(IDI)と同じ基準に従うべきだと勧告していた。

ウォールストリート・ジャーナルによると、現在検討中の法案では発行者を「より銀行に近い扱いとする方向に傾いて」おり、発行者は規制当局の監督下に置かれ、資本や流動性の規則を遵守するよう求められるという。

また、この法案では規制対象となるステーブルコインは、「決済用ステーブルコイン」(payment stablecoin)と呼ばれ、銀行以外の発行者に対する規制当局として、連邦準備制度理事会(FRB)が重要な役割を果たすことを想定していると関係者は伝えた。

さらに法案では、非金融企業によるステーブルコインの発行を禁止する要件が提案されているという。この動きは、営利企業やテクノロジー企業のステーブルコイン市場への参入を厳しく制限するもので、メタ社のフェイスブックやアマゾン、ウォルマートなどの企業によるトークン発行の可能性の芽を摘むとの見方もある。

既存のステーブルコイン発行者

ステーブルコインUSDCを発行する米サークル社は、このような法制化の動きに備えて、USDCの信頼性と透明性を高めようと、その仕組みや流動性、リスク管理等に関する一連のブログ記事を発表するとともに、USDCの準備資産の内訳やその管理機関を開示した。

USDCの準備資産は、現金と流動性の高い短期国債のみで構成されており、規制に準拠した金融機関が現金の管理を行っていることが明らかになった。

関連:米サークル社がUSDC準備資産の内訳など開示、透明性の強化を図る

一方、最大の流通量を誇るテザー(USDT)の場合、以前開示された準備金にコマーシャルペーパー(無担保約束手形)が含まれているなど、法案が求めている資本と流動性の維持に関する要件に見合うために大幅な調整が必要となる可能性がある。

関連:米テザー社が裏付け資産を適時開示、CPの割合は減少

欧州規制当局との連携

米財務省によると、米国代表団は13日と14日の両日、ベルギーのブリュッセルで開催された欧州連合(EU)との金融規制合同フォーラムで、ステーブルコインを含む暗号資産(仮想通貨)規制に関する意見交換を行った。

米国からは財務省、FRB、商品先物取引委員会(CFTC)、連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)、証券取引委員会(SEC)、公開会社会計監督委員会(PCAOB)の関係者が参加した。

暫定的合意に達したEUの包括的仮想通貨市場規制(MiCA)により、欧州ではステーブルコインも規制の枠組みに組み込まれることになる。米国側はステーブルコインと仮想通貨に関する同国の政策について、EUと情報を共有。金融市場の規制・監督に関して、今後も米国とEUで定期的なコミュニケーションをとる必要性があるという見解で一致したと、財務省は報告している。

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