TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

FOMC直前で仮想通貨市場も様子見ムード、イーサリアムクラシックは前日比7.1%高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

26日の米株式市場は、ダウが前日比228ドル(0.7%)安と反落。

Meta(旧Facebook)、Microsoft、Googleといったハイテク大手の決算発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表及びパウエル議長の記者会見を控え、様子見基調が強まっている。

最大の焦点は、今後の利上げペース(金融引き締め)鈍化が確認されるか否かとFRBの景気認識だ。

ほぼ織り込まれている0.75ベーシスポイント(bps)利上げが市場コンセンサスにある中、1.00ポイント利上げの決断を下せばネガティブサプライズとなり得るため、相場の乱高下に対する警戒感は根強い。

金利先物市場では、0.75bps利上げを72.7%、1.00bps利上げを27.3%と予測しており、1.00bps利上げ予想は前日比3%ほど上昇した。

CME FedWatch Tool

一方、1.00bps利上げ予想が36.2%に達していた1週間前の値と比較すると、前週比9%ほど減少している。

これは、前回のFOMCでパウル議長が判断材料の一つとして言及したミシガン大学の「消費者信頼感指数」の下方修正などが好感されたことが背景にある。同マインド指数は、ガソリン価格など米国GDPの7割を占める個人消費動向を確認するために用いられる。

11月8日には米中間選挙を控え、バイデン政権のこれまでの軌跡に国民の審判が下されることになるが、インフレ対策と株価対策はトレードオフの関係にあり難しい舵取りを迫られる。

FRBは「金融引き締めの影響で(短期的な)景気後退を招いてでもインフレを抑え込むことが先決」との姿勢を一貫しており、コロナ禍の経済支援を念頭にした昨年までの金融緩和政策から大転換を余儀なくされた。すなわちバランスシートを縮小し、世界市場から流動性を排除することを辞さない構えだ。

その点において、もし今月のFOMCで何かしらの反転シグナルが確認されるようであれば、歴史的な下落水準にある金融相場的にもターニングポイントとなり得る局面である。FRBが足元の指標をどのように捉えているか、市場は注視している。

主要株価指数とビットコイン(BTC)価格の相関係数が過去最高水準まで高まる中、フェデラルファンド金利動向は今後も仮想通貨市場にも多大な影響を及ぼすことが想定される。

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.01%高の290.6万円(21,187ドル)と若干反発した。

BTC/USD日足

20日以降の6日間で約4,000ドル下落していたこともあり一旦下げ止まったが、FOMCの結果次第で乱高下する可能性があり予断を許さない局面にある。

アルトコイン相場

イーサリアムクラシック(ETC)が前日比7.11%高、前月比52.1%高に達した。

Bitmainの開催するサミットにて、マイニングプール大手AntPoolがETCのエコシステムへ13億円(1,000万ドル)を投じるとの発表があり、これが材料視された。

イーサリアム(ETH)の大型アップグレード「The Merge(ザ・マージ)」の実装が迫る中、PoSへの移行に伴い既存マイナーが採掘続行不可能になるため、移行先の受け皿としてエコシステムの魅力を高め、採掘機器の需要減を抑え込む狙いがあると考えられる。

関連:AntPool、イーサリアムクラシックのエコシステムに投資へ

IntoTheBlockのデータによれば、Uniswapの預け入れ総額を示す「Total Value Locked(TVL)」は、競合のCurveを一時的に上回った。

7月19日時点

流動性マイニングによる高い収益を提供していたDeFi貸付プロトコルのTVLは、5月初旬のテラ・ショックを発端に激減。 UniswapのTVLは24%減、Curveは69%減となっていたがその後回復。先月は、Uniswapが23%増、Curveが69%増となった。

Santiment(@santimentfeed)はオンチェーン分析で、UniSwap(UNI)のクジラ(大口投資家)が今月活発な動きを見せたと指摘。約2週間で7500万ドル相当を買い増した可能性がある。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧