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インド大手取引所WazirX、マネロン関与の疑いで資産凍結 バイナンスは買収関係を否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

WazirXの資産凍結

インドの金融犯罪対策機関、執行局(ED)は5日、マネーロンダリングに関する調査の一環で、同国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所WazirXが保有する6億4670万ルピー(1億1,000万円)相当の資産を凍結したことを明らかにした。

バイナンスは19年にWazirXを買収することになったを発表していた経緯があり、事件を受けて同社のCZ CEOは買収には至らなかったと表明。WazirXを所有するZanmai Labの株式を保有したことはない、と説明した。

2019年11月21日、バイナンスはWazirXを「買収した」というブログ記事を公開した。この取引は結局完了しなかった。バイナンスはいかなるタイミングでもZanmai Labsの株式を所有したことはない。

一方で、CZ氏は技術的なソリューションとしてWazirXにウォレットサービスを提供していたことを認めている。しかし、ユーザーの新規登録、KYC(身元確認)、取引、出金開始などはすべてWazirXサイドの責務だと加えた。同氏はまた、ウォレットサービスを停止することはしないが、ユーザーにWazirXから資産を引き出すよう呼びかけた。

6月にはバイナンスが5年間で3,000億円の資金洗浄に利用されたとする報道が出ていたが、同社は世界レベルのサイバー犯罪対策チームで対処しており、世界規模での資金洗浄対策を主導している、として報道内容を断固否定していた。

関連:バイナンス、「5年間で計3000億円の資金洗浄に利用された」とする報道を否定

マネーロンダリングの調査内容

金融犯罪対策機関(ED)は21年に、中国企業が所有する違法なオンラインカジノに紐づくマネーロンダリングの調査を開始。その過程で約5億7000万ルピー(9億7,000万円)相当の犯罪収益がWazirXを経由してバイナンスのプラットフォームに送られ、仮想通貨に交換されたことが判明したという。

EDは大量の資金が複数のフィンテック企業に流され、仮想通貨を購入し、海外で洗浄されていることを発見した。中でもWazirX取引所には最大規模の資産が送られ、購入した仮想通貨は身元不明の外国のウォレットに流されている。

WazirX担当者はEDによる発表内容を否定。「数日前から執行局に全面的に協力しており、事情聴取に完全かつ透明性をもって回答している」としたが、何らかのアクションプランを検討していると加えた。

複数のシャドーバンクやフィンテック企業に対してマネーロンダリングの調査を行うEDによると、多くの資金の出所は中国だという。

マネーロンダリングとは

マネーロンダリングとは、犯罪によって得られた収益金の出所などを隠蔽する行為のこと。正当な手段で得た資金と見せかけることで、一般市場で使っても身元がばれないようにする。

▶️仮想通貨用語集

中国は21年から仮想通貨に対する規制を強化していた。21年5月に、中国の金融監視機関である中国国家インターネット金融協会らが、国内における仮想通貨禁止の方針について改めて強調。中国政府はブロックチェーン技術の開発・導入を推進する一方で、仮想通貨の取引やマイニングを現在も禁止している。

関連:欧州連合がマネーロンダリング防止機関の設立を提案、仮想通貨送金にも新規制導入を検討

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