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仮想通貨取引所Bitget、270億円のユーザー保護ファンドを設立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ユーザー資産を保護

シンガポールの暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所Bitgetは5日、有事の際に顧客資産を補償する為の2億ドル(270億円)規模の設立を発表した。

ファンドの正式名称は「Bitget Protection Fund」。執筆時点では、190億円相当のビットコイン(BTC)と110億円相当のテザー(USDT)を運用している。

  • 6,000BTC
  • 8,000万USDT

業界の大手プラットフォームが相次いで債務不履行・破産に陥った中、Bitgetはハッキングなど有事の際にもユーザーの顧客資産を返済できるようにする目的で同ファンドを設立した。Bitgetは今後3年間で2億ドルの規模が担保する方針を表明した。

ファンドは完全に自社の資産から構成されており、第三者の補償プログラムを要していない。また、相場の急落にも応じることができるよう、ステーブルコインのテザーも構成銘柄に含まれていると説明している。

ファンドの補償対象はユーザーの行動以外の要因で顧客資産が失われた場合のみで、トレードロスや偽証事例は対象外。また、誤って行った取引なども対象外となる。

同ファンドの設立について、Bitgetのマネジング・ディレクターのGracy Chen氏は以下のようにコメントした。

世界有数の暗号取引所として、ユーザーの資産の安全性は常に我々の第一の優先事項だった。Bitget Protection Fundをローンチすることで、我々はビットゲットコミュニティーを保護し守るという約束を果たす目標に 一歩近づいた。

業界揺るがす数々の破産事例

仮想通貨業界では、相場の急落に際して相次いで破産を申請する企業が見られた。7月にはVoyager DigitalやCelsius、Three Arrow Capitalなどが破産を表明。

顧客資産の入出金を停止、その後債務不履行に至る事例が多数発生した。この内、VoyagerやCelsiusは米国裁判所でチャプター11と呼ばれる破産手続きを申請しており、この手続きでは顧客への返済は担保付き債権者の後に行われる。

その為、今回のBitgetのユーザー保護ファンド設立はこうしたプラットフォームの失敗から教訓を得た形だと言える。

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