CoinPostで今最も読まれています

Gala Filmが映画制作を発表 アカデミー賞ノミネート歴を持つ制作会社と提携 ニューヨークタイムズ・ベストセラー原作のドキュメンタリー映画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Galaの映画部門がドキュメンタリー映画の制作

ブロックチェーンゲームのエコシステム開発で知られているGala Gamesの親会社、「Gala Entertainment Properties(以下Gala)」が12日、映画制作の着手を発表した。

Galaの映画部門「Gala Film」から、ニューヨークタイムズのベストセラーを原作とした長編ドキュメンタリー映画「FOUR DOWN」を制作することを発表。

映画「FOUR DOWN」は、ニューヨークタイムズのベストセラー「NOT WITHOUT HOPE(Nick Schuyler、Jere Longman著作)」を基にした長編ドキュメンタリーだ。この配給に向けGala Filmは、アカデミー賞にノミネートされた経歴を持つ制作会社「Stick Figure Productions」と提携している。

関連:米国アカデミー賞公認国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022 (SSFF & ASIA)、アワードセレモニーにてレトリックスター製作チーム登壇

Gala Filmとは

Gala Filmは、22年6月に設立されたGalaの映画部門であり、ゲーム部門のGala Gamesや音楽部門のGala Musicと同様に、ブロックチェーン技術やNFT(非代替性トークン)などを活用することにより、従来の方法とは異なった映画制作の手法を取り入れている。

Gala Filmは、以下を特徴として挙げている。

  • より簡単な人材発掘:新興の映画製作者がコンテンツを収益化し初期サポーターを見つけるための新たな機会を提供。
  • 適切な報酬分配:ファンやコレクターが支払う側ではなく報酬を受け取る側に。アーティスト、コレクターおよびプロデューサーへ適切な報酬分配。
  • 知的財産権の保護
  • 相互運用性:映画を作ることにより音楽やゲーム分野でも新たな機会を創出。
  • これまでに制作が発表されているコンテンツには、以下のようなものがある。

  • Ai&Aikoとの提携:480億回以上の再生回数を誇るGIFアーティスト「Ai&Aiko」と提携。創設者Peter Draw氏のビジュアルストーリーテリングをGalaプラットフォームで配信。
  • RAZOR:Exertion3(ブロックチェーン映画制作会社)の創設者で、Netflixの「True Story」などで知られている俳優兼監督のDavid Bianchiと共同制作の実写SFシリーズ。ブロックチェーン上で独占公開。
  • Ghosts of Ruin:ゲームアプリBattle Islandとのコラボレーションで、23年公開予定のアニメシリーズ。ゲームとテクノロジーに焦点を当てており、アニメの中のゲームプレイヤーは、ゲームの中のことを体験できてしまうというディストピア的物語。
  • Making the Chronic:Gala Musicより発売されたSnoop Doggのアルバム各トラックにナレーションをつけた、16本のショートフィルム・シリーズ。
  • VOX Feature Teaser:VOX(NFTで表されたアバター)およびGala Gamesのプラットフォームをテーマにした長編映画。プロデューサー集団「Blue Eyes Entertainment」と協業。
  • 関連:Gala Games、3DCGエンジン開発のUnityと提携 独自メタバースプラットフォームを強化

    Watch to Earnの提供

    Gala Gamesで「Play and Earn(遊んで稼ぐ)」、Gala Musicで「Listen and Earn(音楽を聞いて稼ぐ)」という概念を確立してきたGalaが次に提供するのが、Gala Filmにおける「Watch to Earn(映画を見て稼ぐ)」という新たなエンターテインメントの形だ。

    詳細はまだ公開されていないものの、Gala FilmのWatch-to-Earnメカニズムは、NFT所有者、ノード運営者および映画視聴者の三つの参加者により構成されている。

    関連:Gala GamesがSnoop Doggとコラボ、音楽NFTプラットフォームを開設

    NFT所有者は、脚本の選択やキャスティングに投票するなどして積極的に映画制作に参加でき、映画を見た視聴者から報酬を受け取ることができる。NFTおよびWatch-to-Earnエコシステムを稼働しているノード運営者も同様に、報酬の一部を受け取る権利を有している。Gala Filmのノード(Film Node)用ライセンスは、既にGalaの公式ホームページ上で販売されており、GALAトークンまたはETHで購入可能だ。映画を視聴するだけなら、NFTもノードも不要。

    この仕組みは、ファンとより深い繋がりを構築でき、オーディエンスへ直接映画を提供できるという点から、製作陣やアーティストにとっても有益であると考えられている。

    GalaのCOO、Sarah Buxton氏は、この新たな取り組みについて以下のように語っている。

    Gala Filmの立ち上げは、GalaがリードするWeb3エンターテインメントの新時代の幕開けです。我々のエコシステムは、ファンがユニークな体験を楽しみ、クリエイターに力を与え、その結果報酬を得ることができるような、優れた関与と新しいローンチへのアクセスを提供します。私たちはファンファーストのエンターテインメントを提供し、テクノロジーが参入や楽しみの障壁になることなく、ファンの体験を向上させるために使われることを約束します。

        

    関連:Gala Games、没入型ゲームイベントGalaverseをマルタで開催

    注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
    10/03 火曜日
    17:50
    米CFTC委員長、仮想通貨含む新技術への規制見直しをアピール
    CFTCのロスティン・ベーナム委員長は、シカゴで開催される先物業界イベントで、仮想通貨規制に注目し、現実的な規制フレームワークを設ける重要性を訴えた。米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長とは一線を画す。
    16:51
    フレンドテックのセキュリティ弱点とSIMスワップ攻撃の危険性
    ソーシャルファイFriend.Tech(フレンドテック)のセキュリティリスクに懸念高まる。550万円相当の仮想通貨イーサリアムが不正流出したケースも。SIMスワップ、フロントエンド侵害などへの脆弱性について専門家が警告した。
    13:44
    「影の金融システム」になりうる仮想通貨、IMFがリスク評価を提案
    国際通貨基金は、「仮想通貨に起因するマクロ金融リスクの評価」と題した研究報告書を発表。各国が仮想通貨領域における潜在的リスクを特定、防止、軽減するための概念的な枠組みとして、仮想通貨リスク評価マトリクスを提案した。
    13:40
    シルバーゲート銀の破綻背景に仮想通貨業界への依存、FRBが指摘
    米FRBはシルバーゲート銀行破綻に関する調査報告の概要を発表。仮想通貨業界への集中化などを破綻原因として挙げている。
    13:15
    アービトラム、ソラナ、dYdXの動向まとめ
    仮想通貨市場の個別銘柄、アービトラム、ソラナ、dYdXが前週比で高い上昇幅を示した。独自チェーン、報酬プログラムなど近日予定されるイベント、アップデートについてまとめた。
    12:34
    ビットコイン昨日上昇分を一夜で打ち消す、米長期金利は16年ぶり高水準に
    暗号資産(仮想通貨)市場では米政府の閉鎖会議でビットコイン(BTC)が上昇するも米長期金利が16年ぶり水準まで高騰した影響が重石となり、レジスタンスライン(上値抵抗線)で反落した。
    10:55
    米コインベースが新たな決済機関ライセンス取得
    大手仮想通貨取引所コインベースは、シンガポール金融管理局から決済機関としてのライセンスを取得した。現地のWeb3コミュニティとも協力していく。
    10:30
    SBI VCトレード、アバランチのステーキング報酬向上
    SBI VCトレードは、仮想通貨アバランチのステーキングサービスの報酬年率を10月から0.5%~3.0%程度引き上げる見通しを発表。8月の報酬年率実績は6.2%。AVAXのステーキングはSBI VCトレードが国内で唯一提供している。
    08:20
    UBS、ETHブロックチェーンでファンドのトークン化を実験
    スイス拠点の金融大手UBSは、RWAのファンドをトークン化するテストを開始したことを発表。このテストでは、仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを利用する。
    08:10
    米政府閉鎖回避も国債利回り上昇でNYダウ続落 IT・仮想通貨株は上昇|3日金融短観
    コインベースやマラソンといった仮想通貨関連株銘柄はビットコイン(BTC)が2日に28,580ドルにまで急騰したことを受け一時大幅に上昇していたが、その後28,000ドル台割れで上げ幅を消した。
    05:30
    6つのイーサリアム先物ETF取引開始|3日朝の重要速報まとめ
    米時間2日に複数のイーサリアム先物ETF(上場投資信託)がデビューした。米大手仮想通貨の資産管理会社グレースケールが現在運用中のイーサリアム投資信託をイーサリアムのETFへ転換する申請をSECに提出した。
    10/02 月曜日
    14:58
    仮想通貨VC大手パラダイム、対SEC裁判でバイナンスを援護
    仮想通貨VC大手パラダイムは、バイナンス対SECの訴訟でバイナンスを支持する法廷助言書を提出。SECは権限の範囲を超えて行動していると主張した。
    13:00
    米VanEck、「イーサリアム先物ETF」利益の10%を開発者に10年間寄付へ
    米資産管理大手VanEckは、近日提供予定のイーサリアムの先物ETFからの全利益の10%を、プロトコル開発者らに今後10年間寄付すると発表した。
    12:41
    米議会閉鎖回避でビットコインや株などリスク資産上昇 主要アルト反発も
    暗号資産(仮想通貨)市場では、懸念された米議会閉鎖回避を受けビットコイン(BTC)や日経平均株価などが反発。米国で先物ETFが承認されたイーサリアム(ETH)や、ソラナ(SOL)への資金流入も見られた。
    10:09
    ブテリン氏、プロバイダ分散化に繋がるプロトコル変更案
    イーサリアム共同創設者ヴィタリックブテリンは、新たにステーキングプロトコル変更によるリキッドステーキングプロバイダ集中化の緩和(分散化)案を検討した。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア