CoinPostで今最も読まれています

DeFi大手「Curve」でDNSハッキング被害の可能性 7,500万円相当のETHが不正流出か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DNSハッキング被害発生か

DeFi(分散型金融)サービス大手「Curve Finance」は日本時間10日、分散型取引所(DEX)のプラットフォームがハッキングされた可能性があることを発表した。

327ETH(7,500万円相当)のイーサリアム(ETH)が不正流出したことが報告されて問題が発覚。Curveは即座に調査を開始し、原因はDNSハイジャックである可能性が高いことが判明している。公式ツイッターアカウントによると、「Curve Fi」で問題が発生している模様で、異なるDNSプロバイダーを使っているため「Curve Exchange」のウェブサイトは影響を受けていないと見られるとした。

Curve Financeとは

流動性プールを備えたDEXで、ステーブルコインを初めとする同価資産の取引サービスに特化していることが大きな特徴である。

▶️仮想通貨用語集

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

DNSとは「ドメイン・ネーム・システム」のこと。DNSハイジャックは、DNSを乗っ取って、ユーザーを偽サイトへ誘導し、個人情報などを不正に取得する手法を指す。

本記事執筆時点でもCurveは対応を継続中。今朝6時22分時点でネームサーバーは切り替えたが、Curve Fiの利用は待つように注意した。その後、Curve Fiの稼働が通常に戻るまでは、Curve Exchangeを利用するように促している。

また、10日の朝6時までの数時間に、Curveのコントラクトを「Approve(承認)」した場合は「Revoke(承認取り消し)」するようにも指示した。今回の問題はメッセージアプリ「Telegram」でもやりとりが行われており、これから詳細を正式に発表するとしている。

業界の反応

Curveの発表を受け、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのChangpeng Zhao最高経営責任者(通称CZ)も反応。状況を注視していくとした。

CZ氏は、CurveがDNSサービスに「GoDaddy」を利用していたと指摘。GoDaddyは安全性に欠けるため、Web3プロジェクトは利用すべきではないとの見解を示している。

他にもブロックチェーン分析企業「PeckShield」が被害状況を報告したり、セキュリティ企業「TCPShield」のSteven Ferguson創設者が対応報告したりしたが、どちらのツイートも削除された。しかし、削除はされているものの、CZ氏以外にも調査等を行なっている企業もあると見られる。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア