WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SECとCFTC、ヘッジファンドの仮想通貨保有について報告要件を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨含む新たな資産報告ルール

米国の証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)は10日、大規模ヘッジファンド向けの新たな報告ルールを検討していると発表した。ファンドの資産構成についての要件を含んでおり、暗号資産(仮想通貨)のエクスポージャーについても報告を必要とする内容だ。

エクスポージャーとは

投資家や機関の保有する金融資産のうち、価格変動リスクやカウンターパーティリスク等に直接さらされている金額や残高、比率のこと。

▶️仮想通貨用語集

今回の案では、純資産が約670億円(5億ドル)以上のヘッジファンドが、機密書類である様式PFを通じて仮想通貨保有について報告することになる。

改正案は、当局のシステミックリスク(広い金融システムに影響を及ぼすリスク)監視能力などを強化することを目的とするものだ。

背景としては、近年、規則が対象とするプライベートファンドの純資産額や数が増加しており、ファンド構造の複雑さ、投資戦略も進化していることがあるという。SECとCFTCは「デジタル資産戦略、不動産戦略など、一部の投資戦略がより一般的になってきている」と指摘した。

改正案は主に、次の3つの領域でヘッジファンドの報告要件を拡大しようとする。

  • 投資エクスポージャーに関する報告要件
  • オープンポジションと特定の大規模ポジションに関する報告要件
  • カウンターパーティとの借入・融資の取り決めに関する報告要件

ポジションの報告については、「ポートフォリオの集中度合い」や、「特定の資産への大きなエクスポージャー」を把握することで、投資家保護やシステミックリスクの監視に役立てるという。

両委員会で承認

SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は次のようにコメントした。

この提案が採用されれば、大規模なヘッジファンド・アドバイザーを中心に、すべての様式PF提出者から受け取る情報の質が改善される。

この改正案は、資本市場の重要な部分について、規制当局がさらに把握できるようにすると信じている。投資家を保護し、公正で秩序ある効率的な市場を維持するのに役立つだろう。

提案は、SECとCFTCの両委員会で承認された。この後はパブリックコメントの募集を経て、改正を実施するかどうかが決定される見込みだ。

仮想通貨支持派として知られるSECのヘスター・パース委員と、マーク・ウエダ委員は、新しい様式PFが収集するすべての情報が本当に政府に必要かどうかを疑問視し、提案に反対している。

業界からは批判の声も

ヘッジファンド業界団体のブライアン・コーベット代表は「新しい要件は法的遵守コスト上昇により、ヘッジファンド投資家の負担を大きくすることにつながりかねない」と指摘。新しいファンドマネージャーの市場参入も難しくするとして次のように続けた。

オルタナティブ資産の運用会社は現在、規制当局に多くの情報を提供している。SECは、有用性が疑わしい新たな負担を課すのではなく、こうした情報をよりよく活用するべきだ。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/30 水曜日
17:27
ビットバンク、JADAT全株式を三井住友信託銀行に譲渡へ
仮想通貨取引所のビットバンクは9月25日、デジタルアセット特化の信託会社設立準備会社JADATの全株式を三井住友信託銀行に譲渡すると発表した。2022年に両社が合意した共同構想は、三井住友トラストグループ傘下で進むことになる。
16:48
HSBC、香港ドル建てステーブルコイン「HSBC RedCoin」を年内提供へ
HSBC香港は30日、香港ドル建てステーブルコインの名称を「HSBC RedCoin」と発表した。4月に取得したHKMAのライセンスに基づき、PayMeと同行アプリで2026年後半に提供を始める。個人間送金から始め、法人向けへ広げる計画だ。
15:27
財務省、国債のオンチェーン即時決済に関する研究会 10月8日初開催=報道
財務省は9月30日、国債取引の即時決済を念頭に「オンチェーン対応に関する研究会」を立ち上げると発表した。東大・早大の研究者らで構成し、日銀・金融庁も交えて、翌営業日決済の現行慣行と比べたメリットとデメリットを整理する。
15:01
KDDIら、au PAYアプリで暗号資産ウォレット提供開始
KDDIなど3社は30日、au PAYアプリ上で使える暗号資産ウォレット「αU wallet」の提供を開始した。PontaポイントでETHやJPYCに交換でき、au PAY残高へのチャージにも対応する。HashPort吉田CEOが取材に応じた。
13:25
バイナンスペイ、訪日旅行者向けに仮想通貨でのPayPay加盟店決済に対応
バイナンスは9月30日、訪日外国人旅行者が全国のペイペイ加盟店で仮想通貨決済を行えると発表。期間限定で10%割引も受けられる。
11:32
カカオペイ証券、オンドおよびディナリと提携──韓国上場株のトークン化を検討
カカオペイ証券がオンド・ファイナンス、ディナリとそれぞれMOUを締結。韓国上場株のトークン化と海外投資家への流通を検討する。
10:55
メタプラネット独立取締役が書簡、新株予約権の希薄化批判に回答
ビットコイン保有企業メタプラネットの独立社外取締役が、経営陣向け第10回新株予約権の経緯を説明する書簡を公表した。対象株式を約41%削減した見直しの内容と、ヴァンエックが関連分析を削除した経緯を伝える。
10:50
米下院の予測市場インサイダー取引調査、ハイパーリキッドなどに情報提供を要請
米下院監視・政府改革委員会は、予測市場におけるインサイダー取引を調査する一環として、ハイパーリキッドなど3つのプラットフォームに書簡を送付。文書や情報の提供を求めた。
10:30
ロビンフッドが無期限先物開始、週末取引も追加へ──トレーダー争奪
米ロビンフッドは無期限先物取引を開始し、週末の株式取引開始も計画していると発表した。レバレッジ最大10倍の無期限先物提供や、ナスダックなど大手取引所の取引時間拡大の動きと合わせ、個人投資家の取引環境が広がる可能性がある。
09:10
zkマネー再開、イーサリアム送金に新たなプライバシー支払い手段
プライバシー技術開発企業アズテックラボは29日、匿名送金ウォレット「zk.money」の提供を再開したと発表した。イーサリアム上の資金を秘匿した状態で送受信できる。プライバシー保護技術への需要が高まっている。
08:58
ビットコインに過熱の兆候、強気相場は維持=クリプトクアント分析
仮想通貨分析企業のクリプトクアントはビットコインは強気相場の初期段階にあるものの調整の可能性があると分析。想定される支持線も示した。
07:50
米イリノイ州、仮想通貨取引に0.2%課税する規則案を公表
米イリノイ州歳入局は仮想通貨取引に課税する規則案を公開し、業界からの意見を募集している。税率は資産価値の0.2%で、2027年1月1日に施行される。
07:20
S&PとCboeがオプションのトークン化を模索する可能性、契約を25年延長
シーボー・グローバル・マーケッツとS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは、ライセンス契約を25年間延長することを発表。トークン化したオプション契約などの新たな金融商品の提供を模索する可能性がある。
06:45
イーサリアムの『グラムスターダム』テストネット、10月6日に先行稼働
イーサリアム財団は次期アップグレード「Glamsterdam」を10月6日にセポリアテストネットで稼働させると発表。ePBSやBAL導入でL1処理能力向上を目指す取り組みで、メインネット実装時期は今後決定される。
06:25
予測市場カルシ、10億ドル調達で協議 評価額400億ドルへ
米予測市場プラットフォームのカルシが、タイガー・グローバル・マネジメントやドラゴニア・インベストメント・グループを含む投資家から10億ドル規模の資金調達を協議しており、評価額は約400億ドルに達する見通しだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧