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オランダの捜査機関、Tornado Cash関与の開発者を逮捕 業界の反応は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨のマネロン助長の容疑

オランダの捜査機関「Fiscal Information and Investigation Service(FIOD)」は12日、暗号資産(仮想通貨)ミキシングサービス「Tornado Cash(トルネードキャッシュ)」で犯罪収益の流れを追跡することを困難にし、マネーロンダリングを助長したという容疑で、29歳の男を逮捕したと発表した。

発表では名前まで明かされていないが、逮捕されたのはソフトウェアエンジニアのAlexey Pertsev容疑者と見られる。CoinPostの提携メディア「The Block」によると容疑者の妻が、夫が逮捕されたことを認めているという。FIDOは今回の発表で、トルネードキャッシュは米国で制裁対象にもなっていると説明した。

関連:米財務省、仮想通貨ミキシング「Tornado Cash」を制裁対象に指定

ミキシングサービスとは

仮想通貨の取引データを複数混ぜ合わせることによって、その仮想通貨の出所や保有者のアイデンティティを隠すサービス。

▶️仮想通貨用語集

米財務省外国資産管理局(OFAC)がトルネードキャッシュを制裁対象に指定したことを発表したのは8日。容疑者の妻によると、Pertsev容疑者が逮捕されたのは10日である。容疑者の妻は、夫は違法なことは何もしていないと訴え、弁護士に相談しているという。

FIODのサイバーチームは、2022年6月からトルネードキャッシュの捜査を開始。北朝鮮関連のグループがハッキングで盗難した仮想通貨を含め、非常に多くの犯罪収益のマネーロンダリングにトルネードキャッシュが利用されていると疑ってきた。Pertsev容疑者はトルネードキャッシュに関与したという理由で逮捕されたが、エンジニアとしてコードを書いただけの可能性がある。

関連:北朝鮮、DeFiやNFT市場を主なターゲットに=国連安保理報告

また、今回の制裁や逮捕はトルネードキャッシュの運営にも大きな影響を与えている。本記事執筆時点で、公式ツイッター上にあるリンクから公式ウェブサイトが開けず、Discordのサーバーも削除された可能性がある。

トルネードキャッシュを運営するDAO(自律分散型組織)は、今後どのようにプロジェクトを存続させていくかなどを検討しているという。

業界の反応

米国がトルネードキャッシュを制裁対象にした時と同様、今回の逮捕には業界から批判の声が上がった。

Mythos Capitalの創設者Ryan Sean Adams氏はPertsev容疑者について、「プライバシー保護の手段として公益になるようにコードを書いただけである」と主張。「犯罪者が彼のオープンソースコードを悪用したために逮捕された」とコメントしている。

また、Outlier VenturesのアナリストRobin Andre Nordnes氏は、「今回の逮捕は危険な前例である」と主張。「Web3という分散型の業界に、大きな影響を与える可能性がある」との見解を示した。

そして、AaveのStani Kulechov創設者は「プライバシーのコードを書いただけで逮捕されるのは行き過ぎている。今回の逮捕によって、プライバシー保護技術や暗号技術の全開発者が標的にされる可能性もある」と述べている。

なお、今回の動きを受け、BalancerやUniswapなどのDEXはアドレスのアクセスブロックを実施し始めている模様だ。

関連:Tornado Cash制裁措置の影響、dYdXでブロックユーザーが急増

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