CoinPostで今最も読まれています

Tornado Cash制裁措置の影響、dYdXでブロックユーザーが急増

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

dYdXの法令順守

暗号資産(仮想通貨)デリバティブの分散型取引所dYdXは11日、サービスのコンプライアンス要件に抵触して自動的にブロックされるユーザー数が増加した旨を報告した。

Tornado Cash(トルネードキャッシュ)を利用した仮想通貨を保有するウォレットが対象となり、中には不当に制限された場合もあったという。同社はシステムの調整を図っていると加えた。

Tornado Cashは、米財務省により8日に制裁対象とされた仮想通貨ミキシングサービス。トランザクションデータを複数混ぜ合わせることによって、通貨の出所や保有者のアイデンティティを隠す。

米財務省は、これまでハッキングにより資金が盗まれた際に、サイバー犯罪者がTornado Cashをマネロンに利用してきたことから、同サービスを制裁リストに追加したと説明している。

dYdXのリリースによると、同社は以前からサードパーティ製のコンプライアンス・アプリケーションを使用しており、違法行為に関連するアカウントを検知してフラグを立ててきた。

ランサムウェア、マルウェア、児童性的虐待の材料を扱う可能性のあるベンダー、指名手配中の犯罪者、国連、EU、英国、米国、日本などのグローバルコミュニティが公表する制裁リストに関連する資金を持つアカウント。

しかし、本件でdydxからブロックされたユーザーの中には、Tornado Cashを直接使用しておらず、知らないうちに同サービスで洗浄された資金を間接的に取得したユーザーもいたようだ。

dYdXはブロックされたユーザーリストを見直し、一定数の制限を解除したことを報告。不当に制限されたと感じているユーザーに対して、同社に連絡するよう促した。

dYdXは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)、ポリゴン(MATIC)、コスモス(ATOM)など主要銘柄のレバレッジ取引を提供する。公式サイトによると、過去24時間の取引高は2,000億円(14.7億ドル)。

関連:米財務省、仮想通貨ミキシング「Tornado Cash」を制裁対象に指定

制裁措置の影響

こうした動きは、米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、Tornado Cashに加えて、同サービスに関連する38のイーサリアム(ETH)アドレスと6つのUSDコイン(USDC)アドレスを制裁対象者リスト(SDN)に加えた後に起こったもの。

ステーブルコインUSDCの発行元である米Circle社は、制裁リストにあるアドレスを自らブラックリスト化。少なくとも75,000 USDCの移動を停止した。CircleのJeremy Allaire共同創設者は、制裁措置遵守の違反は最高20年の禁固刑が課されるとして、他の企業も追随すると予想している。

インターネット上のプライバシーとセキュリティ、そしてパブリックなインターネット上の仮想通貨の将来について、並々ならぬ疑問を投げかけている。

Allair氏が指摘するように、米財務省の制裁措置に端を発する各社の対応は仮想通貨市場で様々な波紋を呼んでいる。制裁措置に対する抗議活動の一環で、Tornado Cashから様々なアドレスにイーサリアムを送信する事例も報告された。

関連:何者かがTornado Cashから著名人らにETH送金 制裁措置への抗議か

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
19:23
a16zが物理製品×NFTドロップのIYKに出資-web3資金調達まとめ
過去1週間にWeb3プロジェクト12社が計約90億円を調達。NFTドロップを実現するNFCチップ提供の「IYK」はa16zらから23億円を集めた。アディダス「NFT NYC 2023限定シャツリリース」の実績を有すIYKは、個人サービス向けサービス基盤をリリース。
15:33
米サークル社がステーブルコインの「非証券性」を主張、SEC対バイナンス訴訟めぐり
米サークル社は28日、バイナンス対SECの訴訟で書面を提出。決済用ステーブルコイン自体は証券ではないとの見解を述べた。
15:17
米Circle、ステーブルコイン運用基盤を無償公開
ステーブルコイン発行の米Circleは、「Perimeter Protocol」をオープンソース化した。リアルワールドアセットのトークン化の需要増加に対応し、USDCのユースケース拡大を狙う。
10:45
スリーアローズ破綻に進展、Zhu氏をシンガポールで逮捕
破綻した仮想通貨ヘッジファンド3AC共同創設者の一人Su Zhu氏はシンガポールで逮捕された。清算人の調査に協力しなかったことで懲役刑となる。
10:05
グーグルクラウド、Polygonバリデーターに参加
Google Cloudが、Polygonのバリデーターとして参加していることがわかった。同社は今年4月からPolygon Labsと「継続的な戦略的協力関係」を維持している。Google Cloud APACは、関連するYouTube動画を公開した。
08:25
SBI、XDC Network運営企業と合弁会社設立へ
SBIホールディングスは、UAE拠点のTradeFinexと日本における合弁会社の設立について基本合意した。仮想通貨XDCの上場を望む取引所のサポートなど、新会社の事業を説明している。
09/29 金曜日
18:24
世界のゲーム企業時価総額トップ40企業のうち、29社がWeb3分野を模索
時価総額上位40のゲーム会社の中で、29社がWeb3分野を模索している。NFTゲームの開発を進めているNexon、バンダイナムコ、コナミ、Krafton、スクウェア・エニックス、ユービーアイソフトの7社を中心に動向をまとめた。
16:53
米決済大手PayPal、NFTの購入・送信システムで特許出願
米決済大手PayPalは、NFTの購入・送信システムに関する特許を米国特許商標庁に申請している。オフチェーン取引機能などを備えるものだ。
13:56
BISと各国中央銀行、CBDC取引の実証実験成功
国際決済銀行は、フランス、シンガポールおよびスイスの中央銀行とともに行った、ホールセール中央銀行デジタル通貨(wCBDC)のクロスボーダー取引および決済の実験に成功したと発表した。
13:00
米コインベース、米国外のリテールユーザーに無期限先物サービス提供へ
米大手仮想通貨取引所コインベースは、バミューダ金融庁から米国外のリテールユーザー向けに無期限先物を提供するライセンスを得たと発表した。
12:53
ビットコインやや反発、MakerDAO(MKR)前月比50.0%高の背景は
暗号資産(仮想通貨)相場では米株指数の反発の影響もありビットコインが反発。アルト市場ではMakerDAO(MKR)が前月比50.0%高となり年初来高値を更新した。
12:00
アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX 2024」、ザ・プリンスパークタワー東京で開催へ
国内最大手の暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostは、アジア最大級のWeb3国際カンファレンス「WebX 2024」の開催を発表した。第2回は、ザ・プリンスパークタワー東京で行われる。
11:38
FTX Japanが自動資産証明を導入
FTX Japan株式会社のセス・メラメドCOO、顧客から預かった資産の保全状況を証明するため、新機能「Proof of Solvency」を導入したと発表した。取引所の残高が預かり資産を上回っていることを、改ざん不可能で検証可能な方法で証明する。
10:26
イーサリアムのテストネット「Holesky」起動
仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンについて、新たなテストネット「Holesky(ホレスキー)」が起動した。次期ハードフォークDencunに向けた重要なステップであり、開発計画の進展につながる動きだ。
09:00
米SEC、イーサリアム先物ETFを初承認
米SECは、仮想通貨運用企業Valkyrieがイーサリアムの先物に投資するETFを提供することを承認したことがわかった。ビットコイン先物ETFに組み込むとみられる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/10/19 14:00 ~ 16:00
東京 東京都渋谷区
2023/10/28 14:00 ~ 17:00
東京 東京都中央区
重要指標
一覧
新着指標
一覧