NFT担保融資BendDAO、不良債権処理のためオークション機構を見直し

BendDAOで不良債権の増加

優良NFTコレクションのフロアプライス(最低価格)が下落する中、NFT担保融資プロトコルBendDAOで債務不履行が増加しているようだ。

執筆時点にBendDAOの債務残高は27億円(12,809 ETH)。流動性提供者がETHを引き上げた結果、供給量/債務バランスは99.52%と逼迫している。金利の高騰により、健全な借り手がETHを返済してNFT(非代替性トークン)を引き出しており、ETHを取り戻した貸し手も次々と撤退したようだ。

プロトコルに残された不良債権とそれに近い債務担保NFTの流動化を速やかに進めるため、BendDAOはオークションプロセスの見直しを検討している。

BendDAOは、NFT(非代替性トークン)を担保にイーサリアムを融資する「NFTfi(NFT+金融)」プロジェクト。Bored Ape Yacht Club、CryptoPunks、Azukiなど、価値の高いブルーチップ(優良)NFTのみを扱っており、フロアプライスの最大40%をローンとして提供する。

BendDAOは、プロトコルレベルで担保を売りに出す仕組みはない。代わりに債務オークションを採用する。フロアプライスが下がり、債務と担保を用いて算出されるヘルスファクターが1を下回ると、清算人がNFTオークションに入札可能になり、最初の入札から48時間の返済猶予期間を経て、清算が実行される。

しかし、入札額は1)借り手の負債額以上、2)OpenSeaのフロアプライスの95%以上、の2つをクリアする必要があり、さらに、入札すると48時間ETHがロックされる制約がある。

こうした条件は弱気市場で買い手にとってリスクの方が大きく、債務オークションで買い手が現れずに債務不履行に陥ったNFTが30点以上ある。

強制清算の仕組みは無いため、入札のないNFTはBendDAOが保持し続けることになる。そのため、フロア価格が上昇しても市場の売り圧として機能し、価格上昇に歯止めをかける。反対に、フロア価格が下落し続けると、不良債権が蓄積されることが予想される。

BendDAOのアラートリストには、NFTのヘルスファクターが1.1を下回るNFTは数十点あり、現在の条件のままではオークションで入札が付かない可能性が高い。

BendDAOのコミュニティ投票では22日に修正案が出され、1)48時間の制約を4時間に短縮すること、2)入札下限をOpenSeaのフロアプライスに対して「95%」から、最終的に70%まで引き下げる内容が検討されている。日本時間24日6時までの投票で、執筆時点に99%が賛成票を投じている。

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