CoinPostで今最も読まれています

LGエレクトロニクス、年内に仮想通貨ウォレットリリースか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ウォレット「Wallypto」

韓国の大手電子機器メーカーLGエレクトロニクスは8月12日、米国特許商標庁に暗号資産(仮想通貨)ウォレットや関連サービスの商標申請を行った。

申請書によると、ウォレットの名前は「Wallypto」。「仮想通貨ウォレットとして使用するための、ダウンロード可能なコンピュータソフトウェア」と定義されている。「ブロックチェーン上の仮想通貨取引を管理及び検証」するなどの機能も記載された。

ウォレット関連のサービスとしては「仮想通貨の電子送金、金融取引、仮想通貨交換、ブロックチェーンを用いた決済確認、仮想通貨投資、仮想通貨に関する金融情報サービス」などが挙げられている。

地元メディアnews1によると、LGエレクトロニクスは現在、このウォレット「Wallypto」について開発者向けベータテストを実施中だ。システムエラーを取り除くための最終的な検証過程を経た後に、年内には発売される見込みだという。韓国内外で、アプリ名とロゴの商標出願も行っている。

「Wallypto」は、ヘデラハッシュグラフ(HBAR)の分散型台帳を基盤にしており、関連トークンをサポート。アプリが公式発売された後は、サポートするネットワークや取り扱い銘柄の種類も増えるとみられる。ユーザーがNFT(非代替性トークン)を扱うことも可能だ。

LGエレクトロニクスは2020年より、ヘデラハッシュグラフの運営審議会に加入していた経緯がある。

関連新たな分散型台帳技術「Hashgraph」とは?その公開実装「Hedera Hashgraph」も解説

事業再編の一環

今回の動きはLGエレクトロニクスが、ハードウェア中心の既存事業をソフトウェアや各種プラットフォームに転換しようとする事業ポートフォリオ再編の一環だ。3月には、株主総会で「ブロックチェーン基盤ソフトウェアの開発および販売」を定款に追加しており、本格的に関連分野に参入していく姿勢を見せている。

家電など既存の主力事業にブロックチェーン技術を組み込んで相乗効果を得ることも期待されている。

高麗大学情報セキュリティ大学院のキム・スンジュ教授は「テレビなど自社製品と連動できる仮想通貨ウォレットを作れば、使用状況や決済情報などをモニタリングできるため、高度なデータが得られる」と指摘した。

NFTを取り扱うテレビの計画も

LGエレクトロニクスのホームエンターテインメント事業部長パク・ヒョンセ氏は1月、同社のテレビ製品にNFT機能を組み込む計画が「確実に存在している」と明かしていた。

これは、競合企業であるサムスン電子が、米国で開催された「2022年コンシューマー・エレクトロニクス(消費者家電)ショー」で、NFTを取り扱うことのできるスマートテレビを発表したことを受けた発言だった。

サムスンは、2022年最新モデルとして、テレビ画面でNFTを閲覧・展示したり、マーケットプレイスとの統合によりNFTの購入もできる製品を公開していた。

関連サムスン、NFTプラットフォームを統合したテレビを発表

英調査会社オムディアによると、今年1~3月期、サムスンは世界のテレビ市場において販売台数シェアで約23%を占めており、1位だった。さらにLGエレクトロニクスは約13%で2位である。両社がNFT関連機能を搭載するテレビを発売すれば、NFTホルダーにとってより便利になる可能性もある。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア