はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

CFTC主席が、CFTCの規制対象は仮想通貨現物市場ではないと明確な立場を示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米商品先物取引委員会が仮想通貨市場における位置づけを明確に
CFTC主席を務めるGiancarlo氏:同規制局の主要権限として、仮想通貨取引や現物市場に対する規制でなく、先物市場での詐欺行為やコンプライアンスこそがミッションであると、CFTCの立場を明確にした。
米国の遅れに懸念感
イギリス中央銀行が直近ブロックチェーン対応の決済システムを発表したことに対照し、米国の金融規制機関の新興技術に対する理解が欠如するのが現状だと懸念感を示した。
CFTCとは
米商品先物取引委員会(CFTC)とは、商品取引所の上場商品や金利、デリバティブ全般など、米国内の先物取引市場の動向を常時監視し、市場参加者の保護や市場の健全性が保たれるよう、不正防止や摘発を行う権限を持つ独立機関のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

仮想通貨におけるCFTC位置付け

日本時間7月26日、米国会下院農業委員会で、CFTCに向けた「仮想通貨市場規制・ブロックチェーン技術の採用」というトピックを主とした公聴会を開きました。

招待されたCFTCの J.Christopher Giancarlo主席は、仮想通貨取引市場や現物市場におけるCFTCの主要権限は、法的規制を課すことではなく、全体の先物市場で起こる詐欺行為への対策や、政策コンプライアンスの監査を担当するところに位置付けてあると、改めてCFTCの方向性を明確にしました。

現物市場においては、CFTCの従来の役割ではなく、権限の拡大を提唱するのことも我々のやるべきことではない。インターネットがデビューした当時と同じように、若い芽を摘まないことが重要だ。

と、CFTC主席が言及しました。

米国は4年遅れだと指摘

また、同主席は、世界での主要6銀行からあるコンソーシアムは以前、同局に新たなブロックチェーンに基づいた金融システムの規制システム主導という役割へ勧誘されたが、CFTCの法的立場を反する理由で、却下したと明かしました。

主席は、CFTCは適切な財政規定(予算)が無くして、自らブロックチェーンのフレームワーク(枠組み)を作ることは不可能であり、規制機関全般で自由かつ有効にこの新興技術を理解し、発展させることの妨げになっていると懸念感を示しました。

我々は遅れをとっている。直近では、英中央銀行がブロックチェーン対応の決済システムを発表したが、我々は4年程遅れている現状だと考えている。

CFTCは、ブロックチェーンを理解し、テストしてから国会へ臨まざるを得ない。そもそも国会が業界有識者を招待し、教育してもらうこと自体が間違っている。提携と協力こそが歩むべき道だ。

と、米国の新技術導入への遅れについて言及しました。

今後CFTCの展開について

また同主席は、今後のCFTCについて、

SNSで規制局は、仮想通貨市場の規制のやり方で大混乱を招く原因となっている、との噂が流れているが、我々としては、この躍進的に進化している新興アセットクラスに対応できないわけではない。ただ、直面するチャレンジが常にあるだけだ。

と、前向きな態度を示しました。

CoinPost関連記事

CFTC、価格操作の調査のために4つの取引所に取引データの提示を要求
米国CFTCは、価格操作が仮想通貨市場を歪めてる可能性を指摘しており、CMEのビットコイン先物の価格のインデックスとなる4つの取引所Coinbase、Kraken、itBit、Bitstampの取引データを提示することを要求しました。

Mark Van Scyoc / Shutterstock.com

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/13 木曜日
18:07
台湾中銀、ビットコインの国家準備資産化の「研究」へ
台湾の立法委員がビットコインを国家準備資産に組み入れる提案を行い、中央銀行が研究姿勢を示した。米国やブータンなど各国で進むビットコイン戦略的保有の動向と、エルサルバドルの事例から見る課題を解説。
17:48
メタプラネット、第3四半期決算でビットコイン評価益206億円を計上
メタプラネットの2025年12月期第3四半期決算発表。BTC保有量30,823枚に到達し目標前倒し達成、インカム事業過去最高売上。純利益135億円計上、1億ドル借入で追加取得へ。優先株活用の新戦略で普通株希薄化回避、2027年21万BTC目標を掲げる。
17:31
ステーブルコインUSDCの運用法|Aaveで年4%前後を狙う始め方
USDCを預けるだけで利息が得られるAaveの仕組みと利回り、始め方を初心者向けに解説。利用率による金利変動やリスク、SBI VCトレードでのUSDC準備まで網羅します。
15:22
CMEグループとFanDuel、仮想通貨や株価指数などの予測市場アプリを12月に開始
FanDuelとCMEグループが12月に予測市場プラットフォーム「FanDuel Predicts」を開始。株価指数、仮想通貨、商品などのイベント契約取引が可能に。2035年に14兆円規模へ成長が予測される予測市場に、ロビンフッドやドラフトキングスなど大手企業も参入。
13:50
レンジ相場続くビットコイン、10万ドルが防衛線に=Glassnode分析
Glassnodeの最新分析によると、ビットコインは9.7万〜11.2万ドルのレンジ相場が継続している。10万ドルが重要な心理的防衛ラインとなっており、これを下回ると急落リスクが高まる可能性がある。
13:43
イーサリアム上のトークン化資産が30兆円突破 他のチェーン合計を上回る
イーサリアム上のトークン化資産が2010億ドル(約30兆円)を突破し、全ブロックチェーンの3分の2を占める。ステーブルコイン27兆円、機関投資家向けファンド、RWA1.8兆円と多様なエコシステムが拡大中。
13:35
Visa、ステーブルコイン決済の試験運用を開始 クリエイターやギグワーカー向け
Visaが米ドル連動型ステーブルコインUSDCを活用した決済サービスの試験運用を開始。クリエイターやギグワーカーに数分以内の即時入金を提供し、国境を越えた決済を迅速化。2026年後半に本格展開予定。
13:25
円建てJPYC、日本国債の新たな購入者に 日銀の穴埋め役として期待も=報道
JPYC株式会社の岡部代表が、JPYCの準備金が日本国債市場で新たな力になる可能性を話した。日銀の購入縮小も背景に、今後ステーブルコイン発行者の存在感が拡大することも考えられる。
13:15
トランプ大統領、米史上最長43日間の政府閉鎖を終了させる予算案に署名 仮想通貨市場への影響は
トランプ米大統領が連邦政府機関の閉鎖を終了させる予算法案に署名し、43日間続いた米史上最長の閉鎖が終結した。下院は222対209で法案を可決。再開により複数の仮想通貨ETFが承認される見通しだ。
11:25
ブラジル大統領、押収仮想通貨の即時売却を合法化する法案を提出 組織犯罪対策強化へ
ブラジルのルラ大統領が犯罪捜査で押収した仮想通貨を裁判結果前に売却できる法案を議会に提出した。中央銀行は今週、仮想通貨事業者への認可制導入を含む新規制も公表している。
10:25
ユーザー資金を凍結できる16ものブロックチェーンを特定、分散化の観点で議論呼ぶ=Bybit
仮想通貨取引所Bybitがユーザー資金の凍結機能を持つブロックチェーンを特定した。ハッキング対策に有効だが、分散化の理念と矛盾するとの指摘もある。
10:15
SBIグループで資産運用|証券・銀行・仮想通貨投資を効率的に
証券・銀行・仮想通貨を1つのエコシステムで管理できるSBIグループ。スマホ1つで株式、投資信託、金ETF、仮想通貨への投資を始められます。手数料優遇、ポイント連携、スムーズな資…
09:45
ヤフー・ファイナンス、ポリマーケットと提携し予測市場ハブを数カ月以内に開設へ
ヤフー・ファイナンスが予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、新たな予測市場ハブを立ち上げる。経済や市場動向の確率データと分析を組み合わせて投資家を支援。
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧