はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英国の次期首相トラス氏 仮想通貨を巡る姿勢は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トラス氏が新党首に選出

英国の保守党は5日、エリザベス・トラス外相を新党首として選んだ。保守党は与党であるため、トラス氏は英国の次期首相に就任することが決まった。

暗号資産(仮想通貨)を促進する政策を積極的に打ち出してきた対立候補リシ・スナク氏は敗れた形だ。

トラス氏は、最近は仮想通貨についての発言は少ないものの、過去にブロックチェーンや仮想通貨に前向きな姿勢を示していたことがある。

2018年時点では「仮想通貨の可能性を制約しないような方法で、それを歓迎すべきだ」「繁栄を制限する規制を撤廃し、自由な企業活動を解放しよう」とツイートした。

また、国際貿易相を務めていた2020年には、フィンテック、人工知能(AI)などを含むテクノロジー産業を後押しする「デジタル貿易戦略」を打ち出しており、「ブロックチェーンやAIなどの分野にも取り組み、世界をリードしていきたい」とも発言していた。

トラス氏は、ビジネスの促進を優先課題とし、民営化推進の姿勢を示していることでも知られる。

トラス氏が現在仮想通貨をどのように見ているかについては不明だ。またインフレに伴う家計負担を減らすなど優先的に対処することが期待される課題もある状況だ。一方で、地元の仮想通貨業界からは期待の声も上がっている。

ロンドンを拠点とする仮想通貨取引所Lunoの公共政策担当責任者トマス・チュードホープ氏は次のようにコメントした。

トラス氏と協力して経済成長を後押しし、多くの雇用を創出し、消費者を保護する仮想通貨の規制枠組みを構築していけることを楽しみにしている。

英国をデジタル資産エコシステムにおける世界的リーダーとするには、企業が確実に計画を立てていけるような規制枠組みを開発し施行することが必須だ。

ステーブルコインを決済手段とする法案

英国では、7月に仮想通貨に前向きなリシ・スナク氏が財務大臣を辞任したことから、業界で懸念が広がっていた。スナク氏は4月、英国を「世界的な仮想通貨技術のハブ」とする計画を公開し、ステーブルコインを決済手段として承認する方針も提示していた。

最近の動きを見ると、スナク氏が辞任した後も、ある程度こうした方針は受け継がれている模様だ。

英国財務省は7月に、仮想通貨ステーブルコインを規制することを盛り込んだ「金融サービス・市場法案」を発表している。

財務省は法案について「英国が新しいテクノロジーとイノベーションの最前線に留まることを確実にするため、一部のステーブルコインを決済手段として規制することを可能にする」ものだと説明した。

イノベーション促進のため、企業が新テクノロジーや手法をテストできる制度を設けることも可能にする。なお、この法案が成立するには、上院下院の両方で可決する必要がある。

関連英国財務省、ステーブルコイン法案を提出

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的。

米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

関連:初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧