はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米規制機関「数ヶ月前からFTXなど調査」=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「数ヶ月前から調査」

米政府が数ヶ月前から、今月破産申請を表明した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの調査を行なっていたことがわかった。関係筋の話として大手メディアブルームバーグが報じた。

捜査関係者によれば、米ニューヨーク州南部地区の連邦検事事務所も数ヶ月前からFTXの取引所業務を調査。米国でも関連事業を展開し、バハマに拠点を置くFTXなど国内外で仮想通貨取引業者が対象だったという。

このような企業の銀行秘密法(BSA)コンプライアンスを探っていた模様。米国居住者及び米国外で仮想通貨交換サービスを提供するFTX以外の大手業者はコインベースやバイナンス、クラーケンなどが代表例だ。

銀行秘密法とは

1970年に施行した米国法。金融機関に資金洗浄を探知・防止する枠組みを策定し、違法行為を探知した場合には米政府に報告することを義務付ける。違反した場合には、最長で禁錮5年の刑が下される可能性がある。

▶️仮想通貨用語集

なお、銀行秘密法は以前、大手デリバティブ取引所BitMEXが違反を摘発された経緯がある。

2020年にBitMEXは米司法省から2015年から2020年まで適切なAML(資金洗浄対策)やKYC(本人確認)などのシステムを導入しなかったため、銀行秘密法違反の疑いで摘発。最終的に21年8月に1億ドル(140億円)相当の罰金を支払いBitMEX側は和解に至ったが、元CEOのアーサー・ヘイズ氏には6ヶ月の自宅軟禁が判決として下された。

関連:BitMEXのヘイズ元CEO、6ヵ月の自宅軟禁に

その他の米規制機関も調査

11月12日に正式に米国裁判所で破産申請を提出したFTXだが、上述の米ニューヨーク州南部地区の連邦検事事務所以外でもSEC(証券取引委員会)やCFTC(商品先物取引委員会)、そして司法省も調査を行なっている。

先週16日にはジャネット・イエレン財務長官もFTX破綻などの「仮想通貨市場の直近の動向」について、以下のように声明を発表した。

先週の一件では、我々が調査した中で業界のリスクとして認識していた顧客資産の混在、透明性の欠如、そして利益相反が顕在化していた。

大半の金融商品にはこのようなリスクに対処するための非常に強力な投資家保護法および消費者保護法がある。既存の規制が適用される場合、暗号資産やサービスにも同じ保護と原則が適用されるよう、厳格に施行されなければならない。

議会を含む連邦政府は、バイデン政権が指摘した規制のギャップを埋めるために迅速に行動する必要がある。

関連:米財務長官、FTX破綻を受けて声明

イエレン長官が発言した通り、米議会はすでにFTXの調査に動き出している。

上院の農業委員会は21日、FTXの破綻とこれに米議会が対応するべき要因について語る公聴会の実施を発表。また、下院金融委員会も12月中にFTX破綻に関する公聴会を実施する見込みとなっており、米議会でもFTXが議題としてなっていく。

さらに、FTXの前CEOであるサム・バンクマン=フリード(SBF)氏は顧客資産の混用が発覚する以前、ジョージ・ソロス氏に次ぐ米民主党への政治献金を提供していた経緯がある。このため、共和党のジョシュ・ホーリー議員は18日、司法省やSECらに対してバイデン政権関係者らとSBFとの情報開示を要求する書簡を提出するなど、政治的な問題にもなりつつある。

関連:FTXのCEO、米大統領選で120億円以上を献金する意向示す

なお、FTX破綻の経緯やその他の最新動向については以下の記事で詳しく解説している。

関連:仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧