はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ダウ大幅安で仮想通貨弱含む、バイナンスのオンチェーンデータ検証は異常なし

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

15日の米NY株式市場では、ダウは前日比764ドル(2.2%)安と大幅安で取引を終えた。

FRB(米連邦準備制度)による来年末の政策金利の見通しのほか、欧州中央銀行(ECB)による金利引き上げも嫌気され、景気が冷え込むことへの警戒感が高まった。

ラガルド総裁は、インフレ抑制に向けた利上げ局面の長期化を示唆している。

関連:16日朝の金融市場短観|NYダウ急落 米利上げ長期化懸念か

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.77%安の17,400ドルに。

BTC/USD日足

米株指数の急反落を受け、弱含んで推移する。FTX破綻の余波で市場に不確実性が広がっていることもあり、流動性の低さも上値を重くしている一因だ。

なお本日、香港取引所にビットコインとイーサリアムの先物ETF(投資信託)が上場する。

ロイターのレポートによると、ETFは米シカゴ・マーカンタイル取引所で取引される先物のパフォーマンスを反映するで、アジアでは初事例。

関連:香港初のビットコイン・イーサリアムETF 本日上場予定

バイナンスのデータ分析

データ分析企業CryptoQuantのKi Young Ju(@ki_young_ju)CEOは、現時点ではバイナンスのオンチェーンデータに“不審な兆候”は見られないとの見解を示した。

FTX破綻の影響で暗号資産(仮想通貨)取引所や融資企業への信用不安が広がる中、バイナンスが開示したプルーフ・オブ・リザーブ(PoR)について、一部専門家から疑義が生じていることを受けたものだ。この点についてCryptoQuantが検証した結果、少なくともオンチェーンデータ上では一致した。

CryptoQuant

ステーブルコインにおける準備金については、バイナンスとFTXを比較するとその差は明らかだ。

CryptoQuant

FTXの場合は債務超過不安による利用者のバンクラン(取り付け騒ぎ)が発生する数日前の時点ですでに93%も減少していた。FTXの姉妹会社アラメダ・リサーチは、リークされた財務情報の内、資産の大半を「FTTトークン」が占めたことが発覚して混乱を助長したが、BNBはバイナンスの取引所資産の10%強にすぎないとされる。

なお、バイナンスのBinance USD(BUSD)のシェアは過去数ヶ月で倍増し、ステーブルコイン市場でテザー(USDT)、USD Coin(USDC)に次ぐ第3位の15.5%のシェアを占めるまでに至っている。

今年9月に利用者の送金したステーブルコイン残高について、流動性集中で安定化を図る通貨ペア統合を目的としてBUSDへ自動転換し始めたことも影響した。

このような市場で流通するBUSDは、2012年に設立され、米ニューヨークに拠点を置くPaxosによって発行されている。

BUSDの出金依頼急増で一時停止を余儀なくされたことについて、CZ氏は「Paxos発行のステーブルコインのスワップチャネルは提携先の銀行を経由する必要があり、営業時間外にその処理能力を超えてしまった。」「今後はより流動的な対応確立に努める。他ステーブルコインによる出金は滞りなく行うことができていた。」などと弁明している。

バイナンスのビットコイン準備金については、CZ氏に対するマネロン違反の疑いがロイターに報じられ、資金流出が相次いだことにより過去2日間で8%ほど減少した。BTCの流入/流出量では、報道後の13日には57,300BTCもの流出が観測された。

一方、バイナンスのビットコイン準備金は先月は24%流入超過しており、影響は限定的との見方もある。大手取引所FTXの破綻騒動を受け、中小取引所から引き揚げた資金が最大手のバイナンスに集中したことが影響したものと見られる。

関連:CoinPostがグローバル進出へ、仮想通貨プロジェクト招待の「GM Radio」を開催

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧