はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインETFの実現が2019年に持ち越される2つの理由|CNBC投資番組

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETFが承認されるには環境が整っていない
SECは23日、計9つのビットコインETFを申請不許可としたが、その後再審査を発表した。これに対し、米投資会社BKCMの代表Kelly氏は、仮想通貨市場の不完全な監視、未熟な先物市場という2つの理由から、ビットコインETFの実現は早くても2019年2月ではないかと予想している。

ビットコインETFが承認されるには環境が整っておらず

アメリカ証券取引委員会(以下、SEC)は、8月23日に、ProShares(2種類)、Direxion(5種類)、GraniteShares(2種類)の3社から申請されていた合計9つのビットコインETF申請を不許可とすることを発表しました。

さらに、SECは、7月末にも仮想通貨取引プラットフォームGemniの創業者であるウィンクルボス兄弟からのビットコインETF申請を不許可とし、その理由として消費者保護や価格操作などを挙げています。

ただし満場一致で不許可に至った訳ではなく、意見の対立も見られます。仮想通貨コミュニティから”Crypto Mom(仮想通貨の母)”と呼ばれ、SECの重要なコミッショナーの一人でもあるHester Peirce氏は、これらのSECの対応に対して、以下のように述べました。

私たちは、イノベーションや技術を容認、または否認するのかを決める立場ではない。SECの役割がどのようなものであるかを心に留めて置く必要がある。

ProShares、Direxion、GraniteSharesの3社から申請されていた合計9つのビットコインETF申請を不許可とする発表は、本日8月24日に訂正され、再審査が行われることになりました。

再審査の発表を受けて、仮想通貨業界では承認期待も台頭しつつありますが、現状の問題点を打開するのは容易ではなく、専門家は、ビットコインETFが実際に認可されるのは当面先であると考えています。

アメリカ投資会社BKCMのCEOを務めるBrian Kelly氏は、CNBCの投資番組Fast Moneyのコメンテーターとして出演し、ビットコインETFが認可されるのは、「最短でも2019年2月」なのではないかと主張しました。

現在、市場で最初に認可されるビットコインETFとして最も有力視されているVanEck版(Cboe関連)のビットコインETFの可否判断期限は、9月30日に設定されていますが、その可否判断は最大240日(2019年2月頃)まで伸ばすことができるため、SECは判断を先延ばしにする可能性が高いと言及されています。

Kelly氏は、番組内でビットコインETFの判断が2019年まで持ち越されると考える理由として、「不完全な監視、未熟な先物市場」という2つの理由を挙げました。

SECの懸念点

SECがビットコインETFを否認する理由として、詐欺や価格操作が行われる可能性があることを挙げています。

しかしKelly氏によると、SECは詐欺や価格操作を無くすことではなく、多くの仮想通貨取引所や、国際的な監視をどのように行っていくのかを確立できていない点を指摘しています。

さらにKelly氏は、ビットコイン先物市場が現時点で、まだまだ未熟である一方、ビットコイン価格が2018年に入ってから下落し続ける中でも、4月からCMEビットコイン先物市場は大幅な成長を遂げており、この成長を維持していくことができれば2019年にはビットコイン先物市場が充分に発達しているのではないかと示唆しました。

そして彼は最後に、ビットコインや仮想通貨は、現時点で機関投資家よりも、一般投資家からの需要が大きく、ビットコインETFが承認されれば、多くの一般投資家からの莫大な資産流入が見込まれると言及しています。

Kellys氏は続けて、アメリカの一般投資家の運用資産残高が50兆ドル(約5,500兆円)にも上ると主張。流入するのが例え一部であったとしても、ビットコイン価格を押し上げるのには十分なインパクトがあると予想しています。

CoinPostの関連記事

SECが「ビットコインETF」申請を異例の再審査、仮想通貨市場は認可の可能性に注視
米国証券取引委員会(SEC)は、昨日否決したビットコインETFについて、異例の再審査(レビュー)を行う旨を公表した。決定が覆る可能性があるのかどうか、仮想通貨市場から大きな注目を浴びている。
仮想通貨相場の要「CboeビットコインETF」はなぜ最有力視されるのか?徹底解説
複数の取引所がSECに申請していたビットコインETFが棄却または延期され、市場はネガティブな反応を示している。しかし、現在Cboeが申請中のETFには、他にはないアドバンテージがあり、世界初のビットコインETFとして本命視される。その理由を徹底解説した。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。
16:50
変わるWeb3業界の投資地図 今注目のVC3社が語る「実需とインフラ」重視の新戦略
TEAMZ WEB3 AIサミットで取材したC² Ventures、DFG、Jsquareの3社が語るWeb3投資の現在地。実需・収益性・規制対応を軸に見極めが進む中、インフラやAIへの関心、そしてアジア市場の可能性にも注目が集まる。
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧