はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムL2需要増、Optimismトークンが過去最高値を更新 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

OPトークンがATH更新

イーサリアム(ETH)のL2ネットワークOptimismの暗号資産(仮想通貨)OPは26日、2.48ドル(300円)を超えて過去最高値を記録した。時価総5.06億ドル(662億円)で仮想通貨市場78位となっている。最高値更新後、本日は前日比-8%反落している。

OPトークンは年始の120円から150%上昇しており、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の年始以来の上昇幅(39%と33%)を大幅に上回っている。

出典:CoinGecko

データサイトEtherscanによると、Optimismネットワーク上の1日の取引量は1月12日に過去最高の80万件に急増、17日には1日約20万件に沈静化している。

主な要因には9月~1月17日まで実施されたキャンペーン「Optimism Quests」があり、Optmism上のアプリケーションで所定のアクション完了後に限定NFT(非代替性トークン)が付与された。

出典:Delphi Digital

このイベントがOPトークンの追加エアドロップに結びつくとの思惑が高まったと見られている。 Optimismは2022年5月にトークンをローンチ、5月末~6月の間に1回目のエアドロップを実施したが、その後も継続的に行う方針を示していた。

関連:イーサリアムL2「Optimism」、OPトークンをローンチ

同様のキャンペーンはOptimismの競合にあたるArbitrumでも展開された。22年6月に開始されたArbitrum Odysseyにより、Arbitrumネットワークで使用量が急増していた。なお、Arbitrumはまだガバナンストークンをローンチしていない。

出典:Delphi Digital

レイヤー2の台頭

OptimismとArbitrumは、オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)を使用してイーサリアムのスケーリングソリューションを提供するレイヤー2ネットワーク。イーサリアムだけでトランザクションを処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる可能性があるため、第2層(セカンドレイヤー)が開発されている。

1月12日には、ArbitrumとOptimismの2つのL2の合計トランザクション数が、初めてイーサリアムを上回った。

イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、23年中にL2スケーリングソリューション「ロールアップ」が重要なマイルストーンに到達すると指摘。L2のトランザクション手数料をさらに削減するEIP-4844が、年内にもイーサリアムに実装予定であることも期待感を高めている。

関連:イーサリアム共同創業者ヴィタリック氏、2023年はロールアップに強気

22年5月のOPトークンのローンチにより、OptimismのTVL(預入総額)は急増しており、執筆時点で6.87億ドル(893億円)となっている(データ:DeFillama)。一方、ArbitrumのTVLは11.7億ドル(1,500億円)と、イーサリアムL2カテゴリーでトップ2を占めている。

Arbitrum上で最大のdApps(分散型アプリ)は、レバレッジ・現物取引に対応したDEX(分散型取引所)GMX。TVLは4.34億ドルで、ガバナンストークンGMXは時価総額4.22億ドルで市場96位だ。

また、GMXの仕組みを応用したGains Network(GNS)が別のイーサリアムL2「ポリゴン(MATIC)」で稼働しており、過去14日間で72%高騰している。

関連:3日朝の金融市場短観|NYダウ小幅高 ArbitrumのDeFi銘柄「GMX」続伸

Optimism上で最大のdAppsはDEXのVelodrome、TVLは1.26億ドル(163億円)で前月比50%増加している。ガバナンストークンVELOは時価総額1,400万ドル(18億円)で市場821位、過去14日間で約42%上昇している。Velodromeは、OPエアドロップをより多く獲得する目的で最適化されている。

GMラヂオ 「zkSync」

昨日配信された今年初のGMラヂオのアーカイブはこちら。

今回は特別ゲストは、Matter Labsのエンジニア部門のトップAnthony Rose氏。同社はイーサリアム(ETH)のL2ソリューション「zkSync」を開発している企業だ。Matter Labsはゼロ知識証明という暗号技術を活用してイーサリアムのスケーラビリティを向上させる技術を開発している。ラヂオでZKロールアップの強みや課題、zkSyncの今後の見通しについて語った。

関連今年初のGM Radio開催へ、ゲストはイーサリアムL2「zkSync」開発企業幹部

前回、アニモカ・ブランズのYat Siu会長などの回のアーカイブの視聴はこちら。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン市場回復の鍵やリップル社の事業拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、XRPなどの主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:55
金融庁、銀行の仮想通貨投資解禁を検討=報道
金融庁が銀行によるビットコインなど仮想通貨の投資目的での取得・保有を可能にする制度改正を検討しているようだ。銀行グループの仮想通貨交換業者登録も可能にし、個人投資家の環境整備を図る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスのユーザーへの救済金配布に高い関心
今週は、トランプ・ショックを受けた仮想通貨取引所バイナンスによるユーザー補償、メタプラネットの企業価値指標mNAVの低下に関する記事が最も関心を集めた。
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。
06:40
米地方銀行の不良債権増加で金が大幅続伸、2023年破綻危機の再来懸念か
米地方銀行が不良債権を償却し株価が急落する中、金価格は今週7.34%上昇した。JPモルガンCEOが更なる問題発生を警告し、投資家は2023年の銀行危機再来を懸念している。
06:30
分散型エネルギー企業Daylight、a16zやコインベースなどから約113億円調達
DaylightがFramework Ventures主導で約113億円を調達。ブロックチェーン技術で分散型エネルギーネットワークを構築し、住宅用太陽光発電の普及を促進。a16z cryptoやCoinbase Venturesも参加。
06:20
金・銀が年初来60%超上昇、ビットコインは追いつけるか?
金の時価総額が30兆ドルを超え、年初来63%上昇した一方、ビットコインは14.5%増に留まっている。米中貿易緊張と金利低下が金の需要を押し上げ、ビットコインは調整局面にある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧