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メタバースゲーム「Aavegotchi」開発のPixelcraft Studios、39億円相当を資金調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トークンセールで資金調達

メタバースゲーム「Aavegotchi」を開発するPixelcraft Studiosは20日、複数年に渡るトークンセールにより約39億円(3000万ドル/DAI)を資金調達したと発表した。独自トークン「GHST」の販売により資金を集めた形だ。

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家は、この資金調達に直接参加していないとしている。

調達した資金はコミュニティに分配され、Aavegotchiのリード開発者であるPixelcraft Studiosが、その25%にあたる約9.8億円(750万ドル)を受け取る。また、Aavegotchi DAO(自律分散型組織)の財務部門が残りの約30億円(2,250万ドル)を受け取り、開発、マーケティング、流動性提供、プロトコル報酬などに活用する計画だ。

Pixelcraft StudiosのCoder Dan共同設立者兼CEOは、次のようにコメントした。

今回のトークンセールの成功は、分散型の資金調達における転機を示すものであり、将来の様々なプロジェクトによる、責任ある資金調達のモデルとなればよいと考える。

私たちは、こうした強固で情熱的なコミュニティに支えられていることを嬉しく思う。また、Aavegotchi DAOが今回の調達額の大部分を受け取ることで生まれる可能性にわくわくしている。

自律分散型組織(DAO)とは

自律的に機能する分散型組織を指す。「Decentralized Autonomous Organization」の略。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在しない。参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

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Aavegotchiとは

Aavegotchiは、ゲーム、DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)といった要素を組み合わせて、ユーザーにユニークなゲーム体験を提供している。プレイヤーは、ユニークな特徴や能力を持つデジタルペット「Aavegotchis」を購入し、カスタマイズすることが可能だ。

Aavegotchisのデザインは、往年の人気デジタルペットゲーム「たまごっち」も想起させるものとなっている。

これらのAavegotchisは、独自メタバースの「The Gotchiverse(ゴッチバース)」内で、他のプレーヤーと戦ったり、様々なゲームやイベントに参加するために使用することができる。

独自トークンGHSTは、デジタルペットAavegotchiなど、ゲーム内グッズの売買に仕えるトークン。ステーキングして追加で報酬を得たり、ユーザー間で受け渡しすることも可能だ。

DAIディペグの影響

Pixelcraft Studiosは、2020年9月14日に独自トークン「GHST」の販売を開始。ステーブルコインDAIを活用した資金調達だった。

DAIは、3月初めに発生したシリコンバレー銀行(SVB)破綻およびUSDCディペグ(価格乖離)などの影響で、本来価格が維持されるはずの1ドルから乖離し、一時0.9ドル付近まで価値が下落。こうした不安定さを懸念して、ディペグが発生した時点で予定よりも早くトークンセールを終了した形だ。

その後、DAIは1ドル近くまで価格を取り戻している。

なお、DAI担保の半分以上はステーブルコインUSDCが占めていたこともディペッグの原因となった。DAIの発行基盤となっているMakerプロトコルを管理する「MakerDAO」は11日、USDCの影響を低減するための緊急提案を可決したところである。

関連メイカーダオ、DAI安定性強化に向けたUSDC低減提案が緊急可決

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

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