はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ICOプロジェクト、7万イーサリアムの売却が投票で決定 海外仮想通貨取引所へ移動

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Digixが莫大な額のETHを移動
ブロックチェーンスタートアップのDigix社が、約1億3400万ドル(約149億円)に相当する46万5134ETHを移動させたことが同社マルチシグウォレットに移動させたことがわかりました。このうち約2000万ドル(約22億3000万円)に相当する70000ETHほどがOTCで売却されるようです。
トークン保有者による投票
70000ETHの清算に関しては、DGDトークンの保有者に投票を募り、96.67%が清算を承認するとの投票結果となっていました。また、資金の使い道としていくつかの提案を受けたようですが、これについても公式に回答が発表されています。
Digixとは
Digixは「金のデジタル化」を目的としたプラットフォームです。2016年にICOが実施され、当時の相場で550万ドルに及ぶETHトークンを調達しました。Digixエコシステムでは2つのトークン、DGXとDGDが運用されています。

▶️ CoinPost:仮想通貨用語集

Digixが莫大な額のETHを移動

ブロックチェーンスタートアップのDigix社が、約1億3400万ドル(約149億円)に相当する46万5134ETHを移動させたことが同社マルチシグウォレットに移動させたことがわかりました。

出典:etherscan.io

DGDトークンの保有者からの投票で承認を得て、このうち約2000万ドル(約22億3000万円)に相当する70000ETHほどが売却に当てられることが決定し、取引所Geminiに約54000ETHが送られた様です。

Digix社は現在残る約395000ETHを継続して保有、70000ETHの行方についてはGeminiへ移動されたのが外部から確認できる最後の記録となっているとのことです。

これらのEthereumはフロントランニング(先回り売買)を避け、しっかりと売却していくと同社は報告しています。

同社の報告では以下のように述べられました。

我々が保有する全てのEthereumは今後OTCマーケットを通じて売却され、フロントランニングを引き起こすことを避けて分割して売却していきます。

さらに同社のコメントは続きます。

我々は、Ethereumの管理に適したサービスを探しています。法定通貨やDGX、DAIでの管理も検討しています。

Ethereumの移動先として、なぜ早々にGeminiに落ち着いたのかは未だ不明ですが、今回清算される70000ETHのうち15000ETHはまだ売却されずに保管されたままです。

当然それ以外の約54000ETHに関しては売却されて法定通貨に置き換えられたことになりますが、実際はこれが売却されてない可能性や、あるいは売却はされるがまだその準備段階である可能性も考えらる状況であり、今後より明確な動きが確認できる可能性がありますが、いずれもOTCでの売却となるので、現物市場への直接的な影響は限定的であるといえるでしょう。

トークン保有者による投票

今回の2000万ドル(約22億3000万円)に相当する70000ETHの清算に関しては、DGDトークンの保有者に投票を募り、96.67%が清算を承認するとの投票結果となっていました。

DGDトークンの保有に関しては、未だその偏りは見られ、上位20アカウントが全体のおよそ50%にあたるトークンを保有しています。

したがって、本来であれば複数の上位アカウントが投票で承認に応じるだけで可決されてしまうのですが、Digix社の報告によればそうはならなかったとのことです。

今回の件に際して一部では、今回のETHはDaiをいつでも使えるようにするための担保に用いらるべきとの提案がありましたが、Digix社は以下のように述べています。

我々は今回の生産に伴う具体的な金額についてじっくり考えるつもりはありません。確かに保有しているEthereumのごく一部を充てることでMakerDAOのチームとの提携などを見せつけることもできますが、我々はそれよりも今後3年間のキャッシュフローを確定させていく必要があるのです。

また、別の意見として、今回の資金をDGDトークンの買い戻しに充てるのはどうかとの提案がありましたが、これに関してもDigix社から以下のような見解が述べられています。

たしかにそれもいい案かもしれません。しかし、今回の案件に際しては利益相反が起こる可能性があり、法律顧問と確認し、法律事務所から助言をもらう必要があります。可能であれば、我々はDGX、Dai、法定通貨を混合して保有しておきたいと考えています。

一方、未だ保管されている15000ETHの使い道は現在も不明瞭なままです。

Ethereum Days Destroyed Spike, Digix Moves Half a Million Eth, ◊54,000 Sent to Gemini

September 4, 2018

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧