CoinPostで今最も読まれています

アニモカ傘下のゲーム制作企業Darewiseとは|Life Beyondのエコシステムも紹介

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Darewise Entertainmentとは、Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下のゲーム制作会社です。「Life Beyond」はDarewiseが開発中のMMO(複数プレイヤー同時参加型オンラインゲーム)であり、ユーザーは「Dolos」と呼ばれる惑星でエイリアンと戦ったり社会生活を営むことができます。また、同ゲームはプレイを通じて稼げるPlay to Earnゲームとなる予定である事からも、Web3ゲーマーや仮想通貨投資家から注目を集めています。

昨今さまざまな開発チームがさまざまなゲームを開発していますが、Darewise社やLife Beyondにはどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では、そんなDareweise社や、デビュー作として開発が進められているLife Beyondの特徴・将来性を解説します。加えて、2023年1月時点で開催中のNFTミントイベントや、今後利用可能となる一部のゲーム機能についても紹介します。

目次
  1. Darewise Entertainmentとは
  2. Darewise最初のゲーム「Life Beyond」とは
  3. Life Beyondのエコシステム
  4. Life Beyondの今後と直近のイベント
  5. Darewise最初のタイトルに期待

1. Darewise Entertainmentとは

「Darewise Entertainment」は、経験豊富な開発者を抱える欧州発のゲームスタジオです。

2022年4月には、世界屈指のWeb3企業であるアニモカブランズに買収されたことで話題を呼んでいます。

本章では、そんなDarewiseの特徴を解説します。

1-1. 熟練の開発者が集まったチーム

Darewiseは、Benjamin Charbit氏と、Samuel Kahn氏により共同設立されました。

CEOを務めるのはBenjamin Charbit氏で、フランスの大手ゲーム会社「Ubisoft」に所属し、大作ゲーム開発にディレクターとして携わった経歴も持ち合わせています。

Samuel Kahn氏は、Ubisoft及びドイツの開発企業「Crytek」のテクニカルリーダーを務め大作ゲーム開発に長年携わった経験を持ちます。Darewiseにおいては技術部門の責任者として参画。

他にも、30年以上のゲーム制作経験を持つMarc Albinet氏がクリエイティブ部門の責任者として参画するなど、熟練の開発者によってチームが構成されています。

NFTゲーム大手アニモカ、MMORPGゲーム企業を買収へ
Web3.0大手企業アニモカブランズは、ブロックチェーン基盤P2EのMMORPGゲームを開発するDarewise Entertainment社を買収する計画を発表した。

1-2. Darewiseの特徴

Darewise社がビジョンに掲げているのは、「社会的なつながりを作るマルチプレイヤーゲーム」の開発です。具体的には、ユーザーにとって居心地の良いコミュニティが見つかり、参加者同士のつながりが強まるようなゲームの提供を目指しています。

そんなDarewiseは現在、最初の作品となる「Life Beyond」の開発を進めています。1つ目のタイトルは、ゲーム会社の今後を占うと言っても過言ではありません。そこで続いては、Life Beyondについて、詳しく解説しましょう。

2. Darewise最初のゲーム「Life Beyond」とは

Darewiseが開発する「Life Beyond」は、複数プレイヤー同時参加型のオンラインゲーム(MMO)です。異世界でエイリアンと戦ったり、エイリアンから解放された地域で政治・経済の仕組みを作り上げることが可能。

2-1. Life Beyondのストーリー

Life Beyondのストーリーは、火星にて古代の遺物が発見されるところから始まります。

遺物の調査中に出現した謎の入口に人類は探索艇で乗り込むと、中に広がっていたものは別の太陽系でした。地球と同じように大気が存在する惑星があり、乗組員達はそこに着陸します。

「Dolos」と命名されたその地には、非常に豊かな生態系が根づいていました。また、火星で発見された遺物と同じような、地球にはない高度な技術が用いられた物も見つかります。

しかし、その人工物の周辺には謎の生物が闊歩しており、近づくものを排除しようとします。Dolosの開拓を目指す人類は、やがてエイリアン達と交戦することに。

このようにLife Beyondは、新たに発見された惑星でエイリアンによる脅威の排除を試みる人間と、エイリアンたちとの戦争を描くファンタジーです。

2-1. 具体的なゲームプレイ

続いて、ゲームの具体的な遊び方を紹介しましょう。Life Beyondは以下の時期に区切られており、遊び方はフェーズによって異なります。

  • 開拓期(Pioneering era)
  • 植民期(Settling era)
  • 統治期(Political era)

まず最初の「開拓期」では、「開拓者」を操作してフィールドを探索します。具体的には、エイリアンとの戦闘や資源や古代遺物の採集を行います。プレイヤー間の協力やギミックの解明など、さまざまな要素が盛り込まれる見通しです。

以下は、開拓期のイメージ画像です。

以下のツイート内の動画では、アルファ版での戦闘シーンが確認できます。

一部地域が解放されると、時期は開拓期から「植民期」に移ります。植民期では「入植者」を操作し、取得した土地で建物や農地を作り、人が住める村へと発展させていきます。この時期は近隣地域のエイリアンによる攻撃を受けるため、防衛策を用意しておく必要もあります。

以下は植民期のイメージ画像です。

その後の「統治期」では、「政治家」等と呼ばれるキャラクターを操作し、理想の社会生活を実現すべく、法律や税制といったさまざまなものを規定します。プレイヤー次第でどんな社会でも作れます。

以下は、統治期のイメージ画像です。

3. Life Beyondのエコシステム

「Life Beyond」は、Web3の概念やブロックチェーン技術を取り入れた、換金可能なトークンを遊びながら入手可能なPlay to Earnゲームとなる予定です。

3-1. ユーティリティトークン「LBトークン」

Life Beyondでは、ユーティリティトークンとして「LBトークン」が利用されます。LBトークンの規格はERC-20、総発行数は「1,088,774,211」となる予定です。

以下のように、LBトークンにはさまざまな使い道が用意されています。

  • ゲーム内アイテムの購入
  • NFTの「Lands」購入
  • 装備の設計図の作成
  • アイテムや装備、資源などの取引
  • ガバナンス

また、LBトークンの取得手段としては、以下が挙げられます。

  • ゲーム内の報酬
  • ゲーム外のギブアウェイ
  • 市場での売買

3-2. 土地のNFT「Lands」

エコシステムの構成要素の中で特に重要なのは、土地のNFTであるLandsです。

Landsの所有者はその土地の資源を利用できるほか、放出されるLBトークンを獲得できます。放出されるトークンの量は、土地の社会活動が活発であるほど増える仕組みですので、土地所有者は居住者達と協力しながら産業の発展を目指します。

4. Life Beyondの今後と直近のイベント

2023年1月時点で、開発チームは以下の機能の強化・実装に向けて取り組んでいるとのこと。

  • ソロ、マルチプレイでの戦闘訓練
  • 独自アバター制作機能
  • 新しいNFT「petbots」と探索機能
  • 農業シミュレーション
  • 建設シミュレーション

具体的な完了予定日は明かされていませんが、2023年には上記の全てが完了する見込みであり、まず2023年の第1四半期中に簡単な交流機能が使えるようになる見通しです。

2023年1月現在はゲームの公開テストへの参加はできませんが、NFTの「AGENT ZERO JACKET」のミントイベントへの参加は可能です。

ミントすると、アルファ版やベータ版への早期参加権や限定イベントへのアクセス権が付与されます。ミントは、Life Beyondの公式ページにウォレットを接続し、135ドル相当の金額を払うことを通じて行います。

Life Beyond最新情報は、公式TwitterやDiscordで発表されます。定期的に確認しておけば、最新のイベント情報も入手できるでしょう。

なお、2022年12月にCoinPost Globalが実施した「GM Radio」では、Animoca Brands会長のYat Siu氏とDarewise創設者のBenjamin Charbit氏をお招きし、CP_GlobalのTwitterスペースにて独自のインタビューを実施しました。

第2回「GM Radio」開催へ、ゲストはWeb3大手アニモカ・ブランズの会長ら
グローバル版CoinPostが主催するGM Radioの第2回放送は、23日(金)9:00〜10:00にツイッタースペースで開催予定。今回のゲストはアニモカ・ブランズのYat会長とDarewise EntertainmentのBenjamine氏を招待する。

5. Darewise最初のタイトルに期待

本記事では、Animoca Brands傘下のDarewise社の概要、そして同社が開発に取り組む「社会的つながりを生み出す」ハイクオリティMMOについてご紹介しました。同社最初のタイトルである「Life Beyond」は、その理念を体現するゲームとなるでしょう。

Darewiseのデビュー作に、期待が高まります。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア