WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ETHGlobal Tokyo、世界的ハッカソンイベントを東京で開催へ 申し込みの締切迫る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETHGlobalの魅力を紹介

世界各地で開催され、これまで数万人の参加者を集めてきた世界的クリプトイベント「ETHGlobal」。

「CryptoKitties」「1inch Exchange」など、暗号資産に関わる方なら誰もが知る有名プロジェクトを生み出してきたETHGlobalが、2023年4月に東京開催の「ETHGlobal Tokyo」を実施します。

そこで本記事では、Web3市場の未来を創るETHGlobal Tokyoの概要や参加する利点、イベントの詳細情報まで網羅的に解説します。

1.ETHGlobal TokyoはEthereumの世界的ハッカソン

ETHGlobal Tokyoは、ETHGlobalが企画する世界的ハッカソンの東京イベントです。イベントの詳細については後述しますが、2023年4月14〜16日の3日間にわたって開催されます。

ETHGlobal Tokyoの主な参加者は、新たにブロックチェーン事業への参入を検討するプログラマーや開発者など。まずは、ETHGlobal Tokyoの中心的なイベントであるハッカソンの概要や、一般的なクリプトイベントとの違いを見ていきましょう。

1-1.ハッカソンとは、クリプトイベントの用語を解説

ETHGlobal Tokyoについて紹介する前に、まずはクリプトイベント用語「ハッカソン」と「カンファレンス」の意味を解説します。

ハッカソンとは、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語。プログラマーやエンジニアが、与えられたテーマのもと短期間で集中してプロダクトを開発するイベントです。

自分のアイデアが実際に機能するかを試せるほか、他の開発者から刺激を受け、業界の最新テクノロジーを学べる等の魅力があります。

またカンファレンスとは、「催し物に参加する」という文脈で使われる言葉です。クリプト業界では、暗号資産やブロックチェーン技術について、最新技術や動向・今後の予測などが発表されるイベントを指す場合が多いです。

1-2. 運営企業ETHGlobalの概要

ETHGlobal Tokyoを運営するETHGlobalは、ハッカソンを中心とするイベントを通じて開発者・起業家をWeb3市場へいざない、世界規模のエコシステム育成に力を注いでいます。

ETHGlobalのイベントが初めて実施されたのは2017年。ローンチ初期は、当時学生であった創業者Kartik Talwar氏らが通学していた街「Waterloo」にちなんだ「ETHWaterloo」という名称でした。

当時は全く活発ではなかったブロックチェーン市場に多数の開発者を送り込むことを通じたエコシステムの活性化を目標に掲げ、2018年1月に会社を設立。現在もハッカソン・最新トレンドや技術の共有を通じてWeb3開発者コミュニティを強化し、ブロックチェーン市場の進化に貢献し続けています。

1-3.ETHGlobalと他のクリプトイベントの違い

ETHGlobalが開催するイベントは、いくつかの点で他のクリプトイベントと異なります。

まず挙げられる点が、ハッカソンへの注力です。ETHGlobalはカンファレンスよりもハッカソンを重視し、開発者が実務的な作業を通じてエコシステムを理解するための時間を多く設けています。

また一般的なクリプトイベントでは、セッション時間の8〜9割が「講演」に割かれていますが、ETHGlobalでは講演時間を1割ほどに制限し、その分開発の時間を長く確保しています。

加えて、参加者への手厚いサポートもETHGlobalの特徴と言えるでしょう。

大規模なイベントでは個人へのサポートが手薄になりがちですが、ETHGlobalでは各参加者が存分に楽しみ、開発できる環境の整備を重視しています。例えば初日には様々なトピック・技術についてワークショップを行い、参加者たちがEthereumエコシステムについて素早く理解できるようサポート。開発に行き詰まった際には、メンターに質問も可能です。

さらにETHGlobalの門戸は、学生やアーティストといった開発者以外にも開かれています。開発者ではない参加者は開発者とチームを組み、自身のアイデアを具現化するのです。

こういったユニークなルールや手厚いサポートが、ETHGlobalを唯一無二のクリプトイベントにしていると言えるでしょう。

2.ETH Globalから生まれた世界的プロジェクト

世界中から優秀な開発者が集まるETH Globalでは、過去に500以上のブロックチェーンプロジェクトが誕生しています。その中でも、運営の記憶に残る世界的なプロジェクトを2つご紹介します。

2-1.1inch.Exchange

1inch.Exchangeは、2020年に急成長を遂げ、今では世界最大規模のDeFiの一つとなったプロジェクトです。EthereumやBNB Chain、Polygon、Avalancheなど、複数のネットワークと連携し、複数のDEX(分散型取引所)DEXから見積もり・手数料を瞬時に分析し、ユーザーに最適なレートの取引を提供します。

1inch.Exchangeの原型が生まれた最初のハッカソンの終了時には、2023年時点のような大規模なネットワークではなく、ごく簡易的なプロダクトでした。しかし、その後チームは何度もハッカソンに参加し、フィードバックを吸収・改善を繰り返すことで、最終的に現在提供されている1Inch Protocolに辿り着いたのです。

2-2.CryptoKitties

CryptoKittiesは猫の育成やコレクション収集を楽しむNFTゲーム。ゲーム要素は低いですが、コレクティブル系NFTのあり方を確立したパイオニアとして有名です。2023年3月時点で13万以上のウォレットが接続され、200万匹以上のユニークなCryptoKittyたちが誕生しています。

CryptoKittiesの開発メンバーは最初に開催されたWaterlooでのイベントに参加。

同プロジェクトも1inch.Exchangesと同じく、初期のハッカソン段階で生まれた原型をもとに、ポケモンのような楽しいゲームを作ることを目標に開発が進められ、世界に認められるNFTゲームの制作へと至ったのです。

なお、ETHGlobalではプロジェクトの成長の全過程を記録することをモットーとし、改善のプロセスをYouTubeにアップロードしています。ハッカソンの流れや各プロジェクトの開発がどのように進められたのか気になる場合は、公式YouTubeから確認しましょう。

3.ETHGlobal Tokyoで開催されるハッカソン以外のイベント

前述した通り、ETHGlobal Tokyoのメインイベントはハッカソンです。しかし、ハッカソン以外にもETH Global Tokyoには楽しめるイベントがあります。

3-1.Ethereum Enterprise Stage

ETHGlobalでは、より参加者に楽しんでもらうために「Ethereum Enterprise Stage」と呼ばれるトークセッションを企画しており、東京で開催する今回のイベントでも実施される予定です。

ETH Global TokyoのEthereum Enterprise Stageでは、日立・富士通・NTT・スクウェア・エニックスなど日本の名だたる大企業が招待され、Web3に関してどのような取り組みをしているのかを講演します。参加者にとっては、日本市場における最新動向について、実例に基づいた貴重な情報を得られることでしょう。

3-2.Hacker Cafe

またETHGlobal Tokyoでは、コワーキングスペースの「Hacker Cafe」が設けられる予定。

Hacker Cafeは開催前や合間に休憩を取り、参加者やチームメンバー同士の交流を促すことを目的としており、ホテルのチェックイン前の時間にも気軽に使えます。もちろんメンバーが集って、ハッカソンの開発プランを練る場所としても使用可能です。

Hacker Cafe設置の取り組みは、今回のETH Global Tokyoが初の試み。東京でHacker Cafeの運営が成功すれば、将来的に他の都市で開催する際にも採用される予定です。

3-3.Pragma

ハッカソンは開発者には参加しやすいイベントですが、全く触れてこなかった人たちにとっては、参加への敷居が高いのが課題です。

そこで、ハッカソン参加への敷居を下げるために開催されるのが、ハッカソン初日の木曜日に実施されるミニカンファレンスの「Pragma」。ブロックチェーン関連の開発に携わったことがない参加者に向けて、業界の動向等について知ってもらい、スムーズなハッカソンへの移行を支援します。

4.ETHGlobal Tokyoに参加するメリット

次に、ETHGlobal Tokyoに参加する具体的なメリットについて紹介しましょう。

まず一つは、自分と同じ分野に強い興味を持つ優秀なコミュニティに参加できる事です。

ETHGlobal Tokyoには、ブロックチェーン開発に興味を持つ100人近くの開発者やプログラマーたちが集まります。世界規模のイベントということもあって参加者の質は高く、人脈を増やし、刺激を与え合う場として最適です。

また、前述した1inch.Exchangeのような世界的サービスを手がける開発者や起業家たちがパートナー・審査員として参加しているため、世界トップクラスの頭脳と交流できる稀有な機会にもなります。

加えて、ETHGlobalはWeb3市場の未来を覗ける場でもあります。

例えばNFTの原型が2017年のETHGlobalで生まれたものの、大衆に認知されたのは2021~2022年です。このように、新しい技術が開発されてから一般的に受け入れられるまでには、長い年月がかかります。

だからこそETHGlobalは、10年後のWeb3市場を形作る技術に触れられる貴重な機会でもあるのです。

5.ETH Global Tokyoの詳細情報

ここまでETHGlobalの概要やプロジェクトなどを解説しました。最後に、ETHGlobal Tokyoの詳細情報をご紹介します。

5-1.入賞時に獲得できる賞金

ETH Global Tokyoで入賞したチームには、合計$300,000(2023年3月末時点で約4000万円)もの賞金が用意されています。各賞金の内訳は、以下の表のとおりです。

提供元の企業やプロトコル 賞金額
1inch Network $20,000
Gnosis Chain $20,000
Taiko $20,000
Mina Protocol $20,000
Polygon $20,000
Ethereum Foundation $20,000
MetaMask $15,000
Airstack $10,000
Hyperlane $10,000
Aave Grants DAO $10,000
Safe $10,000
UMA & Across $10,0000
Celo $10,000
Filecoin Virtual Machine (FVM) $10,000
zkBob $10,000
ApeCoin DAO $10,000
The Graph $7,500
Superfluid $5,000
Secured Finance $5,000
Lit Protocol $5,000
Mantle $5,000
Lens Protocol $5,000
Push Protocol $5,000
QuickNode $5,000
Uniswap Foundation $5,000
Bunzz $5,000
Intmax $5,000
Sismo $5,000
Curvegrid $2,000

5-2.審査員、スピーカー、メンター

ETH Global Tokyoのハッカソンの審査員団は、Webディベロッパーや財団の創業者、投資家、VC(ベンチャーキャピタル)などを含めた20名以上で構成され、講演を行うスピーカーや、開発をサポートするメンターを含めると50名以上にも上ります。

ETH Globalは、参加者がハッカソンに参加するだけではなく、建設的なフィードバックを得て終了後も引き続きプロジェクトを発展させていけるようなイベントを目指しています。

そこでETHGlobalは、3日のイベントに総勢50名以上のプロフェッショナルを集結させ、参加者がイベントから得られるものを最大化しているのです。

5-3.なぜ東京が開催地になったか

今回のETHGlobalの開催地として「東京」が選ばれたことには理由があります。

まず東京は、2022年に多くのブロックチェーンプロジェクトがローンチし、Web3市場が急激な成長を続けている勢いのある都市です。

加えて、日本では未だWeb2市場が主流でありながらWeb3市場に興味を持つ開発者や企業が多数存在し、Web3市場参入の機会を窺っています。東京でETHGlobalを開催することで、こういった潜在的なエコシステム参加者へアプローチし、Web3市場への参加者を効率的に増やす狙いもあるでしょう。

さらに、東京は国内のみならず海外からも比較的アクセスが容易で、例えばシンガポールや韓国など近隣エリアの国々から参加者を集められるという利点があります。

5-4.開催スケジュール

ETH Global Tokyoへの参加申込みは、4月3日23時59分まで。その後の主なイベントの日程は、以下の通りです。

日時 イベント
4/13 9時 ETHGlobal Cafe
早期登録の受付開始
ETHGlobal Pragma(Conference)
4/14 14時 本登録の受付開始
4/15 10時 Ethereum Enterprise Stage
4/15 12時 本登録の受付終了
4/15 16時 交流会
4/16 9時 プロジェクトの提出期限
4/16 9時30分 プロジェクトの審査
4/16 14時 トップ10チームの発表

5-5.参加する上での注意点

ETHGlobal Tokyoに参加する際、いくつかの点に注意しなければなりません。

ETHGlobal Tokyo運営は、参加者に競争心よりも楽しむ気持ちを持って参加して欲しいと願っています。そのため「コードを書き始めるのは、ハッカソンが開始してから」というルールが定められているのです。

また、ETHGlobalは技術力向上にフォーカスしたイベントです。「価格」について質問したり話したりすることはタブー視されているため、十分注意しましょう。

6.Web3の未来を覗くETH Global Tokyo

ETHGlobal Tokyoは、ブロックチェーン技術に関心のある開発者や業界最高峰のプロフェッショナルが集まるワールドクラスのイベントです。

ハッカソンを通じて技術を高め、コミュニティとして同じ興味を持つ参加者たちと交流し、最新技術の講演を受けてWeb3業界の未来に触れる。ETHGlobal Tokyoは、そんな充実した3日間になるでしょう。

直接は参加されない方にとっても、過去に数多くの有名プロジェクトを生み出してきた同イベントは注目に値します。最新の情報を追い、イベント終了後には入賞プロダクトを確認してみてはいかがでしょうか。10年後のWeb3市場を席巻するプロジェクトが、見つかるかもしれません。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 土曜日
14:00
欧州フィンテック大手レボリュート、MiCA遵守でUSDT取扱いを8月末終了予定
欧州最大のフィンテック企業レボリュートが8月31日にUSDT(テザー)のサポートを終了すると発表した。EUのMiCA規制に対応するため7月30日から新規入金を停止し、期日後の残高は法定通貨に自動換算される。
13:35
ウクライナ当局、詐欺の仮想通貨両替ネットワークを摘発 7000万円以上押収
ウクライナ当局は、仮想通貨の両替を装った詐欺網を摘発したと発表。40件超の家宅捜索で現金7,000万円相当を押収した。同国における仮想通貨規制の議論動向も併せて紹介する。
12:00
「ビットコイン保有企業」の先へ リミックスポイントのディープテック戦略
WebX 2026のプラチナスポンサーとして参画するリミックスポイント。ビットコイン保有のイメージを超え、ディープテック特化メディア「DEEP POINT.」を軸とした新たな成長戦略を、代表の原田浩志氏が語る。
10:30
トロン、量子コンピュータ耐性署名をテストネットで試験導入
仮想通貨トロンのDAOが、テストネットで耐量子(PQ)署名の試験運用を開始したと発表。将来の量子コンピュータによる暗号解読リスクに備える取り組みだ。
09:50
ジーキャッシュ『Ironwood』アップグレード、延期含む3案をシールデッドラボが提示
ジーキャッシュ開発組織シールデッドラボの事務局長が、IronwoodアップグレードとZ3スタック移行の同時完了は困難との見解を示し、延期を含む3つのリスク低減策を検討する価値があると提言。
07:30
ストライプ傘下のブリッジ、EUでMiCAとEMIの認可取得
ストライプ傘下のブリッジは、仮想通貨のEU規制MiCAと電子マネー機関のライセンスを取得したと発表。ステーブルコインサービスを拡大すると説明している。
07:05
全米郡保安官協会、クラリティー法への立場を懸念から中立に転換
米国の主要郡保安官団体であるMCSAが仮想通貨市場構造法「クラリティー法」への立場を懸念表明から中立へ転換した。問題の第604条を巡る政権との協議進展が背景にある。
06:20
ビットコイン現物ETFに10日ぶり純流入、米雇用統計下振れ受け利上げ観測後退
6月の米非農業部門雇用者数が予想の約半分となる5.7万人増にとどまり、FRB議長が利上げリスクの低下を示唆。リスク資産への圧力が和らぎ、米ビットコイン現物ETFは10日ぶりに純流入へ転じて2億ドル以上を記録した。
05:45
米上院議員、大統領含む公職者のミームコイン発行禁止法案を改めて推進
米民主党のキルステン・ジリブランド上院議員は3日、トランプ大統領の2025年最大収入源がミームコインと判明したことを受け、公職者とその配偶者による仮想通貨発行禁止法案の成立を改めて議会に求めた。
05:00
サムスン電子など韓国複数社、OUSDのパートナー無断掲載に異議
ドルステーブルコインOUSDのコンソーシアムにパートナーとして名前が掲載されたサムスン電子や新韓フィナンシャルグループなど韓国企業の多くが、正式な合意なしに掲載されたと表明し困惑していると報じられた。
07/03 金曜日
18:07
カルシ予測市場に絡む楽曲操作、スポティファイが50万配信削除
スポティファイは、予測市場カルシでの賭けに絡み楽曲チャートが不正操作された疑いを確認し、約50万回の配信を削除。カルシとポリマーケットにロゴ削除を要求した経緯と、業界で相次ぐ予測市場操作リスクの背景を解説する。
17:10
ビットコイン、長期支持線に接近 フィデリティ幹部が底打ち慎重視
フィデリティでグローバルマクロを統括するジュリアン・ティマー氏は、ビットコインが長期パワーロー支持線(5万8237ドル)に接近していると指摘。反発の材料が乏しく、目先の底打ち判断には慎重な姿勢を示した。
14:47
ビットコイン現物ETF、純流入2.22億ドル 10日連続流出から転換
ビットコイン現物ETFの資金フローが2026年7月2日、10営業日ぶりに純流入へ転換した。SoSoValueのデータによると、フィデリティのFBTCが主導し、ETF資産残高は743億ドル、累計純流入額は510億ドルに達している。
14:15
ロビンフッドCEO、「仮想通貨の未来は現実資産にある」 独自チェーンで布石
ロビンフッドのテネフCEOがCNBCで、仮想通貨市場の成長を牽引するのは現実資産(RWA)のトークン化だと主張した。同社は「Robinhood Chain」を正式ローンチし、トークン化株式のグローバル展開も開始している。
13:30
米法執行幹部団体、クラリティー法を初支持
米黒人法執行幹部全国組織が1日付けの書簡でクラリティー法への正式支持を表明した。法執行機関の主要団体として初の公開支持であり、8月の上院休会前に採決が見込まれるなか、審議の行方を左右する動きとなるか。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧