Goshenとは
分散型アイデンティティ(DID)ソリューションおよびデータ特化型のオープンソースプラットフォームを開発するオントロジー(Ontology)は22日、レイヤー2ソリューション「Goshen Network」のアーリーアダプター向けリワードキャンペーンを発表した。Goshen Networkは、Ontologyが実施したインキュベーションプログラムを通じて開発された。
Goshen Networkはイーサリアムと完全な互換性を持つトラストレスなL2ソリューション。Optimistic rollupsを採用しており、メインチェーンであるイーサリアム(ETH)の分散性とセキュリティを維持しながら、より低いガスコストで取引処理性能の向上を図る。
Optimistic Rollups
トランザクションの一部をL2で処理することにより、L1ネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術「ロールアップ」の一種。Optimistic Rollupsは、オンチェーンに送信された取引バッチは全て正当なものとみなす楽観的な前提に基づいて動作する。不正なトランザクション(不正証明)が発見された場合にのみ、修正メカニズムが機能する。
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Goshenの特徴は、レイヤー化されたアーキテクチャを採用して、プロトコル全体のシンプルさと汎用性の実現を目的とすること。
最下層にはRISC-Vベースの汎用コンピューティング環境があり、L1(レイヤー1)の計算をオフチェーン(ブロックチェーン外)で信頼性が高い方法で移行する。これにより、オンチェーンのコストと複雑さが削減され、スケーラビリティが向上する。
次の層では、L2(レイヤー2)がL1の状態遷移ロジックを実装することで、L1エコシステムとの完全な互換性が保証される。これにより、L1とL2間でスムーズなデータや資産の移動が可能となる。
また、オンチェーンチャレンジ(不正証明の提出)では「Collaborative Interactive Challenge(協力的対応)プロトコル」を採用。貢献者に報酬を共有する仕組みにより、プロトコルの堅牢性が向上する。
このようなアーキテクチャにより、Goshen Networkは効率的で柔軟性の高いブロックチェーンソリューションを提供する。
RISC-V
コンピューターやデバイスに内蔵されるプロセッサーの命令セットアーキテクチャ(ISA)。 オープンソースであり、プロセッサーが実行する命令や操作の集合を定義してカスタマイズできる。
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Goshen参加プロジェクトの一部紹介
Goshen Networkは現在テストネットをリリースしており、多くのWeb3(分散型ウェブ)関係者がRISC-V命令セットを含む独自機能を体験することを望んでいる。Goshenチームとの連携により、既に10社以上のパートナーが正式にデプロイを予定しているという。主なプロジェクトは以下の通りだ。
- Multichain:クロスチェーンブリッジアグリゲーター
- OpenOcean:クロスチェーンDEXアグリゲーター
- Celer:クロスチェーンネットワーク
- Wing:クロスチェーン融資プロトコル
- izumi:クロスチェーン流動性提供プロトコル
- Ivy Market:クロスチェーンNFT市場等
「Top Goshen Gear」キャンペーン
Goshenは追加のDeFi(分散型金融)やDAO(分散型自律組織)等のプロジェクト、及びコミュニティを惹きつけるため、リワードキャンペーン「Top Goshen Gear」を開催する。
Top Goshen Gearキャンペーンは、早期に参加し、早期構築を支援する人々に報いるインセンティブプログラム。GoshenテストネットでdApps構築やDAO運営を開始した人々は「Top Goshen Gears(TGG)」として認められ、報酬を獲得できる。
TGGになることで、Goshenのエコシステムに関する専門知識を持ったコミュニティにも参加できる。
Top Goshen Gearはまた、ネットワークの最新情報を配信するのに役立つメディアやコミュニティもTGGの対象としている。
これらの要件を満たしたユーザーは、Goshen Network上で発行される「ジェネシスTGG NFT」の取得権利を得る。また、一定期間、Goshen Networkの取引手数料を収入として受け取ることができる。
参加方法
TGGキャンペーンは既に開始されており、Goshenのメインネットローンチまで継続する。キャンペーンに参加するコミュニティなどは随時公式ツイッターで公表されるため、時間とともにエコシステムが拡大していくことを期待する声もある。
Top Goshen Gearキャンペーンへの参加方法は以下の通りだ。
1、Goshen NetworkのDiscordサーバーにアクセスする
2、「#collaborations」チャネルで議論に参加し、やりたいと思っている内容をGoshenチームメンバーに直接連絡する。
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