CoinPostで今最も読まれています

パウエル議長のタカ派発言を受けIT・ハイテク株全面安 仮想通貨関連株は続伸|22日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

6/22(木)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:33,951ドル -0.3%
  • ナスダック:13,502ドル -1.2%
  • 日経平均:33,575円 +0.5%
  • 米ドル/円:141.7 +0.02%
  • 米ドル指数:102 -0.4%
  • 米国債10年:年利回り3.72 +0.1%
  • 金先物:1,943ドル +0.02%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:29,918ドル +6.2%
  • イーサリアム:1,877ドル +5.3%

本日のNYダウ・ナスダック

本日のNYダウは−102ドルと続落。ナスダックも−165ドル安で取引を終えた。パウエルFRB議長のタカ派な議会発言を受け追加利上げの可能性が嫌気され、IT・ハイテク株売りが先行した。

関連ビットコイン400万円復帰、仮想通貨マイニング株大幅反発 今夜はパウエル議長の議会発言|21日金融短観

パウエル議長発言

パウエルFRB議長は21日に年2回開かれる金融政策に関する議会の公聴会にて、金利の追加引き上げの可能性に言及。「同僚と私は高インフレが金融政策にもたらしている困難を理解しており、インフレ率を目標の2%(現在4%)へと戻すことに引き続き強くコミットしている」と言明した上で、米経済成長を減速させ、物価圧力を抑制するために金利がさらに上昇する必要があるとみていると述べた。

しかし証言内容は特に新しいものではなかった。先週FOMC会見時にも議長は「FRBの政策は広い領域をカバーしたが、引き締めの十分な効果はまだ実感されていない」とすでに指摘した経緯がある。また、追加利上げの可能性について当時公開されたFOMC参加者によるドット・プロット(金利予想)では年末までにあと2回の追加利上げの観測も出ていた。

なお、議長は追加利上げのタイミングについては今後入手するデータで判断すると説明したが、FOMC会合発表時にも「追加利上げは指標次第」とあった。

また、今回の証言では、ディスインフレになりつつあるため過去1年余りの利上げペースに比べ「今はスピードはあまり重要ではない」と述べた。6月の利上げ休止は、利上げペースをより緩やかなにするファーストステップだろう。

関連米CPI、21年3月以来の低い伸び

経済指標

  • 6月22日(木)21:00: 前週分米新規失業保険申請件数
  • 6月22日(木)23:00: パウエル議長発言
  • 6月23日(金)22:45: 6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
  • 6月27日(火)23:00: 5月新築住宅販売件数(前月比)
  • 6月29日(木)21:30: 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
  • 6月30日(金)21:30: 5月個人消費支出(PCEデフレーター)
  • 7月3日(月)8:50: 4-6月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き

IT・ハイテク株全面安

米株式相場は3営業日続落。パウエル議長がFOMC参加者ほぼ全員が「年末までに幾分かの追加利上げが適切になると予想している」と発言したことを受けて金融引き締めサイクルが終了に近づきつつあるとの見方は後退したようだ。

個別銘柄の前日比:エヌビディア-1.7%、c3.ai-9.6%、AMD-5.7%、テスラ-5.46%、マイクロソフト-1.3%、アルファベット-2%、アマゾン-0.7%、アップル-0.5%、メタ-0.9%。

21日は特にAI関連銘柄への利確売りが先行。バンク・オブ・アメリカのプライベード・バンク・アンド・メリルのシニア投資ストラテジスト、ローレン・サンフィリッポ氏は「AIブームの恩恵を受けていた銘柄は余りにも速いペースで大きく上昇し過ぎたと確信する向きもあり、買われ過ぎの懸念が浮上しつつある」と話したという。(ブルームバーグ報道)

関連NISAで買える、国内・海外のETF(上場投資信託)ランキングTOP3

仮想通貨関連銘柄連れ高

  • コインベース|58ドル(+1.7%/+4.5%)
  • マイクロストラテジー|331ドル(+5.7%/+12.9%)
  • マラソン・デジタル|12.2ドル(+4.1%/+22.3%)

仮想通貨関連銘柄はビットコインの3万ドル台復帰を受けて続伸した。パウエル議長の発言を受けて他のIT株と同様に一時売られたがプラス圏を維持している。

関連ビットコイン一時3万ドル台、現物型ビットコインETF申請相次ぐ|22日朝の重要速報まとめ

関連ライトコイン半減期の予定日は8月7日頃、オンチェーンデータは大口投資家の動向を示唆

関連税制優遇制度「つみたてNISA」で選べる投資信託ランキング

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/20 金曜日
07:15
キヨサキ氏「米利下げで金・銀・BTCの価格は上昇へ」
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、米FOMCの会合に合わせ、ゴールド、シルバー、仮想通貨ビットコインの価格が上昇しようとしているとXで予想。改めて購入を呼びかけている。
06:45
ドイツ政府、47の仮想通貨取引所を閉鎖 マネロン違反で
ドイツ警察当局は、マネーロンダリングを含む犯罪行為に関連しているとされる47もの仮想通貨取引所を閉鎖したことを19日に発表した。
06:15
ソラナの猫系ミームコイン「MEW」、韓国アップビットへ上場 価格高騰
韓国仮想通貨取引所大手アップビット(Upbit)は19日、仮想通貨ミームコイン「MEW」を新規上場した。
09/19 木曜日
17:48
「SECの仮想通貨規制は市場混乱を招く」米下院公聴会で厳しい批判
米国下院金融サービス委員会の公聴会で、証券取引委員会は「仮想通貨市場に更なる混乱と不確実性をもたらした」として、厳しく批判された。元SEC委員の証言では、議会主導の包括的な規制枠組みの必要性が強調された。
17:39
ゼロ知識証明の利点と課題:汎用性の高さと多彩なユースケース|WebX2024
WebX2024で業界トップの専門家が、ゼロ知識証明の可能性について語った。スケーラビリティ、プライバシー、セキュリティの向上から、AIや金融分野での革新的応用までの幅広いトピックで意見を交換した。
14:30
テザー社、これまでに不正ウォレット凍結で160億円を回収 市場シェアは75%に到達
テザー社が不正資金対策の成果を報告。世界180の当局と協力し、1,850以上のウォレットを凍結。USDTの市場シェアは75%に拡大。
14:08
FOMC後に上昇加速したビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI
米連邦公開市場委員会(FOMC)後に上昇した暗号資産(仮想通貨)相場の今後の展望は? ビットコイン相場とデリバティブの最新データについて、SBI VCトレードのアナリスト「仮想NISHI」が解説した。
13:20
ソラナスマホ「チャプター2」、「Solana Seeker」へと改名 Helium無料サービスなど搭載
ソラナラボ傘下のスマホ子会社「Solana Mobile」は19日、二代目のスマートフォン「チャプター2」を「Solana Seeker(ソラナシーカー)」へとリブランディングしたことを発表した。
12:55
Bitgetら2社、TONへの42億円の投資を発表
TONエコシステムの発展を支援することを目的に、BitgetとForesight Venturesが42億円の投資を発表。仮想通貨TONを大口保有者から入手することで投資を行うという。
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。
08:05
米国初、ルイジアナ州政府 ビットコインライトニングに対応 
ビットコインの支払いの仕組みについては、政府間取引のための仮想通貨変換サービス「Bead Pay」によって米ドルに変換される。政府としては、ビットコインを直接保有したりしない。
06:55
トランプ氏、ニューヨークのバーで初めてのビットコイン決済
米国のドナルド・トランプ前大統領は18日、大統領選に向けたキャンペーンで、ニューヨーク市のバー「PubKey Bar」を訪問し仮想通貨ビットコインを使ってチーズバーガーを購入した。
06:20
仮想通貨ALEOとZETA、コインベースへ新規上場 価格高騰
仮想通貨取引所大手のコインベースは19日、2銘柄の新規上場を発表した。ZETAは価格が高騰している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア