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米債利回り上昇がBTC上値を圧迫、実需筋の利食いに警戒感も|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週6/24(土)〜6/30(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

6/24(土)〜6/30(金)の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円相場は、30日正午時点で440万円を巡り横ばいに終始している。

ブラックロックを皮切りに相次いだ伝統的金融機関(TradFi)の参入による相場の上昇が一服し、今週のBTCは3万ドル水準(約432万円)をサポートに揉み合う展開で始まると、火曜日にはビットコインキャッシュ(BCH)相場の上昇や、フィデリティも現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の申請準備をしているとの報道を受け、週末にレジスタンスとなった3.1万ドル水準(約458万円)を試した。

一方、相場は同水準の上抜けに失敗し失速すると、暗号資産(仮想通貨)管理会社のプライム・トラストの不祥事が意識されジリ安に転じ、ECBフォーラムでの米英欧中銀総裁のタカ派的な発言が相場の重石となり、週央にかけては小緩む展開が続いた。

しかし、オプション市場で建玉の集中する3万ドル水準でBTCは再び買い支えられると、外為市場でドル高円安が進行したことで、円建てBTC価格は上昇。そこにBCH相場の上昇も相まって440万円を回復した。

ただ、木曜日に発表された米新規失業保険申請件数、四半期国内総生産(GDP)成長率や同個人消費支出(PCE)の確報値が、概ね米連邦準備制度理事会(FRB)による追加金融引き締めを正当化する内容となると、米債利回りが急上昇しBTC相場の上値を圧迫。

幸い、市場は7月の利上げ再開の可能性を80%以上織り込んでいたこともあって下げ幅は限定的となったが、BTCは底堅くも上値の重い展開が続いている。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

来週のBTCも上値の重い展開が続くか。今週もキャシー・ウッドのアーク・インベストメントが、自社のETF審査が有利になるよう、申請に変更を加えたほか、木曜日にはフィデリティが実際にビットコインETFの上場申請を米証券取引委員会(SEC)に提出したが、市場の反応は薄れてきている印象だ。

他方、今週は上述の米経済指標以外にも、5月の耐久財受注や4月の住宅価格指数が上振れ、やはりマクロ的に持続的な資金の流入が見込み難い状況となった。

こうした中でETF関連のニュースフローに下値を支えられているBTC相場ではあるが、3.1万ドルのレジスタンスは相応に強く、方向感を示せずにいる。加えてマイナーから取引所へのBTC送金量は月間で4.5万BTC超えと記録的な水準となっており、実需筋の利食いも懸念される(第2図)。

【BTC対円とマイナーから取引所への月次BTC送金量】出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成

本日(30日)は5月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えており、市場では前月比でわずかな伸びの鈍化が予想されている。

結果が予想通りであれば、利上げ見送りを正当化するまでではないが、悪材料にもならないと指摘される一方、DeribitのBTCオプション市場で6月限3万ドルストライクに建玉が集中していることに鑑みると、オプションカット後に同水準でのサポートが効きづらくなる可能性も指摘され、PCE価格指数の上振れには注意したい。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:ビットコイン年初来高値更新、テクニカル的には強気相場を示唆

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