CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムL2「Starknet」、来週のアップグレード実施に向け投票開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムの拡張性向上へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ネットワーク「Starknet」は6日、アルファ版の新バージョン「V0.12.0」がテストネットに展開されたことを発表した。

展開中にガバナンス投票を行って新バージョンが認可されれば、一週間後の13日ごろにメインネットでアップグレードを実施する計画。このアップグレードは「Quantum Leap」という名称で、Starknetのパフォーマンスと拡張性を強化するための大きな到達点になると説明している。

関連イーサリアムL2「Starknet」、分散型の運営を開始へ

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

関連ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

Starknetは今年4月にロードマップを発表。その際、V0.12.0の実装は2023年2Q(4月から6月)に実施すると述べており、今回のアップグレードは、ほぼ予定通りに開発が進んでいることを示している。

関連イーサリアムL2「Starknet」、2023年のロードマップを発表

今回のバージョンで向上させようとしているのはスループット(処理能力)とレイテンシー(処理時間)。例えば、処理能力は約10倍向上すると説明している。Starknetは、このアップグレードでイーサリアムの拡張性向上へさらに前進することになると主張した。

今後の計画

今回の発表では、アップグレード後の計画も説明。短期的な目標はV0.12.1へアップグレードすることだと述べている。

Starknetは短期的には、ユーザー体験とトランザクションの信頼性を強化することに取り組むとした。ブロックの仕様に変更を加えるなどし、また、ユーザーがStarknetとの通信をスムーズに行えるようにするという。

長期的な目標は、引き続きスループットとレイテンシーを強化することはもちろんだが、次の優先事項はトランザクションコストを大幅に下げることだと説明。コストを下げることで、より広範囲なユースケースが生まれるようにして、開発者やユーザーに有益なネットワークになるとした。

Starknetは、トランザクションコストの削減に注力する「V0.13.0」へのアップグレードを今年3Q(7月から9月)、手数料市場の導入を行う「V0.14.0」へのアップグレードを同4Q(10月から12月)に予定している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/09 水曜日
16:43
博報堂、OpenAI創設者関与のTools for Humanityと提携
博報堂がOpenAI創設者関与のWorldcoinの中核企業Tools for Humanityと提携。AI時代の個人認証システム「World ID」の日本展開を加速。虹彩スキャンによる認証技術で、AIと人間の共存社会実現を目指す。
15:00
HBOのサトシ・ナカモト推測に批判の声 証拠・調査不足を指摘
ビットコイン発明者サトシ・ナカモトの正体に迫るドキュメンタリーが公開。ある人物をサトシだと推定したが、本人は否定している。
12:59
ブラックロック「仮想通貨の普及速度はインターネットや携帯電話を凌駕している」
ブラックロックのテーマ別投資幹部が仮想通貨の普及は過去の主要技術より迅速に進んでいると指摘。経済のデジタル化、公的機関への不信、人口動態の変化、インフラの成熟を要因として挙げた。
12:15
Crypto.com、米SECを提訴 ルール策定が非合法だと批判
仮想通貨取引所Crypto.comがSECを提訴した。トークンの証券性判断における恣意性と越権行為を批判し、明確なルール策定を要求している。
10:55
金融庁、アンホステッド・ウォレット向けサービス事業者を暗号資産交換業から除外
金融庁がアンホステッド・ウォレット関連サービスを暗号資産交換業から除外した。グレーゾーン解消制度の初適用事例としても注目される。
10:00
Sui創設者が語る、ゲーム機開発や今後の目標
仮想通貨・ブロックチェーンSuiのCEOに独自取材を実施。DeFiやNFTのエコシステムの状況、ポータブルゲーム機SuiPlay0x1の開発、今後の目標などについて質問した。
09:32
XRP現物ETF、米SECにCanary Capitalが申請
豪仮想通貨投資企業Canary Capitalは、XRP現物ETFの申請書を米SECに提出。投資家の間で、ビットコインとイーサリアム以外の銘柄への需要が高まっているようだ。
09:30
SCB銀、BTC・ETH・SOLの相場を分析
SCB銀のアナリストは、米大統領選でトランプ氏勝利の場合、仮想通貨ソラナの価格が2025年末までに5倍の水準に上昇する可能性があるとの見方を示した。ビットコインとイーサリアムについても分析している。
10/08 火曜日
19:40
金価格と連動する仮想通貨ジパングコイン 買い方からレンディングまで解説
金価格と連動する仮想通貨ジパングコイン(ZPG)の特徴と魅力を解説。購入方法からSBI VCトレードでのレンディングまで詳しく紹介。安定性と高利回りを兼ね備えた新しい金投資の形を探ります。
16:00
ビットコインETF、2億3500万ドルの資金流入 フィデリティがけん引
米国のビットコインETF(上場投資信託)市場は7日、12種類全体で2億3500万ドル(348億円)の純流入を記録。2営業日連続の流入超過となった。大半はフィデリティが運用するF…
14:00
仮想通貨スイ(SUI)2ドル超え最高値に迫る 価格上昇の材料は
仮想通貨Sui(スイ)が急成長している。価格2ドル超えで最高値に迫り、日次取引数がソラナを上回った。DeFiのTVLではトップ7にランクインする躍進ぶりだ。
13:10
サトシ・ナカモト候補者の愛猫ミームコイン誕生 ビットコイン発明者の正体に注目集まる
HBOドキュメンタリーの公開を前に、サトシ・ナカモト候補であるレン・ササマン氏の愛猫をモチーフにしたミームコインが登場した。
11:05
ソラナプロジェクトへの投資需要が堅調推移、3Q(7ー9月)に250億円以上調達
仮想通貨ソラナエコシステムへの投資が2024年第3四半期に急増し、250億円以上を調達。FTX崩壊後の回復を示し、大型プロジェクトもソラナに移行中。
10:45
バイナンス、仮想通貨ウォレット凍結に慎重姿勢
仮想通貨取引所バイナンスは、対象のパレスチナ人のウォレットを凍結して欲しいというイスラエル軍の要請に対し、86%を凍結しなかったことがわかった。金融調査部門のトップが事情を説明している。
09:35
中国株大幅上昇、仮想通貨からの資金移動加速か 政府の景気刺激策受け=報道
中国政府の景気刺激策を受け、一部の中国人投資家が仮想通貨から株式市場へ資金を移動している可能性。USDTの取引価格にディスカウントの傾向が見られる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア